【連載】沖縄の戦場化を断固拒否する(山城博治)

「南西」諸島を決して戦場にさせてはならない 「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」共同代表 山城博治さん

山城博治

3、沖縄の闘い

政府の無謀な対中国戦略によって沖縄が再び戦場にされようとしている。

そのことを何としても止めなくてはならない。

そして沖縄が戦場になるということは、たとえ火の粉が全国に及ばないで済んだとしても、その時には日本の政治状況、人々の暮らしは元には戻らない恐怖の軍事国家に造り変えられていることを認識しなければならない。

戦争に反対する者は現在のロシアのように抑圧され拘束されるだろう。テレビ新聞はじめインターネットの情報に至るまですべて国家の統制下におかれるだろう。中国の人権弾圧がひどい、自由で開かれた社会を守るためと戦争を開始すれば、自らも同様に国内で人権を弾圧しなければ戦争が続行できないジレンマに陥る。

戦前の治安維持法下で窒息された庶民の暮らしを思い浮かべればすぐに分かることだ。沖縄はそれで黙らされ戦場へ引き出された。同じ過ちを繰り返してはならない。愚かな戦争を再発させないために大衆的闘いを作り出そう。

 

私たちは去る1月、「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」を立上げ全県全国に発信した。連帯を強化していきたい。

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山城博治 山城博治

1952年具志川市(現うるま市)生まれ。2004年沖縄平和運動センター事務局長就任。その後同議長、昨年9月から顧問となり現在にいたる。今年1月に設立された「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」共同代表就任。沖縄を「南西」諸島を戦場にさせないために全県全国を駆けまわって、政府の無謀を止めるため訴えを続けている。

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