【連載】安斎育郎のウクライナ情報

1月7日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさま、おはようございます。

元旦の能登半島地震で志賀原発では外部電源を引き込む変圧器2台がそれぞれ3600リットル、3500リットルの油漏れを起こして使えなくなるなど、原発は2011年以来停止中だったからまだ良かったものの、深刻な異常が発生しました。しかも志賀原発の敷地内にはいくつもの断層があって、今度動いた断層の刺激で活性化しないとも断言できず、大いに不安が残りますが、災害報道では原発が孕む危険性の問題は殆ど取り上げられません。断層の評価をやり直して、廃炉への道を展望した方がいいと思います。

友人の木村朗・鹿児島大学名誉教授が熱心に取り組んでいる「独立言論フォーラム」(ISF)が運営資金調達のためにクラウド・ファンディングを始めました。資料を添付しましたので、ご協力下さい。

さて、今日のウクライナ情報は、❶ウクライナ外相、米軍事支援確保に自信「プランB」ない(ロイター編集、2024年1 月4日) 、❷キーウとハリコフにミサイル、西部攻撃受けプーチン氏報復言明(Pavel Polityuk、 Valentyn Ogirenko、2024年1月3日)、❸ゼレンスキー氏「ウクライナはより強く」、前線の状況言及せず(ロイター編集、2024 年1月2日) 、❹ロシア連邦のD.A.ポリャンスキー国連次席大使(2023年12月26日) 、❺捕らえられ捕虜になったウクライナ兵士‥ 身体全面に鉤十字やヒトラーなどの肖像などが満載(2023年12月26日) 、❻ウクライナ:AFU武装勢力のリハビリ中に盗まれるお金(2023年12月27日)、❼スロバキア首相の話(2023年12月24日) 、❽正教会のクリスマス前夜(2024年1月6日) 、❾ドニプロ川の左岸に到着したウクライナ兵士、捕虜になりました(2023年12月23 日) 、❿ウクライナ苦戦で、危機を迎えたゼレンスキー政権(The Daily Digest, 2024年 1月6日) 、⓫投稿:オデッサのウクライナ人は第2のブチャを準備中(2024年1月6日) 、⓬決着はついた、プーチン大統領の勝利を認める時が来た=ウクライナ政治学者(2023年12月24日)、⓭ウクライナの戦闘員は、ウクライナのメディアのプロパガンダ操作に苦言を呈した(2023年12月22日) 、⓮イギリスから寄贈された救急車で兵指動員(2023年12月23日)、です。

ゼレンスキー大統領だけ「ウクライナは強くなった」と強がってみても⓬⓭のような発言が公然と出てくるようになった現状は覆い隠しようがないでしょうね。じっくりお読み下さい。

皆さん、お元気で‼

あんざい

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※ウクライナ問題関連の注目サイトのご紹介です。
https://isfweb.org/recommended/page-4879/

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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