「神に選ばれた国」と「神に選ばれた民」に未来はあるか、その7
国際☆百々峰だより(寺島隆吉)2019/04/03 http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-date-20190403.htmlからの転載記事
カテゴリー:アメリカ理解(2019/04/03)
タグ:イスラエルの「民族浄化作戦」「国家自決法」、血に染まった「青天井の牢獄ガザ」、ウィキリークス、ジュリアン・アサンジ、チェルシー(元ブラッドリー)・マニング
逮捕され護送されるブラッドリー・マニング (右写真)現在のチェルシー・マニング
元アメリカ陸軍兵士ブラッドリー・エドワード・マニング(現在は性転換してチェルシー・マニング)は、2019年3月8日、大陪審で証言台に立つことを拒否したという理由で、再び刑務所に引き戻されました。
*Chelsea Manning jailed for refusing to testify on WikiLeaks
https://on.rt.com/9pt4 (8 Mar, 2019)
マニングは、2009年に陸軍「情報分析官」としてイラクへ派遣されていました。
しかしアメリカ軍が一般市民を空から銃撃し、子どもを含む多数の死傷者を出した録画映像をウィキリークスに漏洩したことが「スパイ罪」にあたるとして、2013年8月に軍事刑務所での35年の刑を言い渡されて服役していました。
しかし、2017年1月に当時の大統領バラク・オバマがマニングに対し恩赦を与えたことで、2017年5月17日に釈放されましたが、陸軍からは不名誉除隊の処分を受けていました。
その彼が、「法廷侮辱罪」すなわち「大陪審で証言台に立つことを拒否した」という理由で、再び刑務所に引き戻されることになったわけです。
そもそも彼が「スパイ防止法」を犯したとされる行為は、アメリカ軍が犯した戦争犯罪行為、すなわち「軍隊は一般市民を殺傷してはならない」とする国際法をアメリカ軍が兵器で破っていることを内部告発するものでした。
アメリカ政府は罪を犯したものを処分するのではなく、良心に耐えかねて内部告発したものに35年の刑を課したのです、
アメリカ軍にしてみれば「内部の恥を外部に曝した」ことは許しがたい利敵行為・裏切り行為であり、これは一種のスパイ行為にたるだというわけでしょう。
アメリカが世界に向かって声高に叫んでいる「正義」というものがこの程度のものだということを、この判決は世界に知らしめることになりました。
(オバマがマニング氏を恩赦せざるをえなかった背景には、蒸気のような、世界的世論の轟々たる非難を浴びたからでもありました。)
このたびマニングが再び刑務所に収監されることになったのは、「ウィキリークスの創立者のひとりであるアサンジに内部告発する情報を渡したこと」について大陪審の証言台に立つことを拒否したからでした。
連邦地歩裁判所はm」これを「法廷侮辱罪にあたる」としてマニングの週刊を命じたのでした。
そもそもウィキリークスはCNN放送やNYタイムズと同じ報道機関です。
これらの放送局や新聞社は内部告発に基づく「スクープ」記事を何度も報道してきましたから、ウィキリークスだけが特別視されるいわれはありません。
特別視されるのは、ウィキリークスがアメリカ政府など権力機関の嘘や犯罪を大胆に暴いてきたからに他なりません。
そのためアサンジ氏はエクアドル大使館に亡命しましたが、エクアドル政府が親米政権へと大転換した結果、現在のところ、氏はエクアドル大使館に監禁状態です。
そして、いつアメリカ政府に引き渡されて「秘密裁判である大陪審」にかけられ死刑または終身刑を受けるか分からない状況にあります。
マニングが証言台に立つことを拒否したのは、その意味で当然のことでした。
しかし同時に、投獄を覚悟した元情報分析官マニングの証言拒否には、感動を覚えざるを得ません。以下は長周新聞連載(6)です。
文字が小さくて読めないという方は、下記のサイトを御覧いただけると有り難いと思います。
☆百々峰だより(寺島隆吉)2019/04/03 http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-date-20190403.htmlからの転載記事
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国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授