【特集】ウクライナ危機の本質と背景

NATOは、平和ではなく、ロシアを血祭りに上げるために「ウクライナ人が死に続ける」ことを望んでいると認める

ベンジャミン・ノートン(Benjamin Norton)

1990年代の空爆で、もはや国として存在しない旧ユーゴスラビアを破壊し、切り刻んだ。

そして、NATOは2001年に米国が開始したアフガニスタン戦争を支援し、21年まで共同軍事占領を維持した。

11年、NATOはアフリカで最も繁栄した国であったリビアに戦争を仕掛けた。欧米の軍事作戦は、リビアの国家を粉々にした。そしてまもなく、化石燃料を扱う外国企業群が、リビアに埋蔵される大量の石油を略奪した。

22年の現在も、リビアには統一された中央政府が存在しない。しかし、サハラ砂漠以南のアフリカ難民のための野外奴隷市場は存在する。

リビア、アフガニスタン、旧ユーゴスラビアの廃墟は、NATOが本当に世界に何を提供しているのかを示している。

そして、アメリカ主導の軍事同盟は今、ワシントンとウォール街の利益を促進するために、ウクライナを犠牲にする用意があるのだ。

原題:”NATO admits it wants ‘Ukrainians to keep dying’ to bleed Russia, not peace

※この記事はカナダ・バンクーバー在住の乗松聡子さんが運営されているPeace Philosophy Centreの翻訳記事(http://peacephilosophy.blogspot.com/2022/04/nato-benjamin-norton-nato-admits-it.html)からの転載です。

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地政学と米国の外交政策を専門とする独立ジャーナリスト。

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