「鷲の目」の誕生1年目の眼(まなこ)は何を見ているのか?
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岸田内閣支持率に異変が生じてますよ!来年秋、健康保険証は廃止だそうで私、どうしたらいいんだろう?/米国がウクライナにクラスター爆弾を引き渡し/ゼレンスキーさんよ、これ使うのかい??これは原爆と同じ悪魔の兵器だよ
暑いですねぇ!皆さん、お元気にお暮らしですか?
今年2023年も折り返しの月日も過ぎ、残すところ、5ヶ月と13日となりました。
こう書くと「えっ、もう後5ヶ月で24年正月なの・・・・?」と思われる方もいらっしゃるでしょうね。
いやいやかく言う私が書きながら驚いているんですから。月日の流れは早いものです。
本当に何事もあっという間ですね。
私もあっという間に83歳を超えて、未知の領域に一歩また一歩と時間を噛みしめながら生きています。
ところでご相談ですが、読者の皆さんにお願いです。
お一人の読者の方がお一人だけ新しい読者を獲得?いや勧誘して頂けないでしょうか?
この3年3ヶ月一回も原稿を落とさず書いてきた身としては、もうちょっとだけ新しい読者を増やしたいなあ、と言う私からのお願いです。
お願いが叶った方には最近Amazonを通じてかき集めています私の記念すべきアメリカ留学いや留職の記「鳥越俊太郎あめりか記者修業」(中公文庫)をお送りいたします。
まず今日の最初のニュースは岸田内閣の支持率の話です。
どうやら支持率は続落傾向のようですね。
岸田さんは最近はNATOの会議にまで押しかけてます。
テレビは何の論評もなく映像を垂れ流しますから、岸田さん、頑張ってるなぁ感が出ますよね。
で、何とか支持率を稼ぎたいという思いは伝わりますよ。
だけど支持率は一向に上向きません。
ここで時事通信の5月、6月、7月。3ヶ月の内閣支持率はどうなっているか?調べてみました。
その結果5月は内閣支持率38・2%、不支持率は31・2%でした。
えぇっ、5月は支持率が不支持を上回っているの?驚きましたよ。
ついこの間までは岸田さんも大きな顔してたんですよ。
ところが6月の調査では支持率が下落します。
支持率35・1%、不支持率35・0%、まあ僅か0・1%だけ支持が不支持を上回っていましたが、7月には支持率は何と2ヶ月前から8%も低い30・8%、不支持率は逆に39・3%となりました。
じゃあ他のメディアの調査はないかな?と調べました。先ずはNHKの内閣支持率も同じような低落傾向です。
5月は支持するが46%、支持しないが31%とだったのが6月になると、支持するは43%、支持しない37%と支持率の変化が。
で、7月には支持38%支持しない41%とついに逆転。
時事通信と同じ軌跡を辿っています。
読売新聞の6月の世論調査で驚きの結果が出ましたよ。
支持率が41%と5月の調査から何と15%も急落。
不支持率が44%と支持率を上回ったのにはちょいと驚きでした。
この支持率急落の原因はマイナ対応が「不適切」67%らしい。
読売新聞の世論調査は毎月20日過ぎに行われるので来週末か再来週頭に7月の支持率はどうなっているか??ものすごく興味深いな。
マイナ問題、特に健康保険証の廃止には60歳以上は61%が反対でこの問題が支持率低落の原因らしいですね。
この話は続いているので支持率低落は止めようがないようです。
ついでに他の新聞社どうかな?と。
