【連載】モハンティ三智江の第3の眼

第4回 インドでパンデミックを乗り越えて花開いたわが息子、Rapper Big Deal

モハンティ三智江

〇Rapper Big Dealのプロフィール並びに代表動画紹介

1989年インド東部のオリッサ(現オディシャ)州プリー生まれ、13歳の時、インド北東部の避暑地ダージリンの寄宿舎へ。そこで英語力を磨き、先輩からラップ洗礼、アメリカの有名ラッパー、Eminem(1972年生まれ)に心酔する。

大学は南インドのIT都市バンガロールに進み、IT専攻、続いて大学院で修士課程を修了、卒業後は米外資系IT企業に勤め、2年で辞職、プロのラッパーの道を目指す。2017年に初のCD「One kid with a dream(ワン・キッド・ウィズ・ア・ドリーム)」をリリース(全7曲の作詞作曲は本人)、インドのラップブームの波に乗って人気が急上昇した。

特に地元オディシャ州では人気が高く、母州語オリヤラップが大ヒット、英語のみならずヒンディー語、一部日本語ミックスのラップも公開、インドならではのマルチ言語ラップと、特に作詞(リリツクス)には定評がある。

〇「Are you Indian?」

視聴回数4ミリオン近い快挙、スーパードゥーパーヒットを記録!数あるディールのラップ動画で最高視聴回数をマーク、インド国内の民族差別問題を扱ったメッセージ性の高い作品で、世界各国の視聴者にも人気絶頂、ぜひご視聴頂きたい。https://youtu.be/SrE615BLB20

〇MTV Indiaのパフォーマンス

日本でもポピュラーなニューヨークベースの音楽専門チャンネル、MTVのインド版に出演した動画も根強い人気だ。
https://youtu.be/o3WvEvhRukY

〇「Fukui Love」(片言の日本語混じりの郷土愛ラップ)

2017年7月来日、母の故郷で自身の本籍地でもある福井県への愛を基に作詞作曲した「Fukui Love 福井に捧げるラップソング」を福井新聞本社でアカペラ披露、後に写真構成で自ら編集した福井の観光促進動画は注目を集め、本格撮影の企画が持ち上がったが、コロナ禍でキャンセルを余儀なくされ、新たに作ったラッブもお蔵入りに。以下は、ディール唯一の日本ゆかりのラップ、福井の観光スポット写真をコラージュのように散りばめたデモビデオで、「フクイエエトコイチドハオイデ」のリピートがリズミカルで、乗りのいい日本人(特に福井県人)必見の動画だ。 https://youtu.be/nZfqwodAGdY

〇「Filters」(新作リリース)

3月にリリースした久々の英語ラップ動画「Filters」は、2009年、『スラムドッグ$ミリオネア』でゴールデングローブ賞作曲賞、第81回アカデミー賞で作曲賞、歌曲賞など受賞した南インド・チェンナイ出身の作曲家・歌手のレジェンドともいうべきA.R.Rahman主宰の音楽事務所からリリースされた。画面の冒頭には、ラフマーンとの対話や、彼からの温かいエールが挿入され必見!
https://youtu.be/6L8-gTJLRDQ

ドバイの摩天楼を背景に彼女(エミレーツ航空のCA)とJoe’s Cafe(ドバイモールの1階)でデート中の息子、ガールフレンド(インド北東州出身)がドバイ在住のため、同地に飛ぶ機会が増えた。

 

〇今後の抱負

インドだけでなく、グローバル展開を目論み、まずはドバイでのビデオ撮影をプラン中。世界の視聴者にアピールする動画作成を目指し、将来は自身のレーベルも立ち上げたいとの野心も持つ。

*YouTubeチャンネルでRapper Big Dealと検索いただければ、たくさんの動画が出てくるので、ぜひご視聴いただきたい。なお、インスタグラムは、
https://www.instagram.com/rapperbigdeal/

※アフターコロナで、2年間の休止の反動のように、全土ショーに飛び回るディールの夢はグローバル展開、ドバイでの撮影予定も控え、大忙しである。

ドバイにある世界一高いタワー(828m)、Bruj Khalifa(ブルジュ・ハリファ)のごとく、Rapper Big Dealの世界に羽ばたく夢はでっかい。

 

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モハンティ三智江 モハンティ三智江

作家・エッセイスト、俳人。1987年インド移住、現地男性と結婚後ホテルオープン、文筆業の傍ら宿経営。著書には「お気をつけてよい旅を!」、「車の荒木鬼」、「インド人にはご用心!」、「涅槃ホテル」等。

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