【高橋清隆の文書館】( 2024年04月13日)「WHOの横暴を許すな!」、パンデミック条約反対デモに1万2000人[東京・池袋]
国際政治5月の世界保健機関(WHO)年次総会で採択が予定されている「パンデミック条約」と国際保健規則(IHR2005)改正に反対する集会が13日、東京・池袋で開かれ、総勢1万2000人が「健康を人質にしたWHOの横暴を許すな!」などとシュプレヒコールを上げながら繁華街をデモ行進した。
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両議案とも、WHO事務局長が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)を表明すれば加盟各国に感染対策に関係する物資の供給や人の移動、ウェブ上の誤情報の取り締まりなどを指示することが可能な内容だ。成立すれば、各国の主権と私権が奪われる恐れが指摘されている。
両成案は3月までに出ているはずだが、日本政府は内容を公開していない。マスコミは「パンデミック条約」について報じたことはあるが、いずれも好意的な扱いで、問題点について触れたことはない。
デモを主催したのは、「パンデミック条約に反対する会」(代表・佐藤和夫)。午前中は新宿区の牛込箪笥(たんす)区民ホールで近現代史研究家の林千勝氏や大阪市立大学名誉教授の井上正康氏、須藤元気参院議員ら識者11人による講演会が開かれたが、開演2時間半前の午前7時の時点で400人の定員に達し、600人ほどが会場の外にあふれるほどの関心を集めた。
午後1時半、東池袋中央公園には4000人を超える市民が集まった。「武見敬三厚労大臣ヤメロ!!」「国民主権が奪われる 国連・WHO脱退❗」などと書かれた思い思いのプラカードを持ち寄った市民の姿もあった。予想以上の参加者の数に、互いに驚いている光景が見られた。
さまざまな市民団体が自発的に参加し、連合的につながった。そこに、個人の参加者が加わる。200人ほどで1つの「梯団(ていだん)」を作り、警察に誘導されながら公園を出発していく。ビルの谷間で、シュプレヒコールを上げる。
「政府はパンデミック条約とIHRの情報を国民に開示せよ!」
「WHOの人権侵害を許さないぞ!」
「政府は有害無益の遺伝子ワクチンを直ちに廃止せよ!」
「ワクチンで医師会に利益誘導する武見厚労大臣を許すな!」
沿道の歩行者が、何事かと振り向く。
公園に次のデモ隊が出発を待つ。待機する参加者は膨れ上がり、公園いっぱいに広がった。1つの梯団も400人規模になる。SNS(交流サイト)や動画配信サイトなどで現状を知った市民が駆け付けているのだ。IT評論家の深田萌絵さんや林氏のようなインフルエンサーと言われる人たちの影響が大きいとみられる。
筆者は2時すぎ、第5梯団に帯同させてもらった。WHOの対抗組織であるワールド・カウンシル・フォー・ヘルス(WCH)の日本支部(WCHJ)の面々がいる集団である。「パンデミック条約 IHR改定反対! 世界統一政府を許すな!」と書かれた横断幕を掲げ、林氏や井上氏、東京理科大学名誉教授の村上康文氏、チャンネル桜の水島聡社長を先頭に繁華街を練り歩いた。林氏らが沿道に手を振ると、振り返してくれる市民も。
公園からあふれた参加者が、デモ隊と共にシュプレヒコール(2024.4.13、筆者撮影)
発着点の公園に近付くと、沿道にひしめく人、人、人。「ウォー」「頑張ろう!!」などの声援と拍手で迎えられ、日の丸やプラカードを振る人の姿が。出陣するデモ隊に「行ってらっしゃいませ」と声が掛かる。参加者はさらに膨れ上がり、デモ隊は10隊列までに及ぶ。午後3時に解散予定だったデモと集会は、午後5時まで続いた。
出発を待つ第6梯団(2024.4.13、筆者撮影)
公園では、カート・ショアが作曲し、WCH運営委員のゾラニ・マホラが歌う『We Are Warriors』の日本語版が合唱されていた。WCFJが呼び掛けた。
「♪私たちの信念を揺るがせはしない 私たちが1つになれば できないことなんてない 私たちは世界を永遠に変えることができる だって今がその時 私たちが闇に打ち勝つ時なのだから 私たちは戦士 光の戦士 真実のために戦う」
参加者は警察発表で7000人。警備上の人数制限でデモ行進に加われなかった人を含む。しかし、参加した各団体の代表者らに聞いて回ると、「1万人は超えただろう」との意見が過半だった。保守系のデモを多く見てきた水島氏は「1万2000人くらいだろう」と推計する。筆者がこれまで見た国内の反コロナ関連の集会で、最大規模のものだ。
公園内でシュプレヒコールを上げる人々(2024.4.13、筆者撮影)
参加団体の代表者に話を聞いていると、私をマスコミ記者と勘違いした初老の女性が「ちゃんと報道してよ。お願いします」と懇願してきた。反コロナ界のマスコミ不審は根深い。「マスコミは真実を報道しろ」「ワクチン接種後の超過死亡激増を報道せよ!」というコールもあった。
「ワクチン強制反対!!」などと書かれた手製のボードを掲げていた60代と40代の母子は、長野県飯山市から来た。「WHOを脱退してほしい。政府には絶対反対してほしい。国民の命がかかっているから」と吐露する。「こういう世界にしたのは大人たちの責任。生きているうちに子供たちに、少しでも日本を取り戻せれば」と展望した。
新潟県に住む40代男性と70代・60代の女性が3人で参加していた。参加動機についてそれぞれ、「このままでは強制ワクチンを含め、管理社会にされる。どこかで大きな意思を示さないと駄目だと思った」「いろんな問題が知らない間に決められている。大勢の運動があれば、国民の声に政治家が少しは振り向いてくれるのでは」「政府は日本をつぶすためにある。それを1人でも多くの人に分かってほしい」と話していた。
WCFJは日本政府に国民の声を届けるため、4月から「100万人署名活動」を始めた。何とかして政府に反対の意思表示をしたいとの意見が、以前から多かった。主張内容は、①死者激増の説明を求める②ワクチンの薬害と死亡の説明を求める③IHR改定と「パンデミック条約」に反対する――の3項目。5月20日まで集め、政府に具体的な行動を促すとしている。
われわれの未来を大きく損なう恐れのある2つの議案は、国会やマスコミでまともに取り上げられていない。主権を守るには、多くの国民がこの問題に気付くかどうかにかかっている。
参加者が用意した思い思いのメッセージ(2024.4.13、筆者撮影)
※この記事は、【高橋清隆の文書館】( 2024年04月13日)「WHOの横暴を許すな!」、パンデミック条約反対デモに1万2000人[東京・池袋]
、からの転載です。原文は、コチラ→「高橋清隆の文書館」2024年04月13日
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反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。元ローカル新聞記者。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&K プレス)、『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』(Amazon O.D.)など。翻訳にデーヴィッド・アイク『答え』第1巻[コロナ詐欺編](ヒカルランド)。2022年3月、メディア廃棄運動を開始。 ブログ『高橋清隆の文書館』http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/