【特集】参議院選挙と改憲問題を問う

「政権交代を目指す」と息巻くも 日本維新の会 参院選で「バブル崩壊」

山田厚俊

・足立康史・音喜多駿 仲間割れの原因

ここまで書いてきたのは選挙に対する姿勢や方針だが、その根本原因は党の体質であり、システムである。維新関係者は語る。

「他党は、政党本部があって、その下に県連といった下部組織がある。しかし、維新は大阪維新と国政政党の維新が同列なんです。しかも、他県の維新も同列。今年に入り、そのシステムの不具合が露呈しました」。

1月、国会議員団の足立康史政調会長(衆院大阪9区)と、党の音喜多駿政調会長(参院東京選挙区)の大バトルが発覚。SNSのツイッターで、足立氏が音喜多氏をブロックしたのである。意見の対立によって、音喜多氏は国会議員団の政調会長代行も兼務していたが辞任。党の政調会長に専念する格好となった。

とはいえ、党と国会議員で同じ役職があるのはダブルスタンダードではないのか。前出の党関係者に問うと、次のような答えが。

「その通りです。大阪維新も含めれば、トリプルスタンダードと批判されても仕方ない。ただ、政調に関していうと、全国政調会長会議を経て政策決定を経るもので、序列は党の政調会長が上。つまり、音喜多氏が全体のとりまとめをしていて、足立氏は他の政調会長と同列の扱い。そもそも、そのことが足立氏は気にくわなかったようです」。

若手とベテラン、衆院議員と参院議員の軋轢など、内部でにらみ合いが続く。さらに、トリプルスタンダードで、選挙もいまだ素人集団というのが、維新の実像である。

党内では参院選での躍進を期待する向きもあろうが、このままではそれも淡い夢で終わる可能性が高い。維新が本当に「政権交代を目指す」というならば、まずは党本部を東京に移し、組織の見直しから始めるべきであろう。

若手とベテラン、衆院議員と参院議員の軋轢など、内部でにらみ合いが続く。さらに、トリプルスタンダードで、選挙もいまだ素人集団というのが、維新の実像である。

党内では参院選での躍進を期待する向きもあろうが、このままではそれも淡い夢で終わる可能性が高い。維新が本当に「政権交代を目指す」というならば、まずは党本部を東京に移し、組織の見直しから始めるべきであろう。

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(月刊「紙の爆弾」2022年6月号より)

 

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山田厚俊 山田厚俊

黒田ジャーナル、大谷昭宏事務所を経てフリー記者に。週刊誌をはじめ、ビジネス誌、月刊誌で執筆活動中。

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