第102回世界を裏から見てみよう:フリーメイソンとは何か?

マッド・アマノ

・ルシファーの目

米1ドル紙幣の裏面をご存知だろうか。ピラミッドの頂点の一部が宙に浮いているデザインで、「ルシファーの目」や「プロビデンスの目」と呼ばれる不気味な1つ目が描かれている。

Close up of the seal on the back of a one dollar bill.

 

ピラミッドは強さと永続性を意味し、三角形が未完成なのは、米国は常に成長し、改良し、築き上げるとの象徴だ。頂点の一つ目は、米国の大義を支える神の導きを示している。さらに、下部の「NOVUS ORDOSECLORUM」は「新時代の新しい秩序」という意味で、1776年の米国独立に際し、新しい時代の始まりを象徴しているというわけだ。

さて、私たち日本人は、聖徳太子や福沢諭吉の1万円札に、どこまで国の成り立ちやその意義を感じ取っているだろうか。そこは日銀は何も語っていない。

ところで「ルシファーの目」は秘密結社フリーメイソンのシンボルマークである。

私の元に届いた一冊の本がある。A5判で662ページと分厚い本のタイトルは『フリーメイソン最上層部により隠されてきた「民主主義の真の原理」』(パブフル)。送り主は著者で友人の天野統康氏だ。私と同じ天野姓だが親戚ではない。

 

彼と初めて出会ったのは2006年、平和運動家・きくちゆみさん主宰の「911真相究明国際的会議報告会」の会場だった。1978年生まれの天野氏は当時、20代後半の若者だった。

外資系保険会社に勤めながら米国の「9・11=自作自演テロ事件」に強い関心を抱き、その後独立すると、金融とフリーメイソン、イルミナティなどに関する本を執筆。当時、彼から聞いたマネーのカラクリ「信用創造」の話は、金融にどちらかといえば疎い私にとっては目からうろこだった。

天野氏の著書は、フリーメイソンを理解するうえで欠かせないものだ。以下、同書の一部を紹介していこう(一部表記を本連載に合わせて変更)。

まず「まえがき」で、天野氏はこう記している。

〈現在は誰もが民主主義を唱え、各政党の名前にはことごとく「民主」という名がついている。(中略)まさに世界中が民主主義を振りかざして自らの言動の正当性を主張している状態だ。それでは民主主義の現状はどうかというと、米国、欧州、日本などの民主主義の歴史の長い国々で政治不信が高まっている〉。

確かに私たちは「民主主義」を金科玉条のごとく、ありがたいものと受け取ってきた。しかし、その化けの皮が剥がれつつあることも確かなようだ。天野氏は続ける。

〈そのわかりやすい事例が毎年、米国でギャラップ社が行なっている社会の主要な機関に対する信頼感を示す世論調査だ。2010年以降、16機関の中で、米国人の最も信頼度が高い組織は、「軍隊」で約7割、信頼度が最も低い組織は、民主主義の本丸である「連邦議会」でわずか1割。毎年この回答状態が続いている〉。

天野氏は、すでに民主主義が機能不全にあると指摘し、そうなった理由を4つ挙げている。

(1)世界を欺くことを目的にして実践してきた、「フリーメイソン最上層部を中心とした犯罪的秘密結社の国際権力」を想定してこなかったこと。
(2)図形を用いて言葉の関係性を表す象徴(シンボル)・図形哲学を軽視してきたこと。
(3)哲学や歴史学を悪用して、社会の仕組みやその目的、また「秘密結社の権力の存在」などを、人々の意識から「無意識化」させる方法を研究してこなかったこと。
(4)「民主主義」とともに欧米型の自由民主制を構成する「資本主義経済」も、フリーメイソン最上層部の国際銀行家が作り出した「経済学の密教」によって、基本原理をわからなくさせられてきたこと。

さらに説明を加える。

〈「世界を欺いてきた犯罪的秘密結社の国際権力」とは、フリーメイソンの最上層部や超富裕層などで構成している国際組織のことである。一般的にはイルミナティ、国際銀行家、カバール、ディープ・ステイトなどと呼ばれている。日本は、この秘密結社の権力の管理下に置かれている〉。

そのことを、私たち日本人はしっかり認識しなければならない。70数年前、日本は敗戦国となった。連合軍総司令官のダグラス・マッカーサー元帥はフリーメイソンの一員だったという。

