第16回 新型コロナ転じて、プーチンの悪魔化:ウクライナ危機は、3年前の「ランド研究所のプラン」通り
国際ところで、ここで、どうしても指摘しておきたいことは、英国ボリス・ジョンソン首相がコロナ騒ぎでロンドン警察の手入れを受け、罰金刑すら確定しているという事実です。次の記事(RT, 12 Apr,2022)は、そのことを示しています。
*UK PM to be fined:Police won’t rule out further punishment for Boris Johnson(英国首相に罰金刑:警察はボリス ・ジョンソンへのさらなる処罰を排除せず)
https://www.rt.com/news/553767-boris-johnson-lockdown-punishment/
この記事は以下のように、その内容を伝えています。
法律違反で罰せられた初めての現職首相ボリス・ジョンソン 英国のボリス ・ ジョンソン首相、 その妻、 リシ ・ スナッ ク財務大臣が、 コビッド19の大流行時に英国国民に課した外出制限そのものに背
いたとして罰金を科されることが、火曜日の朝、関係者によって確認された。
ジョンソン首相は、法律違反で罰せられた初めての現職首相として、イギリス史にその名を残すことになった。
3人(ジョンソン首相、その妻、リシ・スナック財務大臣) のスポークスマンは、罰金が具体的にどのイベントに起因するのかは知らされていないと述べたが、3人とも2020年6月の首相の誕生日パーティーに出席したと伝えられている。(和訳は寺島)
こうして、 「ジョンソン首相は、 法律違反で罰せられた初めての現職首相として、イギリス史にその名を残すことになった」のです。
私は『謎解き物語1~3』で、為政者がコロナウイルスを口実に、国民にたいして「自己監禁」を要請あるいは命令しながら、自分たちは平気で「飲み食い」や「マージャン」の会合を行っていることを、繰り返し指摘しました。そして、今回の「新型コロナ」と言われるものはほとんど無害であることを知っていた証左だと述べました。
まさに葬儀屋ジョン・オルーニー氏がインタビューで述べていた通りなのです。今回のジョンソン首相への罰金は、オルーニー氏の言い分が正しかったことを改めて裏付けてくれたように思います。
その証拠に、この記事は、さらに次のように続いていました。
ジョンソンは今年1月、2020年5月に園遊会に行ったことを認めた。当時、ロックダウン規制により、世帯外で複数の人と会うことは違法とされ、数百万人が友人や家族との直接の接触を断たれ、病院では病人や瀕死の患者への訪問が禁じられた。
また首相の事務所は、エリザベス2世とその家族に謝罪し、閣僚による別の深夜パーティーの「犯行」も認めた。よりにもよって、それは、エリザベス2世の夫フィリップ王子の葬儀の前夜、2020年4月16日のことであり、彼の閣僚が夜通し飲んだり踊ったりしたのだった。
国民が喪に服している時にこのようなロックダウン違反が起こったことは、国民の怒りと反発を大きくし、ジョンソンの辞任を求める声が今も続いている。
先述のとおり、コロナを口実にした面会謝絶が続いているうちに、私の弟は死亡してしまったのですが、イギリスでも同じく、 「数百万人が友人や家族との直接の接触を断たれ、病院では病人や瀕死の患者への訪問が禁じられ」ていたのです。
この事件は実を言うと、ジョンソン事務所にロンドン警察の手入れが入り、 国民の怒りが最高潮に達していたⅠ月のものです。というのは、メデ ィアによって「Party Gate」と呼ばれるスキャンダルが深まるなか、多くの個人や団体が非難の大合唱を始めていたからです。
たとえば、次のような個人や団体です。
労働党党首のサー・キア・スターマー、
スコットランド第一首相のニコラ・スタージョン、
自由民主党党首のエド・デイビー、
正義を求めるコロナ遺族の会(Covid-19 Bereaved Families for Justice)など
この「イギリス首相に罰金刑」というニ ュースは、ジョンソン氏の辞任を求める声に再び火を付けることになりそうです。
したがってジョ ンソン首相としては、 一刻も早くコロナ騒ぎを沈静化させるために、国民の関心を別のことに転換させる必要がありました。同時に、それはコロナ騒ぎを煽り立てた欧米首脳に共通の問題でもありました。
というのは、実験的ワクチンがコロナの感染をくい止めるどころか、感染者と死者を増やすことにつながっていることが、多くの心あるひとに分かり始めてきていたからです。
だからこそ、 一刻も早くウクライナ問題に火をつける必要がありました。
ウクライナ危機は「プーチン大統領がウクライナに侵略した」から始まった、と一般的には思われていますが、 実は次の論考にあるとおり、 3年前にアメリカの有名なシンクタンク「ランド研究所によって練り上げられた」ものでした。
*Ukraine, It Was All Written in the Rand Corp Plan「今ウクライナで起こっていることは、すべて3年前のランド研究所のプランに書かれていた」( 『翻訳NEWS』2022/03/20)
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-836.html
問題は、その点火をいつにするかということでした。その「点火日」はほぼ決まっていたのですが、それを事前に察知したロシアが機敏に先手を打ったというのが、 今回のウクライナ危機の真相ではなかったのか。私はそのように推測しています。
だから大手メデ ィアからコロナ関連のニ ュースが消え、ウクライナ一色になったのは、決して偶然ではないのです。世界の支配者は、 新型コロナの「恐怖化」 「悪魔化」を一転して、プーチンの「悪魔化」に焦点を移すことにしたのです。
この「寺島仮説」が正しかったのかどうか、後の歴史が決めてくれるでしょう。
(寺島隆吉著『ウクライナ問題の正体2—ゼレンスキーの闇を撃つ—』の第1章から転載)
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※ウクライナ問題関連の注目サイトのご紹介です。
https://isfweb.org/recommended/page-4879/
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国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授