【特集】新型コロナ&ワクチン問題の真実と背景

イベルメクチンの復権、コロナの帝王アンソニー・ファウチ博士の辞任

寺島隆吉

アメリカ医療界の帝王アンソニー・ファウチ博士を「刑事告訴しろ」と、ツイートで話題を呼んだ大富豪イーロン・マスク

 

1.一刻も早く「研究所:野草・野菜・花だより」または「研究所:薬草・薬木・花だより」を書きたいのですが、2022年12月18日(日)の講演会が目前に迫ってきていますので、心が落ち着きません。

いつもは予めレジメを書いて、それを元に講演をするのですが、2020年12月に同じ場所でおこなわれた講演会では、90分しかなかったので用意した原稿を大急ぎで読み上げることに終始し、私の意図が十分に伝わらなかったようでした。

しかし、その用意していった原稿は萬書房(社長・神谷万喜子さん)の目に留まり、それを出版する直前まで話が進んだのですが、事情で話が頓挫して沙汰止みとなりました。そこで、その原稿に加筆して「あすなろ社」から出版することになり結果としては、この方が良い本になったと思っています。

それはともかく、連れあいが「あなたの話は、原稿の朗読よりフリートークの方が面白いのだから、当日は原稿なしで言いたいことを語ったら」という助言があり、そのほうが私も楽だから今回は「行き当たりばったり」の講演にしようと決断しました。

とは言っても、何の材料もなく話すわけにはいかないので、「現在の世情をふまえて書いておきたいこと」をブログで書くことによって講演準備を兼ねることにしました。というのは、ロシア情勢もコロナ情勢も日々変化していますので、書きたいことが多すぎて困るくらいなので、「花だより」は講演会が終わるまで禁欲することにします。

2.さて、私が石川県能登半島の母校で教師をしていた頃の教え子に『ウクライナ問題の正体3』を送ったところ、次のような携帯メールが届きました。

(ちなみに彼女は神奈川県で小学校教師をしていたのですが、早期退職をして今は非常勤の教師生活を楽しんでいます。彼女の長男は薬学部を卒業したあと大手の製薬会社に勤務)

 こんばんは❗12月に入るや否や寒くなりましたね。今日、『ウクライナ問題の正体3』を受け取りました。ありがとうございます。
『コロナ騒ぎ 謎解き物語』の3冊は読み終えましたがウクライナは手付かずです。先生の広い視野で深く掘り下げて常に考えていらっしゃることに敬意を抱いています。短時間で次々と本にまとめられていてすごいですね。
先生、イベルメクチンが効果がないと治験結果が出たことにどう考えていらっしゃいますか?夫も息子もそれ以来、『コロナ騒ぎ 謎解き物語』を読もうともしません。コロナワクチン接種で亡くなったとされる人の事例を息子は一人一人ネットで調べ、ワクチン接種が直接的な死因でないと資料を見せるのです。
でも、私は『コロナ騒ぎ 謎解き物語』を読んでからは、ワクチン接種は受けていません。先生のお宅に伺ったとき「腹8分目で医者いらず、腹6分目で老いを忘れる、腹4分目で神に近づく」と言われたとおり、今は食べ過ぎも体に良くないと実感・体感しています。
先生、お元気で!ありがとうございました❗

3.この上のメールを読んでいると、先日9月にイベルメクチンの治験の結果が興和(株)よりプレス・リリースされ、その報道を元に彼女の家族は「イベルメクチンはコロナウイルスに対して効果がない」と思ったようです。

しかし、興和(株)の発表は「効果を確認できなかった」であり、「効果がなかった」とは言っていないのです。なぜ効果が確認できなかったのかについては、先日、大村智先生からいただいたメールには次のように書いてありました。