学校などでフリーメイソンの存在とその権力機構などについて教えられることはない。多くの日本人は戦後、民主主義の発展に伴い生活レベルが向上したと喜んだ。しかし、リーマンショックや最近の円安により、市民に対する〝経済的制裁〟が長期にわたり継続している。これを仕掛けているのがまさに「秘密結社フリーメイソン」だということだ。

・ウクライナの紙幣に「ルシファーの目」が

目下、戦争中のウクライナにフリーメイソンのロッジ(組織)ができたのは1784年のキーウ(キエフ)。当時のロシア帝国で、最初のフリーメイソンロッジだった。

ウクライナの「500フリヴニャ紙幣」の表面には、フルィホーリイ・スコヴォロダという人物が描かれている。文人・詩人で「ウクライナのソクラテス」と呼ばれる偉人だが、彼もフリーメイソンのメンバーである。そして裏面には「ルシファーの目」がしっかり記されている。

Money of Ukraine. Ukrainian hryvnia bills. UAH banknotes. 500 hryvni. Business, finance, news background.

 

現在のウクライナは、ゼレンスキー大統領の指揮のもと、ロシアに反撃を続けている。しかし一言でいえば、EUそのものがフリーメイソン支配勢力であり、それを相手にロシアは戦っていることになる。

 

・フリーメイソン暴露者は殺害される?

天野氏の著書に戻ろう。

〈主流の社会理論からは排除されていても、この自由民主制を管理してきた巨大な秘密結社の権力の存在を指摘する外部の者は多数いた。その多くが、俗にいう「陰謀論者」と呼ばれてきた。また組織の内部にいた人間からも、様々な証言や著作によって秘密結社の権力の存在は述べられてきた。ジョージタウン大学の歴史学の教授であったキャロル・キグリーはその一例である。

キグリーは自身が秘密結社の中枢を担う一員であり、その内部で見聞きし、研究してきたことを『悲劇と希望』(1966年)という著書で暴露している。キグリーはロスチャイルド財閥を中心とした国際銀行家の秘密結社が、19世紀以降に欧米を管理し、世界支配を追求してきたと記述している。(中略)

また第一次大戦後のドイツのワイマール共和国政府の主要閣僚で、著名な政治家・実業家のヴァルター・ラーテナウは、1921年のウィーン新聞に『わずか300人の秘密結社によって欧州が管理されている』と述べた。秘密結社権力の研究家ジョン・コールマンによると、ラーテナウはロスチャイルドの財務補佐官の役割だったという。秘密権力の存在を語ったラーテナウは、その半年後に暗殺された。(中略)

また映画監督のスタンリー・キューブリックは彼の作品『アイズ・ワイド・シャット』で、この秘密結社の秘密儀式をモデルにしたと目されるシーンを撮影している。映画は極秘で撮影され、試写会で初公開した5日後に、キューブリックは心臓発作で死亡している。

音楽家で有名なのはモーツァルトである。モーツァルトは著名なフリーメイソンの会員であり、その内部情報を有名なオペラ『魔笛』で描いた。その直後に若くして不審な死を遂げている〉。

国際金融資本の祖、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドは、「通貨発行権と管理権を私に与えよ。そうすれば誰がどんな法律を作ろうと、どうでも良い」と述べた。この言葉は中央銀行(米国の場合はFRB)を手にする者が、政治を好き勝手に握れることを物語っている。
これについては天野氏の著書『サヨナラ!操作された「お金と民主主義」』(成甲書房)に詳しく書かれている。

本連載では限りがあるので、この際、天野氏の著書を是非とも一読いただきたい。天野氏のもと、フリーメイソンの構造的仕組みをわかりやすい図にした三村康雄氏(テクニカル・イラストレーター)の作業にも「ご苦労様」と申し上げたい。

(月刊「紙の爆弾」2022年12月号より)

 

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マッド・アマノ マッド・アマノ

日本では数少ないパロディスト(風刺アーティスト)の一人。小泉政権の自民党(2005年参議院選)ポスターを茶化したことに対して安倍晋三幹事長(当時)から内容証明付きの「通告書」が送付され、恫喝を受けた。以後、安倍政権の言論弾圧は目に余るものがあることは周知の通り。風刺による権力批判の手を緩めずパロディの毒饅頭を作り続ける意志は固い。

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