まず毎日新聞の6月17、18日の調査では内閣支持率は33%で、5月の調査から読売新聞と同様に12%も下落している。
朝日新聞はと言うとこちらも6月は42%と5月から4%下落。
支持率下落の原因は新聞各紙ともマイナンバーカード、特に健康保険証廃止が響いていると指摘している。
まあそりゃあそうだなあ!マイナ問題でトラブル続出の最中に突如健康保険証廃止だもんなあ、それは誰だって首を傾げたくなるわねえ。
そんな折7月15日に朝日新聞のこんな記事が出た。
「資格確認書マイナ保険証ない全員に」「厚労省検討漏れのない交付へ」この話は河野太郎デジタル大臣が資格確認書を1年限りで発行すると以前言っていたので、別に目新しい話じゃないと思ったが、この朝日の記事は資格確認書の限度については一切触れていない。
記事のこの部分を読むと何となく資格確認書の年限はないように見える。記事のこの部分ね。
さ、ここで資格確認書はマイナ保険証を持たない人が申請するのか政府が出すのかと言う問題が最後に出てくる。
私なんざ、マイナ保険証に抵抗する意味でもこれまでの保険証で楯突きたいなあと思っている身だから交付申請書なんか出したくないよね。
そういう不貞腐れ組にも「プッシュ型」で資格確認書を出すよう公明党の山口那津男代表が言ったんだそうだ。
7月4日、「健康保険の利用に隙間が生じないよう(政府は)『プッシュ型』で積極的に届けることを検討してほしい」
「マイナンバーカードへの一体化で来年秋に現在の健康保険証を原則廃止することをめぐり、厚生労働省はカードを持たない人全員に資格確認書を交付する方向で検討に入った。
保険料を払いながら保険診療を受けられなくなる事態を避けるためには、漏れのない交付が必要と判断した。
同省幹部が検討方針を明らかにした。
『保険料を払っている方が保険診療を受けられないことはない、制度的に担保しないといけない』とし、カードを『マイナ保険証』として使う利用登録をしない人全員に資格確認書を交付することについて『論理的にはそうなる』と説明。具体的な交付方法は今後つめる考えだ」(7月15日朝日新聞朝刊)
私はこの「制度的に担保」とか「論理的に」と言う表現に厚生労働省の官僚の何がしかの抵抗と言えば大袈裟だけど、放送法問題の時総務官僚が最後まで政治家には抵抗感を示したようなある種の「矜持」を感じた。
河野太郎デジタル庁大臣は24年秋に、これまでの保険証を廃止する。
はい、使えませんよ、と言わんばかりの冷たさだったが、官僚さんが見せたのはもう少し人間的な対応だった。
で、期限はわからないが、マイナ保険証を持たない人にはプッシュ型で、つまり全員に「資格確認書」を送付するというのだ。
そう言うことになったらまたそれでSNS上では口さがない連中が次のようにいう。
【保険証を廃止して「資格確認書」の発行?意味不明】
【現行の保険証をこのまま継続でええやん。追加費用もかからないし アホなの】
【健康保険証をそのまま廃止せずに使えばいいだけ。またそんな新たなことに無駄に税金使う意味はない】
先にこのSNSのセリフを口さがないなどと言ったが、その通りだよ。誰だ、アホは??
私は8月1日に更新され、これまでより低い2割負担の保険証を使えばいいだけで、なにも今更「資格確認書」なんて要らないんだけどなあ。
資格確認書の期限だけが気になるよ。一年切りなのか、ずーっと使えるのか?
さあ次行こうかな!
