メールマガジン第104号:争うよりも愛しなさい!戦争の危機 止めよう 2・26緊急集会に寄せて(平良友里奈)
ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会メルマガ琉球・沖縄通信「平和の武器は学習である」。平和運動家であり、沖縄のガンジーと呼ばれる阿波根昌鴻さんの言葉です。2022年4月9日、私は初めて「台湾有事」という言葉を知りました。
「台湾有事ってなんですか?」。「台湾有事、それは簡単に言うと戦争の事だよ」。「えー!だったら、戦争って書けば良いじゃん!」
うるま市勝連で行われた「ミサイル要塞化の危機写真展」に2日間参加した時のことです。ミサイル配備の実態に衝撃を受けましたが、その時に強く心に感じたは10代20代30代の若者が参加していないこと。それが何より危機だと感じました。若者は私1人しかいなかったのです。シニア世代が一生懸命、活動をしていました。持病を持ちながらも参加している方。杖をつきながら参加している方。
60代から90代の方々は、こう話しました。「自分たちは長く生きたから別にいい、だけど、子供や孫たちに辛い想いはさせたくない、また再び戦争を体験してほしくない、安心してこの沖縄に住める状態にしたい」と。
その言葉を聞き、私は「シニアと若者のパイプ役になろう!それが私の役目だ!」と心から感じました。
それから私は、若者向けのフィールドワークを企画しました。ミサイル配備の事実、危機を知ってもらい、参加された皆さんが、SNSを使って世界に発信する。そうすることで大勢の方が沖縄の危機を知る。とにかく知ることがまず大事!そう考え行動しました。
行動する中で、シニア世代の発信の仕方や言葉の使い方と若者世代に響く言葉には、大きな違いがあることに気付きました。
今まで一生懸命平和のために活動されてきた方々の使う言葉、それは、「反対!やめろ!出て行け!」などです。怒り、憎しみ、悲しみ、その想い全てを込めて大きな声で反対活動をなさってます。それは、確かにとても大事です。ですが、若者はその姿を見て、なんだか怖いと感じ、近づきたくない、関わりたくない、そう感じてしまいます。
負のエネルギーが溢れている場所に行こうと思わないわけです。ですが、シニアの方々の本当の想い、それは「子や孫たちに幸せに生きてほしい、平和な沖縄で生きてほしい」。その想いが本心です。大切なのは、その本心をしっかり伝えること、愛を伝えることです。そうすることで、若者たちにはしっかり伝わり、沖縄の実態を知る機会が広がると思いました。
沖縄で生きる私たちが、日本、アメリカ政府の力に打ち勝つには、大きな大きな愛のエネルギーが必要です。なぜなら愛の力は無限で、1番強いエネルギーだからです。その愛は、沖縄を愛する心、子や孫を愛する心です。だからこそ、戦争や基地に反対するのです。どうにかして沖縄で大きな大きな愛のエネルギーを一つにして作り出したい、そんなことばかりを私は考えています。
私は、糸数アブチラガマ(糸数壕)の専属ガイドをしています。先日、これまでに5回入壕された方をガイドさせて頂き「1番分かりやすかった!」とお褒めの言葉を頂きました。私は、ガマで亡くなった大勢の方々にいつも語り掛けます。「みんなのことちゃんと伝えるからね!」。そう言ってガマに入ります。
大切にしているのは、今の時代の人たちに分かりやすく伝えること。78年前の沖縄戦の出来事、そして戦争の危機を若者に伝えるには、分かりやすい言葉を使う必要があります。そのために、私自身が学びを深めながら活動しています。
平和のために知ること、学習すること。そして今、声を上げ、行動することが何よりも大事です。2月26日に県庁前広場で沖縄の島々にミサイルが配備される「戦争の危機」に反対の声を上げる緊急県民集会が開催されます。今までにない集会にしましょう。シニアと若者の想いを一つに、「2度と沖縄を戦場にしない!沖縄を平和発信の場に!」、必ずこの想いを世界に届けたい。行動しましょう。どうぞ皆様もお越しください。想いを一つに大きな声を上げ、戦争を止めましょう!
平良友里奈(2・26緊急集会・司会、東アジア共同体研究所琉球・沖縄センターYoung Friendship Okinawa-YouFoメンバー)
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「ノーモア沖縄戦の会」は「沖縄の島々がふたたび戦場になることに反対する」一点で結集する県民運動の会です。県民の命、未来の子どもたちの命を守る思いに保守や革新の立場の違いはありません。政治信条や政党支持の垣根を越えて県民の幅広い結集を呼び掛けます。