【連載】週刊 鳥越俊太郎のイチオシ速報!!

保険証打ち切りで国民を脅迫!「マイナンバーカード」の正体!!「マイナンバーカード」返納運動動き出したぞ/そこまでして国民の個人情報を入手したいのは誰だ?!

鳥越俊太郎

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新聞、テレビを使って何がなんでも国が、いや政府が推し進めたい「ナンバーカード制度」。国民の十分な知識もないままに何がなんでも完成させたいこの仕組み。もうあちこちでボロが出ているが、国は断固としてこれをやりたいらしい。

確かまだ77%くらいしかマイナカードの完成は進んでいないらしい。
あ、マイナカードはマイナンバーカードの略、通称だからね。どうやらマナカードとも言うらしい。ふーん、マナカードね。

そこで政府が考えついたのが、我々国民にとっては車の免許証と並んで生活に密着している健康保険証。これを餌にやるそうだ。

政府は来年秋には健康保険証を廃止、マイナカード一本化を目指すという。
ずいぶん急なことを言うなあ、と思っていた。

新聞もテレビも最近のメディアはすっかり政府の言いなりだなぁと思っていたら、ヤッパリ私と同じ思いの “同志” はいるもんだねぇ!

新聞で日曜日発売の雑誌の広告見出しに目が行った。うむむむー

──────────
河野太郎の詭弁を許すな

マイナカード返納「クソ制度を廃止しろ怒りの国民運動が始まった
──────────

横四段の大宣伝。トップ記事風の宣伝をみると、うううんこりゃ見ないとダメだな!
これを見たら早速買わずにはいられない。
まだ朝早い、うん?5時?それに雨?
でも即、買わずにはいられないなぁ?

歩いても行けるんだけど、車でここは近くのローソンへ!あったぁ!残りの一冊が。
帰宅してちょっと一服、コーヒーを淹れて居間の椅子でコーヒーの味をゆっくりと楽しんでいた。そこへうちの奥さんが、起きてきた。
「何してるの?」
「うん、今日の(日曜日)朝日に横四段の週刊ポストの広告が出てね」

原稿を書く上で仕方なく車出動の経緯を。するとソファにいた奥さんから静かな一撃が。
「あれれ、その広告記事は金曜日には見たわよ!」

「いやいやそんなはずはないよ。だって今朝の朝刊で全四段の広告見たから買いにいったのに!金曜日にって?そんなはずはないよ。ほら出てるだろう?」

しかし、金曜日の朝日、毎日、東京の3誌の新聞広告を見ると間違いなくあった。三誌とも四段の半ページの広告。

どの広告もトップ記事は

「危ない医者を見抜く122の心得」

左の二番トップ記事は

「動き出した マイナ返還運動」
「河野太郎の詭弁を許すな」
「相次ぐトラブルに
『クソ制度を廃止しろ!』」
「国民の怒りは沸騰中」

よーく調べると朝日新聞だけの全4段の日曜日特別広告なんだろうな。この号は「梅雨晴スペシャル特大号」と銘打ってあった。

日曜日に買い求めた「週刊ポスト」(6月23日号)の中身に入る前に
「ちょっと待てよ、このマイナの話、どこかの週刊誌で見たような気がするなあ」
と呟いてそのへんを探しました。結果
「マイナ保険証の闇」(週刊文春、5月25日号)
「東証、みずほ、マイナンバー富士通社長の”三度目の障害”(週刊文春、6月8日号)
この二つが見つかった。たまたまこの二つを見つけただけで、まだ他にもあるに違いない。ま、そのくらいこのマイナ話は色々訳ありなんだろう。

「週刊ポスト6月23日号」の中身を紹介する前に、やはり「週刊文春」(5月25日)の記事から紹介したい。

「マイナ保険証の闇」

のタイトル見出しのこの記事の始まり・・

「今年4月時点で国民の69・8%が取得したマイナカード。来年秋には現行の健康保険証が廃止され、マイナ 保険証に一本化される。そうした中、なぜ、トラブルが相次いでいるのか。『マイナ保険証の闇』を徹底検証した」

この記事を読み解くと、マイナ保険証は「富士通Japan」のような業界、さらに厚労省の官僚などの利益のためにこの膨大な事業が始まったことがわかる。その旗振り役が河野太郎という男だ。

この記事の最後のまとめの文句がこれだ。

「デジタル化社会にあってマイナ保険証への移行は避けられない。だが個人情報、とりわけセンシティブな医療情報が含まれるにもかかわらず、国民に約束したはずの『安全、安心』が崩れつつある」

この記事の問題点は二つ。
その一、マイナ保険証移行は避けられない、と認めていること。

その二、「安全、安心」は崩れつつある、と突き放して、国民はどうすればいいのか、解決策は一切なし。

もう一つの問題。旗振り役、河野太郎はこの安全問題にどう答えるのか?
大事なことはマイナ保険証の旗振り役を河野太郎が務めていること。この男は マイナ保険証が国民の大事な個人情報を盗みとることについては一切口を閉ざすのみ。この男は信用できない危険な人物。
総理候補なんてとんでもない話だ。

