田中一郎「いちろうちゃんのブログ」2023年6月 4日(日)

田中一郎

田中一郎「いちろうちゃんのブログ」2023年6月 4日 (日)
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/06/post-b3e3cc.html

(腐る日本の司法・裁判所&原子力ムラと団子状態の法曹界)6.17福島原発損害賠償訴訟で民訴法違反の原告敗訴判決を下した最高裁裁判長=菅野博之が、関連裁判被告東電の弁護代理人法律事務所に天下り(他にも多数の事例)

前略,田中一郎です。

(最初に若干のことです)
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1.署名活動についてのお知らせ · 福島原発汚染水海洋投棄反対国際書簡 · Change.org
https://tinyurl.com/2xzca2ys

(関連)キャンペーン · 福島原発事故10年、汚染水を海に流さないで! 原発もうやめよう! · Change.org
https://tinyurl.com/3a944t8r

2.共同テーブル:(告知)6.29 第4回シンポジウム「中国・朝鮮の脅威論を越えて」&(報告)「新しい戦前にさせない」シンポ 第3回「統一教会と自民党が呼び込む戦争」
https://www.kyodotable.com/

3.福島原発事故の汚染水・汚染土壌の処分に関するG7声明・改ざん日本語訳撤回要求の強化について(新たに申し入れへの団体賛同を募りますが、既に賛同済みの団体は登録不要です)。下記は改ざん前後の対照表(別添ファイル)
https://1drv.ms/i/s!ArtBTVAHlosVhVTDmSo98hmdDc9b?e=lYHTxA

◎申し入れ書:賛同団体を追加募集:6月20日(火)まで
http://anti-hibaku.cocolog-nifty.com//blog/files/20230523gaimumoushiireup.pdf

◎賛同団体登録フォーム
→ https://forms.gle/zwXJQaCqUyktnSzB9

4.この親ありて、この子あり
(1)ここまでアホを繰り返すとは…岸田”ドラ息子”秘書官更迭に与野党が安堵「国益のためにも、これでよかったのだ」(みんかぶマガジン) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c3c65f056172dad938862858ce6296198cd8aed

(2)岸田首相も公邸ドンチャン忘年会に参加! 寝間着姿ニンマリ写真流出で官邸は“犯人探し”|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/323919

(3)岸田首相「親バカ人事」の果て-長男更迭劇-の痛手 ネット“大炎上-で支持率下落に対応迷走 – 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/676645

5.れいわ・櫛渕万里氏に「登院停止10日」の懲罰 山本太郎代表「やり過ぎだ」(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3a85f4220b9faad4a6b23e081efb676d1d8ca5d

(櫛渕万里さん、大石あき子さん、ご苦労様でした。この不当処分こそ、あなた方の国会内での行動が正しかったことを象徴しています。ボケ頭の有権者たちが選んだガラクタ議員で構成する「茶番の国会」よ、他に処分すべきクソ議員たちがいるではないか! 下記にその事例を示しておくから、櫛渕万里議員の処分を撤回して、さっさと下記のクソ議員を処分せよ!:田中一郎)

(1)杉田氏の逆転敗訴 従軍慰安婦などの研究に対するツイッター巡る訴訟(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/b084c67f7355a518f1f845cd4cdb892529400968

(2)社説:維新・梅村議員の発言 党の責任も問われている – 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20230526/ddm/005/070/120000c

6.昨今のガラクタ・クソ判決陳列台
今日のメールは「腐る日本の司法・裁判所」がテーマですので、その前座として、「昨今のガラクタ・クソ判決」をご紹介しておきます。ホンマに許されんで、こんなガラクタ・クソ判決、腐ったヒラメ裁判官どもは法曹界から永久追放してしまえ!

