第45回 朝日新聞「治療薬 増える選択肢」を考える④:ビガノ大司教がアメリカの司教たちに強い警告
社会・経済これまで私は、朝日新聞の記事「治療薬増える選択肢」(2021-10-24)をとりあげ、そこにおけるイベルメクチンの取り扱いをとりあげて論じてきました。そして前節を次のように結びました。
しかし、そもそもイベルメクチンに「二重盲検法」による検証が必要なのでしょうか。なぜならイベルメクチンには今さらこと改めて「二重盲検法」による検証が必要ないほどの、豊かな治療実績があるからです。ところがよく考えてみると、 「二重盲検法」による検証には倫理的な問題もひそんでいるのです。以下では、その点についても考察するつもりだったのですが、もうかなり長くなっていますので、節を改めて詳しく述べたいと思います。
そこでさっそく「二重盲検法」の倫理的な問題を論じたいのですが、その前に考えておかなければならないことが一つあることに気がつきました。
というのは今までワクチン接種ばかりをとりあげて、その接種推進の旗振り役をしてきたはずの大手メディアが、なぜここで急に「増える選択肢」として経口薬モルヌピラビルなどを取りあげるようになったかということです。
私は、その背景としてあるのは、ワクチンによる死傷者が激増している事実ではないかと考えています。と同時に、それは、イスラエルを典型として、 「ワクチンが効かない」ことを多くの事例が歴然と示し始めたことと併行しています。
またワクチンによる被害を知り始めた民衆が接種を拒否し始めて、いくら「接種を拒否すると職を失うぞ」と脅迫しても屈しないひとの退職が増え始めて、産業が崩壊する恐れが出てきているからです。
まず最初のワクチンによる有害事象ですが、元財務次官のポール・クレイグ・ロバーツ博士は、GlobalResearchの記事で、次のような衝撃的報告をしています。
(1)Vaccinated People Are Dying of All Causes 6-1 Over Unvaccinated
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-714.html
「ワクチンを受けたひとの死者数は、ワクチン未接種者の6倍」( 『翻訳NEWS』2021-11-17)
さらに衝撃的だったのは、カルロ・マリア・ビガノ大司教(Carlo Maria Viganò、80歳)がアメリカの司教たちに公開書簡を送り、コロナウイルスに関する様々な問題や、コロナウイルスに対するワクチン接種について懸念を表明したという事実でした。
(2)Archbishop Viganò’s Open Letter Regarding the Covid-19 Vaccine──Open Letter to America’s Bishops
「ビガノ大司教のCOVID-19ワクチンに関する公開書簡」( 『翻訳NEWS』2021-11-13)
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-711.html
カトリックの大司教が医療問題について発言することは稀ですが、この公開書簡でビガノ大司教は、バイデン政権が強行しようとしている「ワクチン接種の義務化」について強い警告を発しているのです。
すでに『謎解き物語2』でも明らかにしてきたように、ほとんどのメディアは一斉に「ワクチンは危険だ」とするひとたちを「陰謀論者」として扱ってきました。が、カトリックの大司教の発言を「陰謀論」扱いすることは、さすがに無理でしょう。
しかも、この公開書簡の末尾には、ビガノ大司教が参照し、その論拠とした文献・論文が31項目にわたって列挙されていて、今回の発言が、いかに現在のコロナ騒ぎを研究したうえでの発言だったかを示しています。
その論拠の一つとして、今回の遺伝子組み換えワクチンのなかに「堕胎した胎児の一部が存在する」ことについての新たなデータも提示されていました。
さらに、大司教が書簡の最後で次のように呼びかけていることも、私にとっては非常に印象的でした。
少し引用が長くなりますが、どうかお許しください。それほど重要な内容だと思いましたので。
多くの枢機卿や司教が沈黙していることや、教皇庁がワクチン接種キャンペーンを考えられないほど推進していることは、前例のない共犯関係を演じているのであって、これ以上続けてはなりません。このスキャンダル、人類に対する犯罪、神に対する悪魔的行為を糾弾する必要があります。
日を追うごとに、何千人もの人々が、いわゆる「ワクチン」がパンデミックの緊急事態に対する解決策を保証するという幻想によって、死亡したり、健康を害したりしています。
カトリック教会は、神と全人類の前で、この途方もない恐ろしい犯罪を徹底的に糾弾し、明確な指示を与え、製薬会社とグローバリスト・エリートの利益に従順な疑似科学の名の下に死へと歩を進めるだけの人々に立ち向かう義務があります。
自らを「カトリック教徒」とも称するジョー・バイデンが、5歳から11歳までの2,800万人の子どもたちにワクチン接種を強要することは[27]、そういった子どもたちはSARSCoV-2感染症を発症する危険性が実質的にゼロであるという事実だけを見ても、絶対に考えられません。
教皇庁と司教協議会は、この点と、実験的なワクチンを接種された子どもたちに生じる可能性のある非常に深刻な副作用に関連して、断固たる非難を表明する義務があります[28]。(文中にある[27] [28]といった番号は、大司教が典拠とした文献番号です)。
こんなふうに書いていると、どんどん長くなって「二重盲検法」の問題になかなかたどり着けなくなってしまいます。が、しかし、ここで中断するわけにはいかないので、ワクチン被害と産業崩壊について最小限だけでもふれておきたいと思います。
ワクチンの有害事象はあらゆる産業分野で起きていますが最も目立ったのは航空業界でした。その典型例が次の記事です。
(3)Now it has Happened: Vaccinated Pilot Dies in Flight. Emergency Landing and Uproar in the Aviation Industry
「やはり、起こってしまった。予防接種を受けたパイロットが飛行中に死亡」
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-699.html ( 『翻訳NEWS』2021-11-02)
この記事によると、予防接種を受けた米国デルタ航空のパイロットが飛行中に死亡しました。そのパイロットは突然奇妙なことを言ったあと死亡したと、副操縦士は言っています。
それで航空機は緊急着陸しなければなりませんでした。そのパイロットはロサンゼルス国際空港から飛びたったのですが、飛行の数日前に、彼は2回目のワクチン接種を受けていたのでした。
このような事件はデルタ航空だけではなく他社でも起きています。たとえば、その先週末、サウスウエスト航空は操縦士ストのため1,800便以上のフライトを欠航し、何万人もの乗客の旅行計画を混乱させました。ところが航空会社のスポークスマンは、これは「気象条件」によるものだと嘘をついて乗客を欺したのでした。
このようなことが相継いでいるので、パイロットでワクチン拒否が次々と出てきて集団的ストライキまで企画されるようになり、航空業界の運営が危ぶまれるという事態になっているのです。
他の業界でも似たことが多く起きていますので、それをすべて紹介できません。そこで最新のニュースで公共事業のものを一つだけ紹介します。
次の記事は、イギリスのNHS(国民医療保険サービス)が従業員にワクチン接種を義務化した結果、それによって死傷者になることを恐れる従業員から大量の退職者が出てきて、 「サービスの減少や遅延が起きる可能性を政府も認めている」というのです。
(4)Britain’s NHS to Lose Tens of Thousands of Staff over Mandatory COVID Vaccines By Rebecca Thomas, Nov 10, 2021, The Independent
https://www.globalresearch.ca/nhs-lose-tens-thousands-staff-over-mandatory-covid-vaccines/5761255
(イギリスのNHSはワクチン強制で何万人もの従業員を失う恐れがある)
国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授