第30回 河野太郎デジタル相記者会見でマイナカードについて質問
政治――いま発売中の「週刊ポスト」に「『マイナカード返納運動』怒れる国民が動き出した」という記事が出ているのですが、この受止めをお願いします。ある程度、返納率になった場合には抜本的見直しをするとか大臣のお考えをお聞かせ下さい。
河野大臣:はい。すいません。記事を読んでおりません。
――記事の内容は、マイナポイントを使っても返納運動ができると。マイナカードへの信頼が毀損した、失われたことの現れだと思うのですが、こういう運動が起きていることへの受止めをお願いします。
河野大臣:特にございません。
――大臣の突破力がマイナスに働いたのではないかと。これだけのマイナカードへの不信感を募らせていることへの受止めをお願いします。次期総裁選への実績作りのためにこれだけの混乱を招いているという言い方も成り立つと思いますが、いかがでしょうか。
河野大臣:それは全く当たりません。
――ご自身の突破力がマイナスに働いたと思いませんか。
河野大臣:マイナンバーカードが増えたことでコンビニ交付のシステムのバグが表面化したのはその通りでございますので、そこはいま点検をしてところでございます。例えば、マイナンバー保健証の登録については、これは保健証の登録の問題ですので、特にマイナンバーカードの数の増減とは関係ないというのはこれまでも説明しているところであります。
――河野大臣の突破力、一声で「健康保険証が消える」(毎日新聞の記事)と。(紙の保健証が)使えなくなる、(マイナ保健証に)一本化されるというふうになったのは厳然たる事実だと思うのですが、それでも今の健康保険証を長期にわたって使えるように制度変更しないというお考えなのでしょうか。
河野大臣:あのーー、鶴の一声で何か決まったかのようなのは全くの事実誤認です。
――そういう報道が溢れかえっていますが、(今までの健康保険証廃止が)河野大臣の一声で進んだと。「消えた保健証」という毎日の記事も出ていますが、これは事実誤認なのですか。責任を感じないのですか、全く。
河野大臣:無言
司会者:多くの方がお待ちですので。
(私との質疑応答は打切り)
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1957年山口県生まれ。選挙取材に定評をもつ。著書に『亡国の首相安倍晋三』(七つ森書館)他。最新刊『岸田政権の正体』(緑風出版)。