(1)日航機のレコーダー開示訴訟、2審も遺族側の請求を棄却 東京高裁判決 – 上毛新聞社のニュースサイト
https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/293161

(関連)(必読新刊書)JAL裁判 日航123便墜落事件-青山透子/著:何故ボイスレコーダーは公開されないのか!? 日航ジャンボ123便は「墜落」ではなく(陸自の練習用ミサイルによる)「撃墜」だったという疑いが濃厚- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-25c2a1.html

(なんでボイスレコーダー・フライトレコーダーを隠すのか!? 裁判所まで一緒になって隠蔽しているぞ! 裁判所は誰のために仕事をしているのか!? それから併せて申し上げておきたいことは、この重要な裁判について、きちんと報道する大手新聞やTV局が皆無だということだ。史上最大の航空機事件の真相を明らかにしようとしないマスコミだから「マスごみ」と言われても仕方がないだろう。こんなことだからこの国はいつまでたってもジャーナリズムが育たず、ダメなまま、なのだ。:田中一郎)

(関連)記事一覧 – 青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相
https://tenku123.hateblo.jp/archive

(2)警察・検察による産業労働組合『関生支部』弾圧事件(上)(下)(『週刊金曜日 2023.3.24』)
https://tansajp.org/investigativejournal/9746/

(警察・検察と地裁のクズ裁判官どもがグルになって労働組合運動を弾圧しとるぞ、いつの時代の話だ! 地裁の裁判長・裁判官と、「特高」まがいの検察官&警察幹部どもを公職追放しろ。日本国憲法と労働法を読み直せ! アホンダラ! ⇒ 祝:大阪高裁で逆転被告側勝訴=当然の判決です。:田中一郎)

(3)マイナンバー訴訟 最高裁はプライバシー権認めず、すべての高裁判決待たず判断(稲垣美穂子『週刊金曜日 2023.3.24』)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhVWITcFmY5UDFYXF?e=JIFuQX

(「日本国憲法 第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」に違反する判決を最高裁が下していてどうするのか、このボケ! 個人として尊重するとは、個人のプライバシーは(国家権力の濫用から)守るということだ。:田中一郎)

(4)(別添PDFファイル)今もなお続く1957年の砂川事件の意味(孫崎享 日刊ゲンダイ 2023.6.2)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/323871

(関連)砂川事件裁判国家賠償請求訴訟ニュース 第12号(2023.3.25)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhVbYA3aA59tPz7OW?e=MV5Vuu

(今公判中の裁判は、砂川裁判の再審請求が最高裁で蹴とばされた後、今度は砂川判決にかかる国賠訴訟を提訴して、その東京地裁での裁判となっていますので、注意してください。もう間もなく結審して判決になるようです。それにしても、何で最高裁は砂川裁判再審請求を蹴飛ばしたんか? 当時の最高裁裁判長・田中耕太郎は明らかに法令違反をしとるやないか! 最高裁は社会正義を守る気はないのか? 身内の最高裁長官だったら何でも許すのか!? 何とか言ってみろ!:田中一郎)

(5)呆れるぞ外環道裁判=明々白々の財産権侵害・日本国憲法違反
裁判所・裁判官が、その使命を棚上げにして、行政追随・自己保身の判決を出していてどうするのか? 日本の裁判所にいる裁判官たちは腰抜けの事務屋官僚ばかりなのか!?  結構毛だらけ裁判所はクソ(裁判官)だらけ、だ!

*外環道の工事一部差し止め 東京地裁、調布市のトンネル掘削部分で仮処分:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/162789

*外環道工事の一部差し止め 住民「今後も不安な日々」再開区間の請求は却下:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/162877
*外環道のトンネル工事全面差し止め、東京高裁も認めず 調布の陥没現場付近の差し止めは認める:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/241116

*外環道トンネル工事の全面差し止めを 住民側が最高裁に特別抗告:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/241890

(東京地裁・高裁のこの判決は何なのだ! 南から北に向かう工事はダメだけど、北から南へ向かう工事はOKだ、だと!? アタマ腐ってんのかよ、ボケ裁判官どもよ。お前の家の地下を勝手に穴掘ったろか、他人事だからといい加減なことをするな! 近未来に襲ってくると言われている首都直下型大地震で、再び住宅丸ごとを飲み込むような大陥没事故が起きたらどう責任を取るのか!? こんなクソ判決を下したお前ら裁判官どもを、まとめて未必の故意による殺人罪・傷害罪、ないしは業務上過失致死傷で有罪・処罰してやろうか! こんな腐った判決しか出せない腰抜けなら、さっさと裁判官などやめちまえ!:田中一郎)

