【連載】植草一秀の「知られざる真実」

【連載】知られざる真実/2024年2月29日 (木) 森永さんの『書いてはいけない』

植草一秀

昨年11月20日に衆議院第二議員会館で「ガーベラの風」主催の院内緊急集会を開催した。

テーマは「減税・給付 財政政策を考察する!」

https://x.gd/3QJSq

集会では森永卓郎氏が講演された。

テーマは「ザイム真理教-それは信者8000万人の巨大カルト」

集会の模様を収録した動画を公開している。

https://www.youtube.com/watch?v=U7T0aZnW9Zc

講演後に森永氏はがんにり患されていることを公表された。

一刻も早い寛解、完全なるご快復をお祈りしている。

その森永氏が3月7日に新著を公刊される。

『書いてはいけない――日本経済墜落の真相』(フォレスト出版)
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https://x.gd/LV3Hr

アマゾン紹介ページから目次の一部を紹介する。

まえがき
けっして触れてはいけない「タブー」
なぜ彼らは口をつぐむのか?

第1章 ジャニーズ事務所

第2章 ザイム真理教

第3章 日航123便はなぜ墜落したのか

第4章 日本経済墜落の真相

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すでに大きな話題を呼んでいる。

ベストセラー間違いなし。

いずれも「タブー」とされてきた問題。

「タブー」に触れれば「祟(たた)り」に見舞われる。

しかし、その「タブー」に森永氏は果敢に突撃する。

私も「タブー」に触れ続けてきた。

その結果としての現実もある。

ここで改めて触れておきたい問題がある。

日航123便墜落事件だ。

あえて「事件」と表現する。

本書のベストセラー化によって123便事件についての国民認識が変わることを望む。

拙著『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)
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https://x.gd/9Zy7k

も触れてはならぬ「タブー」に斬り込んだ書。

第5章に「「日航ジャンボ機123便」の嘘」

を取り上げた。

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森永氏の新著第3章「日航123便はなぜ墜落したのか」の見出しに

「踏みにじられた遺族の声」

とある。

実はいま、重大な裁判が行われている。

JAL123便ボイスレコーダー等開示請求事件。

123便墜落により最愛の夫を失った吉備素子さんがJAL123便ボイスレコーダー等の開示を求めて訴訟を提起した。

123便副操縦士だった佐々木祐さんの姉である市原和子さんも原告に名を連ねていたが市原さんは提訴を取り下げた。

大きな圧力があったのだと推察される。

1991年3月26日にボーイング社を被告とする損害賠償請求訴訟事件で和解が成立しており、日本航空は当初被告になっていなかったが裁判所が勧めた和解の最終期日に訴訟に参加して事件の被告になった。

和解条項第4項に「原告らは、今後本件事故に関し、いかなる事情が生じても、被告及び利害関係人両社はもとより両社の役職員、代理人、関係会社、下請業者及び納入業者に対し、国の内外を問わず、国内法または外国法を理由として、裁判上又は裁判外において一切の異議を述べず、また、何らの請求をしないものとする。」

の項目が置かれた。

日本航空はこの条項を盾にボイスレコーダーの開示を拒んでいる。

政府事故調は123便墜落の原因を圧力隔壁損傷にあるとし、損害賠償請求訴訟事件はこの事実認識に基づいて処理された。

しかし、圧力隔壁損傷原因説に重大な疑義が生じた。

123便墜落から28年が経過した2013年9月に運輸省航空事故調査員会が重大新事実を公表。

「62-2-JA8119(航空事故調査報告書付録)
(JA8119に関する試験研究資料)」
https://bit.ly/3KAt8Kr

が「異常外力の着力」を明記した。

ボイスレコーダーに記録されている衝撃音発生時刻と完全に重なる時刻に「異常外力の着力」があったことが公表された。

ボイスレコーダー等情報開示請求事件はいま最高裁の判断を待つ段階。

遺族が墜落の真相を知ろうとするのは当然のこと。

最高裁はボイスレコーダー等の情報開示を命じるべきだ。

 

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植草一秀 植草一秀

植草一秀(うえくさ かずひで) 1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役、ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)運営委員。事実無根の冤罪事案による人物破壊工作にひるむことなく言論活動を継続。 経済金融情勢分析情報誌刊行業務の傍ら「誰もが笑顔で生きてゆける社会」を実現する『ガーベラ革命』を提唱。人気政治ブログ&メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」を発行。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門1位。『現代日本経済政策論』(岩波書店、石橋湛山賞受賞)、『日本の独立』(飛鳥新社)、『アベノリスク』(講談社)、『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)、『25%の人が政治を私物化する国』(詩想社新書)、『低金利時代、低迷経済を打破する最強資金運用術』(コスミック出版)、『出る杭の世直し白書』(共著、ビジネス社)、『日本経済の黒い霧』(ビジネス社)、『千載一遇の金融大波乱』(ビジネス社、2023年1月刊)など著書多数。 スリーネーションズリサーチ株式会社 http://www.uekusa-tri.co.jp/index.html メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」 http://foomii.com/00050

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