毎日新聞にざーっと目を通していた。その時小さな記事から違和感を覚えた。それがこれだ。
【クラスター弾をウクライナ入手 米が引き渡し認める】
7月15日付け朝刊国際面のベタ記事。いつもは読み飛ばしてしまいそうな記事。この日はなぜか記事の辺りに違和感を覚えて立ち止まった。
そうだよ、人間が作り出したとんでもなく悪意のある爆弾。日本を含む100カ国以上の国が参加するオスロ条約で使用や製造が禁止されているんだよ。
なのに米国とロシア、ウクライナは条約に加盟していない。まあ都合がいいと言うか悪いと言うべきかだ。記事を引用しておこう。
「米軍幹部は13日、記者団に対し、ロシアの侵攻を受けるウクライナに米国のクラスター弾が引き渡されたと明らかにした。
バイデン政権は7日に新たな軍事支援として殺傷力の高いクラスター弾の提供を発表していた。
ウクライナ軍幹部で南部作戦を指揮するタルナフスキー氏はCNNに対し『まだ使っていないが戦況を根本的に変えることができる』と話した。
露軍占領地でも人口の多いエリアでの使用は禁じられていると強調しつつ、『クラスター弾を入手すればこちらが有利になることを敵も理解している。
(クラスター弾を)使用できる地域の一部を敵が手放すことになるだろう』と語った。
殺傷力の高いクラスター弾は、残った不発弾が紛争後も民間人に被害を及ぼすことから、日本など100カ国以上が参加するオスロ条約で使用や製造が禁止されている。
米国とロシア、ウクライナは条約に加盟していない」(毎日新聞・ベルリン念佛明奈、ワシントン鈴木一生)
https://foimg.com/00190/cKbv3u
https://foimg.com/00190/U41dsb
以上は「クラスター爆弾の基礎知識」(2021年版)からの引用だ。
僕が知る限りクラスター爆弾は人間の ”悪”
の部分が作り出した兵器である。
核兵器、生物・化学兵器などと並ぶ恥ずべき兵器であるが、兵器と名付けられている以上人間は自らの悪を肯定、解放してしまう。
その代表的な例が皆が知る広島、長崎の都市と人間に対し人類史上初めて使った米軍トップの判断、そしてこれはゴーサインを出したトルーマン大統領の犯罪である。
戦勝国米国は素知らぬ顔をしてこの78年間の戦後を過ごしてきた。
核兵器を使った自己肯定感はベトナム、イラクという二つの侵略戦争でも遺憾なく発揮された。
そして今度はウクライナへのクラスター弾引き渡しである。
アメリカの大統領に軍トップ、彼らは人間を大量に殺害することへの後ろめたさはないのだろうか?いいや、ないのだ。
いや、私たちはちゃんとモノを言うべきなのだ。
オスロ条約参加国の日本政府は、岸田政府はこの時ばかりははっきりと「クラスター弾はダメです」と言うべきだろう。
もちろんあのと言うかこのと言うべきか、岸田君がバイデン大統領に「 NO」という勇気などないことはわかっている。
せめて誰か議員が声をあげてほしいなあ。
ここまで書いて日曜朝のテレビ番組を何気なく見ていたのだが、私は本当に腰を抜かすほどの驚きを覚えた。
テレビ朝日の日曜日早朝5時50分から8時半まで結構長い情報番組「サンデLIVE!!」。東山紀之君がMCを務めニュースからスポーツまで幅広い情報を取り扱っているので日曜日早朝に目覚めていれば結構良く見ている番組ですね。
今朝は番組の途中から見たので余計びっくりしたのですが、台湾に中国軍が今にも攻め込んでくると言う前提で話が進んでいて、そのうち日本人も避難先を確保しておいた方がいいです。
なんて誰かが言っている。
どうやら常連のコメンテーターの皆さんにパネルの前で立って説明している二人の人物、一人は元自衛隊の幹部だった男性らしい。
もう一人もいかにも台湾有事を前提で話しているようで、まあ右翼っぽい人かなあ。
二人は中国軍が台湾を攻めるときはここに上陸するとか喋っていたので所謂軍事関係者だろう。
テレビ朝日もこんなイケイケの人物に台湾問題を語らせるなら中国の事情に通じたもう少し冷静なコメンテーターを呼んでおくべきではなかったろうか?中国が今なぜ台湾に軍事侵攻をする理由があるのか?そもそもの話が一切なかったのは誠に残念なことですね。
ウクライナと台湾問題は全く異なる話なのです。ロシアと中国では似ているようで違う話なんですがねえ。最後に東山君が二人の激論には一切関係なく冷静にコーナーを締めたのが救いだった。
(2023/7/17発出記事)文責・鳥越俊太郎
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1940年3月13日生まれ。福岡県出身。京都大学卒業後、毎日新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社社会部、テヘラン特派員、『サンデー毎日』編集長を経て、同社を退職。1989年より活動の場をテレビに移し、「ザ・スクープ」キャスターやコメンテーターとして活躍。山あり谷ありの取材生活を経て辿りついた肩書は“ニュースの職人”。2005年、大腸がん4期発覚。その後も肺や肝臓への転移が見つかり、4度の手術を受ける。以来、がん患者やその家族を対象とした講演活動を積極的に行っている。2010年よりスポーツジムにも通うなど、新境地を開拓中。