国民主権の何たるかを心得ず、有権者・国民の基本的人権も守らず、社会正義も棚上げにし、三権分立を三権役割分担に変えて、自己保身・自己栄達だけを念頭に置いたクズ裁判官どもが、ガラクタ・クソ判決を毎日毎日、出し続ける日本の司法・裁判所。その最高裁判事全員が「アベ友」だということをご存じか? こんなものはいったん解体せな、ならんぞい。そのためには有権者・国民がしっかりせんとダメなのや。処方箋としての新制度のプランは用意してある。問題は有権者の意識の高さだ。
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「(腐る日本の司法・裁判所&原子力ムラと団子状態の法曹界)6.17福島原発損害賠償訴訟で民訴法違反の原告敗訴判決を下した最高裁裁判長=菅野博之が、関連裁判被告東電の弁護代理人法律事務所に天下り(他にも多数の事例)」をお送りいたします。
<別添PDFファイル>
◆(レジメ)東京電力・最高裁・原子力規制庁・巨大法律事務所の蜜月(後藤秀典さん:2023.5.27)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhVcDM9PXsZMynmwZ?e=r54sSF
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhVcDM9PXsZMynmwZ?e=r54sSF

(関連)図表・関係図:巨大法律事務所・最高裁・国・東京電力の人脈系譜
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhVjgpgxZ1glSOaaY?e=U1TZyr
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhVjgpgxZ1glSOaaY?e=U1TZyr

(関連)「国に責任はない」原発国賠訴訟・最高裁判決は誰がつくったか(イントロ部分)(後藤秀典『経済 2023.5』)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhVkAxGWd3alevkbF?e=fc0FvQ

(月刊誌『経済』(新日本出版社)の2023年5月号に掲載されたこのレポートは必読です。図書館その他で原本にあたって是非ご一読ください。そして後藤秀典さんをみんなで応援致しましょう)

福島原発事故の被害者の方々が提訴した損害賠償裁判の4つ(生業福島、群馬、千葉、愛媛)の最高裁上告審で、昨年6月17日に判決が下りました。みなさまご承知の通り、下級審で認定されたさまざまな事実とは異なる嘘八百の作り話&屁理屈をチョイと書いただけの民事訴訟法違反のお粗末判決で、わずかばかりの賠償金で被害者を切り捨てながら、返す刀で「国には責任がない」などとふざけた結論を垂れ流したものです。こんな判決を最高裁たるものが書いていることが、歴史的な世界史的な恥さらしであり、日本の司法に対する侮辱であり、何よりも原発事故被害者に対する背信行為であることは申し上げるまでもありません。お前らはどのツラさげて裁判官をやってんだ、という話です(しかも最高裁の、・・・・これではサイテー裁ではないか)。

(関連)(拡散希望)6.17最高裁判決多数意見は民事訴訟法違反の違法判決であり下級審への拘束力はない(福島原発告訴団弁護団 2022.7.12)- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/08/post-207187.html

(関連)最高裁判決を受けた4事件訴訟での声明 – 2022年度 – 生業訴訟原告団・弁護団
http://www.nariwaisoshou.jp/progress/2022year/entry-874.html
(6.17判決文はこのサイトにあります)

ところがここにきて、この件に関して、というよりは、この件を含むさまざまな原発がらみの裁判事件で、日本の司法・裁判所や検察及び大手弁護士事務所の弁護士ども、そして原子力ムラ(企業、官僚、政治家ども)が、とんでもない人的関係を築いて、団子状態の癒着関係にあることが、後藤秀典さんというジャーナリストの調査報道で明らかになりました。結論を先に書きますと、日本の司法・裁判所について申し上げれば、こうしたロクデモナイ背信的な利益相反行為を白昼堂々とやっている最高裁裁判官どもの大半は、アベ政権時代に任命された「アベ友」裁判官たちであり、多くの有権者・国民が愚かにもアベ政権を長期化させた「負の遺産」とも言えるものです。