過日は「ウクライナ問題の正体1・2」をお送りいただき、誠に有難うございました。正に私が知りたかったことでした。一方的にロシアを非難しておりますが、西欧にも問題があることを予想しておりました。
さて、先日、イベルメクチンの治験の結果が興和よりプレスリリースされました。
日本では発熱すると、まず保健所に届け出て検査、手続き等で3日も経ってからようやく薬の投与が始まるということで、この頃にはオミクロン株による感染者は自己免疫によって回復へ向かってしまうため、プラセボとの差が見出せなかったということで、残念な結果が発表されました。

このメールから次のことを読みとることが出来るように思います。
(1)日本では発熱すると、まず保健所に届け出て検査、手続き等で3日も経ってからようやく薬の投与が始まる。
(2)この頃にはオミクロン株による感染者は自己免疫によって回復へ向かってしまう。それほどオミクロン株は危険性の乏しいウイルスだ。
(3)したがって、オミクロン株による感染者は自己免疫によって回復へ向かってしまうため、プラセボとの差が見出せなかった。

つまりコロナウイルスの変死種=オミクロン株は、感染しても自己免疫によって回復へ向かってしまうのですから、インドで「魔法の特効薬」「第2のペニシリン」と言われたイベルメクチンも、その出番がなかったというわけです。

4.いま日本では感染者が拡大していると大騒ぎして、相変わらずマスクで顔を覆ったひとたちでいっぱいですが、コロナウイルスは変異すればするほど弱毒化するのですから、まったく「恐るるに足らず」なのです。

むしろ危険なのは遺伝子組み換えワクチンの接種です。ワクチンをうっても感染を防ぐことが出来ず、むしろワクチンを打ったひとの方が感染しやすくなるということが明らかになっています(『コロナ騒ぎ謎解き物語3』第4章第2節「ワクチン接種後のイスラエルの驚くべき感染激増」)。

これがいわゆるADE(Antibody Dependent Enhancement抗体依存性感染増強)です。ノーベル賞受賞者のリュック・モンタニエ博士もこれを強く警告していました。(『同上3』140-142頁、281-283頁)。

しかし、もっと問題なのはワクチンで死ぬひとが増えていることです。アメリカでは民間航空機のパイロットが乗客を乗せて飛行中に意識不明になって慌てて副操縦士の援助で難を逃れたことが大きな話題になりました。これもワクチン接種を強制したからだといことでストライキ騒ぎにもなりました(『同上3』236-238頁)。

私はアメリカで有名なスポーツ選手がゲームの最中に倒れたり突然死したりした例も前掲書で紹介しました(彼らもやはりゲームに出場するためにワクチン接種を強制されていました)が、日本でもタクシーの運転手がお客を乗せたまま、突然の事故死を起こしたのも、同じ理由ではないかと私は疑っています。

しかしアメリカのCDC(アメリカ疾病管理予防センター)も、日本の厚労省も、ワクチンによる死をなかなか認めようとしません。ですから、先に紹介した私の教え子が「コロナワクチン接種で亡くなったとされる人の事例を息子は一人一人ネットで調べ、ワクチン接種が直接的な死因でないと資料を見せるのです」と嘆くことになります。

「コロナ以外で死んでもコロナ死扱いにする」「ワクチンで死んでもワクチン死とは認めない」、これが日本でもアメリカでも共通しています。こんな事情を私の教え子の夫や長男も知らないからこそ、「夫も息子もそれ以来、『コロナ騒ぎ 謎解き物語』を読もうともしません」ということにもなるのでしょう。

5.とはいえ厚労省の圧力に抵抗して、ワクチン接種に抵抗したりマスクの強制に抵抗したりする医師や病院も少なからず存在します。
北海道本別町で「本別循環器クリニック」を開業している藤沢明徳医師も、そのひとりです。この病院では、医者も看護師もマスクをしていませんし、患者もマスクを強制されていません。でも何の問題も起きていないのです。
https://www.youtube.com/watch?v=HvZvHY6kzig

