【連載】週刊 鳥越俊太郎のイチオシ速報!!

第10回 昨日お墓参りをした生涯の友、青木吾朗の突然の死/テレビの報道番組のエースだった吾朗ちゃんの死因/私も経験したあれかぁ?!

鳥越俊太郎

さて、もう一つどうしても触れておきたい。

吾朗さんの「死因」の話。ご家族の話では「消化管出血」。これは「食道から直腸までの消化器官から出血する疾患」だとされている。吾朗ちゃんはいつからかは分からないが、「お腹が痛い」「どうも腹痛などで具合が悪い」とご家族には漏らしていたらしい。

亡くなる前の日(土曜日)、麻雀の約束をキャンセルしたという。3週間前には私と焼肉の約束があったのを直前に「ぎっくり腰で行けない」と断って来た。

どうやらだいぶ前からお腹の辺りの具合が良くなかったようだ。それが最終的に「消化管出血」につながったのかどうか私には判断はできない。

吾朗ちゃんは後でご家族から話を聞くと警備保障の会社と契約していたらしい。

「トイレを12時間(??)使わなかったら、すぐに見回りの人が自宅に行く」。

恐らく一人暮らしの「万一」の場合を考えてのことだったのだろう。

今回はご家族が何遍電話しても出ないので自宅を訪れて倒れている吾朗ちゃんを発見。また、警備保障会社の係員も手続きに従ってマンションの一室を訪問。倒れている吾朗ちゃんを発見した。

ご家族と係員とほぼ同じ時にマンションを訪れて非常事態に遭遇したという。

すぐに救急搬送されて手当が行われたが、命の回復はかなわず、青木吾朗は「帰らぬ人」となった。「死因」の判断は「消化管出血」。それは「胃」なのか「腸」なのか聞いたけどご家族も分からないという。

ただ一つ私と共通する話があった。

ご家族の話では日頃から腰の痛みに和らげるため「鎮痛剤」を服用していたらしい。実は私も腰の手術の際、採血の結果「貧血」と診断された。

どうやら消化管の内、胃の辺りから出血しているようだ。聞かれた。

「あなたは何か痛み止めの薬を飲んでませんか」

「はい、よく効くという鎮痛剤を毎日朝晩飲んでいます」

「ああ、それが原因で恐らく胃から出血しています。すぐに服用を止めてください」

私にも消化管出血の経験があった。

吾朗さんもこれか!!!!

鎮痛剤に命を奪われたのか?

あまりの共通体験に本当に吾朗ちゃん、

お互い、縁があるなあ!

昨日、吾朗ちゃんの墓参りをして「鎮痛剤かぁ!?」

また唸っていました。

この話が皆さんのお役に立てればいいと思い、ここまで書きました。

(2022年11月14日記)

 

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鳥越俊太郎 鳥越俊太郎

1940年3月13日生まれ。福岡県出身。京都大学卒業後、毎日新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社社会部、テヘラン特派員、『サンデー毎日』編集長を経て、同社を退職。1989年より活動の場をテレビに移し、「ザ・スクープ」キャスターやコメンテーターとして活躍。山あり谷ありの取材生活を経て辿りついた肩書は“ニュースの職人”。2005年、大腸がん4期発覚。その後も肺や肝臓への転移が見つかり、4度の手術を受ける。以来、がん患者やその家族を対象とした講演活動を積極的に行っている。2010年よりスポーツジムにも通うなど、新境地を開拓中。

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