さて、6.17最高裁ガラクタ判決の決定を下したのは、菅野博之、草野耕一、岡村和美の3人で、上告審裁判官4人の中で、ただ一人、三浦守だけがまともな少数意見を書きました(実際に多数派判決文を書いたのは誰なのかはわかりませんが、最高裁の判決は、たいていの場合、調査官というエリート裁判補助事務官僚が書いています。しかし、今回の(判決文ドシロウトが書いたような)ガラクタ判決は、どうもそうではなさそうです=要するに、こんな低レベルの判決文を最高裁にいるエリート裁判官でもある調査官が書くことはないだろう、との推測です。そもそも民事訴訟法に違反している違法判決ですから)。

まず、3人のうちの裁判長だった菅野博之ですが、こいつは判決後間もなくして、「長島・大野・常松法律事務所」(日本の5大法律事務所の1つ:所属弁護士は約600名)に天下っています。しかし、この法律事務所は、同じく東京電力が被告となる裁判である東電株主代表訴訟において、被告東電側の弁護代理人を務めているではありませんか。自分たちが下した判決事件で勝訴した側の被告東電の、別の密接な関連裁判で、同じく被告東電の弁護代理人法律事務所に、判決後まもなく天下るということは、言ってみれば、この法律事務所からの菅野博之に対する「ごほうび・御礼」と見られても仕方ないでしょう。

(関連)長島・大野・常松法律事務所
https://www.noandt.com/

それだけではありません。この菅野博之が最高裁の事務総局で勤務していたころ、先輩格で「教育係」だった千葉勝美という、すでに退職した最高裁裁判官がいます。この千葉勝美が生業訴訟上告審に関して意見書を提出しています(他にも千葉訴訟など複数の裁判に意見書を提出しているようです)。この意見書の内容がまた噴飯物のデタラメで、簡単に申し上げますと、①東京電力は原陪審中間指針以上の賠償はしなくていい、②いろいろな見方があった「地震調査研究推進本部」の「長期評価」を無視したからといって責任を問われることはない、③因果関係を超える賠償金を払ってきた東京電力は「払いすぎだ」、というものです。ハリセンで頭を何発がぶっ叩いてやろうかと思うようなスカタン意見書です。こんな奴の下で、こんな奴の教育ご指導よろしく、裁判官におなりになったのが菅野博之だということです。そして、この千葉勝美は「西村あさひ法律事務所」(ここも日本の5大法律事務所の1つで、所属弁護士は約800名)に天下っています。しかし、何とこの「西村あさひ法律事務所」を共同代表として長期にわたり経営し続けてきたのが弁護士上がりの「2人目のガラクタ判決最高裁裁判官」である草野耕一です。

(関連)西村あさひ法律事務所
https://www.nishimura.com/ja

更に、後藤秀典さんがいろいろと調べたところ、この「西村あさひ法律事務所」もまた、裁判所や原子力ムラ、ないしは自民党政権政府と近しい関係にあり、例えば同法律事務所の他の共同経営者・弁護士が東京電力の社外取締役になったり、経済産業省のいくつもの審議会の委員になったりしています。挙句は、岸田文雄総理の妹の夫であり、国税庁長官などを務めた財務省幹部官僚を顧問として受け入れたりもしています。まさに「べっとり法律事務所」と言えるのではないかと思われます。

そして「3人目のガラクタ判決最高裁裁判官」=岡村和美はどうでしょうか。こいつもやはり「長島・大野・常松法律事務所」所属の弁護士として法曹界でスタートし、その後、外資系会社から検察官へ転職 ⇒ 法務省人権擁護局長(ブラックユーモアでしょうか? こんな奴が「人権擁護」セクションのトップですか? 法務省の言う「人権擁護」の本性がこの人事に現れています)⇒ 消費者庁長官を経て最高裁判事となっています。こいつもこの経歴から想像するに「アベ友」の1人でしょうか? 早くクビにしたい裁判官の1人です。