また先日(2022/12/10)、知人から次のような衝撃的情報が届きました。

謹啓 寺島先生
佐木(仮名)です。ワクチン接種後死亡について岐阜大学の解剖結果が報道されています。
*岐阜大学(ミチガミ医師)での解剖結果は「横紋筋融解、ワクチンとの関連性あり」 CBC[中部日本放送]テレビ報道
https://www.youtube.com/watch?v=mOzp4esW_6s

さっそく該当のサイトCBC[中部日本放送]を開いてみたら8分強の報道番組でした。

タイトルは、<解剖結果は「ワクチンとの関連性あり」28歳の男性がワクチン接種後に死亡。妻と父親が語る経緯は…【大石が深掘り解説】>となっていて、解説画面では次のように書かれていました。

*2021年11月11日、ワクチン接種(2回目)→38度の発熱、体調不良が続く
*16日朝、死亡確認
*死因 急性うっ血性心不全
*解剖結果 新型コロナワクチン接種関連死→横紋筋誘拐などによる影響

岐阜大学と言えば、私が定年まで勤務していた大学です。その風土は土地柄もあり、かなり保守的な大学、少なくとも進歩的。革新的とは言えない大学です。そこに勤務する医師ですから、このような発表をするのにどれだけの勇気が必要だったのかと思うと胸が痛みます。悪くすると退職を迫られているかも知れません。

この報道を見た視聴者から「関係ありとした医師、勇気あると思います。もっとこうした医師が出現してくるような精神土壌にならなければ日本に未来はないです」など多くの書き込みがありましたが、特に目を惹いたのは次の看護師の発言でした。

 未接種看護師です。我が病院にも連日5回目接種に多くの患者さんが来ています。
その一方で接種3日後に突然ご主人が亡くなった方がいます。
亡くならずとも、接種後から急に体調が悪くなった。心筋梗塞で救急搬送、急に体が動かなくなり寝たきりになった、食事がとれなくなったなど、接種後に体がおかしくなる人がおられます。
しかし医師は「ワクチン接種後から・・と患者や家族が訴えている」のに、「ワクチンでそんなことにはならん」とハッキリと断言しております。
さらに接種を迷い相談する患者さんにはコロナが増えてきてるから打ったほうがいいと勧めるので、それを断る人はいません。
いつもお世話になっているお医者様が言うのであれば・・ということです。
一体いつまでこんな科学も医学も無視したワクチンをやり続けるのでしょうか。
現場の医者は国のいうまま動いてしまうので国がストップしてくれなければなんともなりません。
ものすごいお金が医者に流れる仕組みになっていますから。

6.この看護士さん(仮にAさんとします)も、よくぞここまで内部告発をしてくれた、このひとの身は安全かと心配になりましたが、上記の書き込みにたいして368もの「いいね!」の反応があり、12件のも返信がありました。

たとえば、その12件のひとりである別の看護士さんは(これをBさんとします)、次のように返信していました。

今年3月まで関西で1,2を争う大きな病院で看護師をしていました。未接種です。手に取るようにわかります。心中お察し申し上げます。
私も本当につらかったです。退職間際に、二人の若い人が卵巣のOP
最近、接種5回目の人に進行癌が見つかり、友人も接種翌日からの体調不良の為、立っている状態が中々難しくなりました。
身近でこういう事が多発すると、残念で哀しい気持ちになります。かと言って、Twitterなどでは 反ワクとか言われますし。
国も報道規制までかけている為、動きそうにないです。本当に悲しい気持ちで、毎日を過ごしています。

ここでBさんが次のように書いていたことが、とりわけ私の胸を打ちました。

「身近でこういう事が多発すると、残念で哀しい気持ちになります。かと言って、Twitterなどでは『反ワク』とか言われますし。国も報道規制までかけている為、動きそうにないです。本当に悲しい気持ちで、毎日を過ごしています」。