さて、今日の本題。
金曜と日曜日、1週間に2回も新聞広告を打った「週刊ポスト」。週刊誌の編集長を務めたことのある私には理解できない大盤振る舞いの広告費。

中身は「危ない医者を見抜く」から始まって、「学会票消滅で落選する自民議員20人」「ガーシー『逮捕直前の肉声』」「岸田バカ息子公邸追放」「6/21までに関西でM6」「家族にバレないエロ動画」「ついに出た!『AI女性器』衝撃の細部」「タワマンなんて住まなきゃよかった」などなど売りたい一心の編集長の顔が見え見えだ。

そんな売りたい一心の編集長が外せなかったテーマが これだ。

「マイナカード返納運動」

表紙には

「クソ制度を廃止しろ!」
「怒りの国民運動が 始まった」

私はもともと個人情報を大事にしたい、という気持ち、考えでこのマイナ保険証には断固反対なのだが、「週刊ポスト」誌にはこういう指摘がある。

「自治体情報政策研究所代表の黒田充氏が指摘する。
『マイナカードを保険証として利用した際に他人の情報が表示されるのは、健保組合などがマイナンバーと被保険者番号の紐付けを間違ったためです。国はマイナカードの普及を急ぐあまり”マイナポイント2万円分配布”といったキャンペーンに力をいれ、トラブルを想定していなかった。人間が関わっっているのですからミスが出るのは当たり前です」

この先、政府は紙やプラスチックの健康保険証を原則廃止し、24年秋までにマイナ保険証への一本化を目指す。その際さらにトラブルが増加すると黒田氏は語る。
「マイナカードを保険証として使うと、医療機関は患者の投薬情報や特定健診情報などを確認できる」
ただ、そこで紐付けを間違うとカルテが他人のものと間違えられ、場合によっては命に関わることも出てくる。実際、今年4月には全国の医師1075人が「マイナ保険証の義務化阻止」を掲げて国を提訴したという。

私はこのマイナ保険証には絶対反対したい。いちばんの理由は個人情報の漏洩だ。マイナカードの表面に顔写真と住所、氏名などが、裏面にはマイナンバーが記され、電子証明書が入ったICチップもつく。
経済ジャーナリストの萩原博子が語る。
「マイナカードを落としても生年月日や住所しか漏れません、という人がいるが、それは大間違い。マイナカードと暗証番号があれば、ICチップから医療情報(投薬情報も含む)や納税額住民票などあらゆる個人情報を盗み取ることが出来ます」

ここだよねぇ、危ないのは。私は落として悪用される、なーんてことを心配してるんじゃない。
今でも内閣情報調査室にはあらゆる個人情報が集められいざという時にはうまく使われるのだ。

もし今の自民党政府の「敵基地攻撃能力」の政策に反対して、例えば渋谷駅頭で反対集会に出席しました。その後反政府運動に参加して目立つ活動をしました。

うーん、あいつ誰?何者?

って政府の然るべき担当者が考えます。

そこでマイナカードが力を発揮します。

健康に関する過去の医療記録、投薬情報さらに納税額から金融口座状況、借金のありなしまで全て引き出します。

後はそれを内閣情報調査室、通称「内調」がどう使うか?いちばんありがちなのはそーっと週刊文春に流してやる。

この手は過去に多く使われた手だが、マイナカードがあれば

「文春大喜び」

で、ちょっとでも反権力の動きをした人物は簡単にノックダウンですね。

そうです。マイナ問題の一番の急所はここです。個人情報がダダ漏れになる、です。

マイナカードでいちばんほくそ笑んでいるのは「週刊文春」と「週刊新潮」の2誌、それもそういった個人情報を入手して出世していった、そう、あいつですね!!

それにしても

「マイナ保険証の闇」

なーんて特集をやってる「週刊文春」さーん。

あんたがその「闇」の甘ーい蜜を頂くんじゃないの?あんたの親分さんはそうやって出世したんですから。

(2023/6/12日)記述

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鳥越俊太郎 鳥越俊太郎

1940年3月13日生まれ。福岡県出身。京都大学卒業後、毎日新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社社会部、テヘラン特派員、『サンデー毎日』編集長を経て、同社を退職。1989年より活動の場をテレビに移し、「ザ・スクープ」キャスターやコメンテーターとして活躍。山あり谷ありの取材生活を経て辿りついた肩書は“ニュースの職人”。2005年、大腸がん4期発覚。その後も肺や肝臓への転移が見つかり、4度の手術を受ける。以来、がん患者やその家族を対象とした講演活動を積極的に行っている。2010年よりスポーツジムにも通うなど、新境地を開拓中。

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