更にさらに、話はこれで終わりません。もう一つ「TMI総合法律事務所」というのがあります。ここは「西村あさひ法律事務所」の知財部門の弁護士たちが独立して創った組織で、所属弁護士は約600名、日本の5大法律事務所の1つでもあります。ここに所属する弁護士たちもまた、原子力ムラや裁判所との関係が「蜜月」状態なのです。後藤秀典さんが事例として紹介しているのは、弁護士になって後、原子力規制庁に入庁し、津島訴訟(損害賠償訴訟)や大間原発訴訟などで被告国側の代理人をやり、規制庁退職後はTMIに所属して、津島訴訟で被告東京電力の代理人をしているのです。この間まで規制庁の役人だったのが、今度は規制される側の東京電力の弁護代理人をやる、こんなの大問題でしょうに。およそ日本の原子力ムラでは、利益相反は日常茶飯ですが、しかし、日本の司法・裁判所のみならず、法曹界までもがこの原子力ムラの利益相反文化に染め上げられているとは、いやはやうんざりするものがあります。

(関連)TMI総合法律事務所
https://www.tmi.gr.jp/

そして、上記以外にも、まだまだ同じような事例があるのです。①もんじゅ訴訟で原告を敗訴させた最高裁判事がTMIへ天下り、②女川原発訴訟で原告を敗訴させた地裁裁判官もTMIへ天下り、③志賀原発訴訟で住民を敗訴させた最高裁裁判官は「長島・大野・常松法律事務所」へ天下った後、日本原燃(核燃サイクル)の取締役に就任しています。唖然とするばかりです。日本の司法・裁判所は、ほぼ完ぺきに腐ってしまったと言っていいでしょう。昔からロクデモナイと言われ続けてきた日本の裁判所・裁判官ですが、安倍晋三長期政権を経て、腐臭腐敗が決定的となったと言えるでしょう。もはや日本の裁判所・裁判官には「社会常識」とか「節操」といったものは消えてしまったようです。こうなった以上、こんなものは叩き潰すしかありません。

(下記はこの情報を提供して下さった方に宛てて書いた私のメールです:一部加筆修正しています)
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福島原発事故以降、約12年間、日本の裁判・裁判所・司法と付き合って、この日本の司法・裁判所は、典型的な詐欺組織=有権者・国民を、行政とは別の権力でねじ伏せる、ための組織であることを、身をもって痛感いたしました。これは一旦叩き潰す必要があるというのが私の結論です。解体して、一から立て直しです。そのためには、国会や内閣(行政)を転換する以上に、有権者・国民の関心と熱意が必要です。ちょうど霞が関の官僚組織を抜本転換するのと同じような意味合いがあり、言い換えれば、日本の司法・裁判所は「第二法務省」だと言い換えてもいいでしょう。

しかし、この重い課題に対して、有権者・国民の司法・裁判所に対する意識の低さは目を覆うばかりです。それはまるで、江戸時代の「江戸城・おしらす」に土下座させられる庶民の姿とダブります。そもそも裁判を監視しに来た市民を「傍聴人」などといい、裁判官入廷時には、その傍聴人が起立して敬礼をし、それを見た裁判官どもがうなずく、などという珍気な光景が今もずっと続いています。物事の在り方としては逆であり、入廷してきた裁判官どもが、裁判を監視する市民に対してお辞儀をし、有権者の代理人として、与えられた使命をしっかりと果たす旨の宣誓でもしてから、裁判を開始しろ、という話です。

(加えて申し上げれば、裁判所施設内での文書配布を妨害したり、法廷では帽子を取れとか、傘を持ち込むな、などの他人様の服装や持ち物に威圧的にケチをつけたり、裁判所内での撮影は禁止だとか、法廷に入廷する際には必要以上の「身体検査」などをやり、中にはスカートの中まで見られた、などというハレンチ談まであります。また、TVカメラの法定内撮影は原則禁止され、日本の裁判は事実上の非公開裁判になっています(憲法違反)。ふざけるな! 何様だ、お前らは、ですよ。こうした一連の裁判所運営は、文字通り、叩きつぶす必要があるのです。ものごとの「象徴的」なことだからです)

日本の裁判は裁判の体をなしていません。口頭弁論主義はどこかへ吹き飛び、法務省・検察と人事交流をしてなれ合っている裁判官と称する「第二法務省官僚」が、書類審査を進める上での儀式として公判を行い、社会正義を棚上げにし、基本的人権をないがしろにしながら、判決文を書いて一件落着、その後は、一定期間を過ぎたらその書類を捨ててしまって、何もなかったことになる、それが日本の裁判・裁判所です(最近、重要事件の裁判書類を捨ててしまって、例のごとく、ハゲタ頭を公衆の面前で下げるブザマを最高裁がやっていますが、本気で申し訳ないと思うのなら管理責任者を懲戒免職処分にでもしろよということです)。

