iPhoneがぶっこわれました。その後の大騒動、いや大変。この文章送るのにやっと辿り着いた。あとは本文で

先週の朝、簡単な理由でiPhoneが壊れてしまった。
結果から先に言うと、「iPhoneは使用できません」こういう文字が画面中央に出て、もううんともすんとも言わなくなった。
iPhoneに詳しい人からすればなんとかなるんだろうが、ドコモショップの店員さんでさえどうすることもできなかった。
結論は新しく買い替えるしか他に道はない！ということになった。
iPhoneを毎日使っている同好の士のために教訓として私の経験をここに書き残しておきたい。

先週のある朝,目が覚めて直ぐに枕の横手にいつものように置いていたiPhoneを手に取った。
あとで考えるとまだ頭が眠りから完全に覚醒する前だったんだろう。
皆さんもご存知のように今のiPhoneは画面上に４〜６個の暗証数字を打ち込んで画面を開くようにできている。
もう毎度のことだから数字は頭にこびり付いていて暗証番号打ち込みに間違うはずはあり得ない。

それが前提でiPhoneの活動が始まるのだ。
あとで考えると本当にバカだったとしか言いようがないのだが、私は眠りから完全に覚めていない頭と指で何回か暗証番号を打ち間違ってしまった。
画面上にも「緊急」という一文字があった。慌ててそのボタンを押した。
そこには電話番号の１から０までの数字と「メディカルID」と「キャンセル」、この三つの選択しかなかった。
「メディカルID」を開くと、なんと私の大腸がんから脊柱管狭窄症までの詳しい病歴と股関節痛などの現在の悩み、今でも服用している薬の名前、緊急時の連絡先として家族の名前と電話番号まで詳しく記載されていた。
これはおそらく私が記入したものに違いない。
どこをどうひねくり回してもこの「メディカルID」だけしか情報は出てこない。
これには流石の眠気も吹っ飛び触ってみたが、「iPhoneは使用できません」の文字の前ではただ呆然とするのみ！

結局私が軽くみていた暗証番号の打ち間違いが全ての問題の始まりで終わりであった。
取り返しはつかない。
私の情報機器に関する知識ではどうすることもできなかった。

私は戦前の生まれで人生の大半はこうした情報機器とは無関係で生きてきました。
だからこれからの数年間と思われる残りの人生もこうした情報機器とは関係なく生きていけるものだと思っていました。
急にここから丁寧語の文章になったのも、きっと今私は居ずまいを正してこれからの人生はどうあるべきか考え始めたことと無関係ではないのでしょう。
特に年齢と記憶力の関係です。
ここ数年自分の記憶力が大変な勢いで減退しています。
食事をはじめとする毎日の生活に関する記憶力が急落しているだけではありません。
人類の歴史や己の人生の具体的な事実関係がだんだんぼやけてきたのです。こうして文章を書くことはできます。
しかし、人類と人生の具体的な名称が出てこなくなったのです。
たとえば日本の戦国時代で言えば、信長、秀吉、家康あたりまでは明確な記憶があるが、長宗我部と言われると、もう途端にあやふやになってくる。
先日講演の最中にもう忘れたが何か具体的な名前が出てこずに「ああ、やられた！！」とガックリきたことがある。

そういう時にiPhone 即ちスマホは役に立つんですねえ。
スマホを買い替えて新しい機材であたふたしていましたが「Google検索」で大抵のことはできることがわかり、ホッとしています。
先ほど検索で「ファインダイン」を出し、豚組の注文をしようとしていました。
スマホって便利だなあ。あらゆる便利と生き方がずっしりと詰め込まれています。
ただちょっとした手がかりを失うともう全滅。
生きていけなくなるのです。
いやそれでも考えます。
スマホなしでも本当は生きていけるはずです。
そんなことを考えながらこの文章を書いていましたら、毎日新聞の１１月の世論調査という図表が突然目に飛び込んできました。
わわわわ、驚いた、驚いた。岸田内閣の支持率がなんと１６％だって。
１０％台の支持率でやっていけるのかな？？

支持率は、マイナンバーカードを巡るトラブルが相次いだことなどが影響して6月以降、下落傾向に転じた。
9月に内閣改造を実施し、11月には、減税や低所得世帯への給付などを盛り込んだ総合経済対策を閣議決定したが、政権浮揚にはつながっていない。
さらに、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題が深刻化したことで、政権運営は一層、厳しくなっている。

岸田内閣の支持率の推移（12月16、17日調査）
https://mainichi.jp/articles/20231217/k00/00m/010/054000c

２３／１２／１８　記
鳥越　俊太郎

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