この書き込みに対してAさんは、さらに次のような再返信を書いています。

返信ありがとうございます。
私は3月で定年退職でした。もう医療には関わりたくないというのが本音です。関西なので、出世する医師達はK大卒が圧倒的です。
尊敬できる医師は院内でも片手で数えて充分でした。医師である前に人としてどうよと思う人が大半でした。
今回のワ〇チンもしかり、テニスの有名な選手が断固として拒みましたよね。素晴らしいと思いました。
医は仁術ではありません。世の中は汚れと理不尽で出来ています。これを受け入れ、自身の中の輝けるものだけは失わず、大切に秘めて頑張ってください。

私は先に「最初の内部告発を書いた看護師の身は大丈夫か」と書きましたが、これを読む限り、定年退職だからこそ、あれだけ赤裸々に内情をを暴露する化身がついたのだと納得しました。

だとすると、ワクチンによる関連死だと診断した岐阜大学の解剖医も、ひょっとして定年退職を控えていたからこそ診断書に真実を書く勇気が湧いたのかも知れない、という考えが、これを書いている途中で、突然、頭にひらめきました。

7.しかし定年を前にしなければ真実を言えないという日本は、言論の自由を柱とする「自由主義国家」「民主主義国家」と言えないでしょう。

Bさんは「Twitterなどでは『反ワク』とか言われますし。国も報道規制までかけている為、動きそうにないです」と書いていましたが、「自由主義国家」「民主主義国家」の親玉を自称しているアメリカはどうでしょうか。

プーチン大統領は、裏で仕組んだウクライナのクーデター政権を利用しながらロシアに戦争をしかけているアメリカを 「嘘の大国(Empire of Lies)」と表現しましたが、このコロナ騒ぎも、これを絵に描いたような事件ではなかったかと思います。

その証拠に、アメリカの大富豪イーロン・マスクでさえ、最近(Dec 12, 2022)、Twitterを通じて、「新型コロナウイルス」対策の責任者としてアメリカ医療界に君臨してきたアンソニー・ファウチ博士を、「多くの人を殺した希代(きたい)の大嘘つき」「ファウチを告訴しろ」と告発して、話題を呼びました。

それを伝えているのが次の記事です。記事の題名が“lied-died”と脚韻を踏ませているところがRTの文才を感じさせます。

*Fauci lied, people died – Musk(ファウチは嘘をつき、ひとびとは死んだ)
https://www.rt.com/news/568075-musk-prosecute-fauci-gain-function/

ファウチ博士の証拠隠滅を許すなと訴えたランド・ポール上院議員

 

8.ここでマスク氏が「ファウチを告訴しろ」と言っているのは、NIAID (National Institute of Allergy and Infectious Diseasesアメリカ国立アレルギー・感染症研究所)所長のファウチ博士が、税金を使って中国の武漢ウイルス研究所に「ひとを殺しかねないウイルスの『機能獲得』させながら議会に嘘をついてきた」ことを指しています。

それを上の記事では次のように報じていました。

 テスラ社とTwitter社のCEOであるイーロン・マスクは、日曜日に、「中国の武漢の研究所での研究資金調達について、宣誓の下で嘘をついた」とされるCovid-19の帝王、アンソニー・ファウチ博士を、調査し起訴すべきだとTwitterで示唆し、ソーシャルメディアの大嵐を引き起こした。

このアメリカの資金による危険なウイルス研究は、中国の武漢だけでなくウクライナにも生物兵器研究所でもおこなわれています。

そのことは今回のロシア軍進攻でロシアが入手できた資料でも明確に示されました。そのことはヌーランド国務次官も否定しませんでした(『ウクライナ問題の正体2』203-217頁)。

マスク氏が引きおこした騒ぎは、このようにアメリカでも、今度のコロナ騒ぎは「中国で自然発生したものではなく研究所でつくられた可能性がある」ことが、一般の人にも話題になり始めていることを示しています。

ちなみに、マスク氏のTwitterには60万人ものアクセスがあったことを上記RT記事は伝えています。Covid-19の帝王アンソニー・ファウチ博士が年度内に辞任することを表明せざるを得なくなったのも、このような状況の反映でしょう。

 

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寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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