有権者・国民の意識の低さも相まって、有権者・国民から裁判所・裁判官へのフィードバック機能もほとんど働かず、また、それが制度的にも保障されておらず、いわば裁判官どもの司法権力の濫用は「やりたい放題」となっているのです。まさに原子力ムラ代理店政府やガラクタ「茶番の国会」(れいわ・櫛渕万里さん)と並び、日本の司法・裁判所は「悪の巣窟=無法地帯」であり、支配権力の一翼を形成して、三権分立ならぬ三権役割分担を演じているのです。

(詳しくは言及しませんが、検察も司法・裁判所以上にひどい、デタラメ役所であり、有権者・国民から託された起訴権限を濫用しています。強きを助け、弱きをくじく、巨悪を逃し、無実の罪を処刑する、そんなサカサマ役所が日本の検察です)

こうした日本の司法・裁判所(及び検査)の体たらくの下、私が腹立たしく思っているのは、日本の法曹界(弁護士、大学教授、裁判所および検察OB)における司法改革への関心と熱意の低さです。少し前、私は「安保法制違憲訴訟」の裁判&報告会に参加をし、そこで「全国で30件近い安保法制違憲訴訟が提訴されているのに、ただの1つもまともな判決は出ていない。弁護団はこれをどう思っているか、日本の司法改革が必要だとは思わないか、思うなら、どう改革すればいいか」と聞きました。しかし、その時の弁護団弁護士からの回答は「この質問に答える必要があるのかどうか疑問です」「日本弁護士連合会などで展開されている議論は存じ上げているが、それが法曹界で一般的かというと、論点も多く、そうではない」などというものでした。

要するに、司法改革などには興味なし、オレたち法廷弁護士にはカンケーネー、あるいは、関心はあるが聞き流している・聞き置くだけ、あるいは、関心も必要性も感じないわけではないが、やろうとは思わない、くらいの回答でしょうか。私は思わず「だったら、こんな裁判など、やめてしまえ! 茶番ではないか!」と叫ぶところでした。要するに、日本の司法・裁判所はまともに機能していないのだから、まずは法曹界が先頭に立って、これを抜本改革しなければならないという意識は微塵もない、ということを示しているのです。法曹界がこの体たらくなら、日本の司法・裁判所はいつまでたっても今のままです。(法曹界には、弁護士だけでなく、大学の法学教授も含みます。こちらは法律実務の実態を知らない分だけ世間知らずであり、弁護士連中よりも更にひどいのが多い)

もちろん、法曹界も、弁護士も、大学教授も、1人残らずひどいわけではありません。福島原発事故を含む原発関連裁判に手弁当で取り組んでいただいている弁護士の方々には、頭が下がって下がって、頭が地面の中に入ってしまうくらいのものです。しかし他方では、裁判官や検察官は、強固な組織の中で人事権を握られ、がんじがらめ、となっています。ですから、日本の司法・裁判所や、検察・検察庁を抜本改革するには、制度・しくみをかえなければダメなのです。倫理や道徳論や心得論をぶって、裁判官や検察官にちゃんとしろ、などと説教をしても無意味です。裁判官・検察官と言えども、所詮は人間であり、人間はみな、ちょぼちょぼや(故小田実)、ですから。下記はそのために少し前に書いたものです。ご参考までに再掲しておきます。

◆(拡散希望)(継続サイト)日本の司法・検察は抜本改革されなければならない:ポイントは(1)「法曹一元化」による司法官僚制度からの解放と、(2)有権者・国民からのフィードバック機能の強化、です- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-bbc6f8.html

裁判所・裁判においても、主権者・有権者は我々市民です。我々有権者・市民こそが裁判の主役です。裁判官ではありません。彼らは我々有権者の代理人として司法権力を行使しているのです。山本太郎議員の言葉で言いますと「この国のオーナーはみなさん有権者・市民、お一人お一人だ」ということです。これを忘れずに、しっかりと裁判を監視し(傍聴ではありません=我々はヤジウマではないのです)、悪徳裁判官は「弾劾裁判」(市民陪審制度による裁判で、有罪なら法曹界から永久追放する=一種のリコール制度)にかける制度・仕組みの構築に向けて、動いていきましょう。それ以外にも、日本の司法・裁判所を抜本転換する制度改革の課題はたくさんあります。

まずもって、改革への第1歩として、衆議院選挙の際に実施される最高裁判事の国民審査では、候補者全員に「×××××」を付けて投票して下さい。目標は「×××××」が1000万票を超えることです。この制度は形骸化していて、国民審査の体をなしていません。「×××××」は、今日の日本の司法・裁判所への有権者からの「異議申し立て」の意思表示と位置付けてください。この裁判官はいいが、あっちの裁判官はダメ、などというマスごみ情報には惑わされず、全員に「×××××」です。そして、日本国憲法事項でもある最高裁判事の国民審査の仕組み・制度(運営の仕方)を抜本改革するのです。
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6.17福島原発事故賠償4訴訟のロクでもないクズ判決を下した最高裁の裁判長=菅野博之が、東電株主代表訴訟で東京電力の弁護代理人を務める「長島・大野・常松弁護士事務所」に天下っていることなど、今日の日本の法曹界の腐敗・堕落・混迷を告発する後藤秀典さんのレポートには驚きました。かようなことは目に余ります。私が学生時代に「どうせ法学なんてものは、時の権力を守るための屁理屈ジャーゴンの集大成のようなものだ」と毛嫌いしていたことが、やはり正しかったということでしょうか。

法曹界が「ホンモノの司法改革運動」の先頭に立ってください。それが日本国憲法を守る、ホンモノの運動、だと思います。リベラルな格好を付けているだけの口先弁護士たちが多すぎるような気がいたします(また、日本の司法改革に関するセミナーや勉強会、講演会を開催される時は、広く一般市民にも公開される形で声をかけていただければと思います)。

<後藤秀典さんの岩波書店月刊誌『世界』掲載論文>
とてもいい内容の論文でした。みなさまも原本をご一読されるといいでしょう。二枚舌・二重人格の東京電力ですが、こんな会社、許せませんね。でも、この会社の支配株主は日本政府=経済産業省=原子力ムラ一族であることを忘れてはならないでしょう。東京電力には経済産業省からも役員が送られています。つまり東京電力の態度は、原子力ムラの代理店と化している日本政府ないしは自公政権の態度そのものなのだということです。ホンモノの政権交代を実現すること、これが最短距離の解決策です。

<別添PDFファイル>
(1)東京電力 11年の変節、被災者への攻撃(イントロ部分)(後藤秀典『世界 2022.8』)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhVohsizFYs8H8xqx?e=WPWuK5

(2)東京電力 11年の変節、和解拒否(イントロ部分)(後藤秀典『世界 2022.9』)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhVvtS5GhqfXJEXDr?e=irKbG7

(3)東京電力 11年の変節、賠償責任とビジネスの狭間(イントロ部分)(後藤秀典『世界 2022.10』)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhVyfseMmOb4LIM_E?e=3XU9Ct

(4)東京電力11年の変節、取り残される避難者(一部抜粋)(後藤秀典『世界 2022.11』)
https://1drv.ms/b/s!ArtBTVAHlosVhV3-92rqkd414in7?e=R5vXS9

<ご参考>
(1)(他のMLでの議論です)福島原発事故から12年間にわたり様々な裁判を見て聞いて考える(その1):柳原敏夫弁護士(子ども脱被ばく裁判原告弁護団他)& 「ちょぼちょぼ市民」(田中一郎)=こんな司法・裁判所を放っておいていいのか?- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/04/post-5a4d1f.html

(2)(他のMLでの議論です)福島原発事故から12年間にわたり様々な裁判を見て聞いて考える(その2):柳原敏夫弁護士&「ちょぼちょぼ市民」(田中一郎)=「自己決定権」と「公正な行政サービスを受ける権利」とは表裏一体- いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/04/post-1be83b.html

草々

※本稿は、2023年6月 4日 (日) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/06/post-b3e3cc.html
からの転載記事であることをお断りします。

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