【高橋清隆の文書館】2024年05月31日 高橋清隆の文書館 「武見大臣と厚労省職員はここに降りて来て我々の話を聞け」、WHOから命を守る 5.31決起集会で1万人以上が気勢

高橋清隆

 世界保健機関(WHO)総会で「パンデミック条約」と国際保健規則(IHR)改正案が翌日にも採決されることをにらみ、5月31日、東京の日比谷公園で「WHOから命をまもる国民運動大決起集会」が開かれ、主催者発表で1万人以上が参加した。野外音楽堂では識者8人が基調講演。近代史研究家の林千勝氏は、参加者とともに「武見大臣と厚労省職員はここに降りて来て我々の話を聞け」とシュプレヒコールを挙げた。この後、池田利恵日野市議の音頭で出陣。各梯団に分かれ、銀座までデモパレード行進した。

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主催者の4代表。(左から)井上・河添・林・柳澤(敬称略、2024.5.31筆者撮影)

 この集会は「WHOから命をまもる国民運動」と「一般社団法人ワールドカウンシルフォーヘルスジャパン」(WCHJapan)が主催し、「NPO法人駆け込み寺2020」と「全国有志議員の会」が後援した。およそ3000人収容の野外音楽堂に入りきれないほどの市民が集まり、公園じゅうにあふれた。デモパレード行進の起点は厚労省前、終点近くにはレプリコンワクチンの製造元となる明治製菓ファルマがある。

 初めに「WHOから命をまもる国民運動」共同代表でもある林氏が開会宣言した。台風2号の接近に触れ、「台風が心配されたが、台風は日比谷に上陸した。われわれが台風の目。ついに立ち上がった」と叫ぶと、大きな歓声が上がった。

 「われわれは全体主義を排除する。自由と勇気を胸に、世界に人々と手をつなぎ、日本を取り戻す。5月31日を、新たな日本の独立記念日としようではありませんか」と呼び掛けた。

 基調講演でWCHJapan代表で医師の柳澤厚生(やなぎさわ・あつお)氏は、自身が市民の健康を守るために働いてきたことを振り返った上で、「WHOが何をしたかと言えば、日本政府を操ってワクチンを打ち、多くの被害者を作ってきた。皆がだまされた。国の言うことに間違いはないと思った」と指摘。

 予防接種健康被害救済制度の適用が認められた新型コロナワクチンの副反応による死亡者は、従来のインフルエンザワクチン死亡者の100倍以上であることを挙げ、「今、僕はこのワクチンを医者として打つことはできない」と吐露した。

 WHO総会でパンデミック条約とIHR改定の採択が見送られるとの情報もあるが、操っているやからは諦めるはずがない。WHOの改善は裏を知ると無理。次のテーマはWHO脱退になるだろう」とけん制。「皆さんは自由と光の戦士」とたたえ、命と自由を守る闘いへの賛同を促した。

 「WHOから命をまもる国民運動」共同代表でノンフィクション作家の河添恵子氏は開口一番、「政府、WHO、厚労省全て悪魔だと考えてください。悪魔に人間はいますか」と問い掛けた。「私たちは不服従を貫きます」と宣言すると、大きな拍手を浴びた。

 「ディープステートは恐怖で統治しようとする。2020年から数字で見せて、何人死んだとあおり、腕を差し出して打たせようとした。しかし、われわれが強い人間であれば、政府は怖がる」と提言。

 その上で、「今、生きるか死ぬかの闘い。世界には陰謀はある。ユースレスイーター(無駄飯食い)はワクチンで死んでもらうというのが、彼らの考え。その手足となっているのが日本政府、岸田というクソったれ。そして厚労省。絶対許してはなりません。われわれは絶対、譲歩してはなりません」と訴えた。

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水島氏(2024.5.31筆者撮影)

 協賛の『チャンネル桜』水島総(みずしま・さとる)社長は、4月13日に池袋で開かれた「パンデミック条約反対デモ」で希望を取り戻したという人がいたことを紹介。「番組では毎回、日本の絶望的状況を話しているが、今日、林先生や柳澤先生、河添先生らに前向きなお話しを聞かせていただいた。これは孤立を感じたとき、前を向こうとする気持ちを与えてくれるはず」と強調した。

 この日の集会を「WHOと岸田“冷酷内閣”から国民の命を守る運動」と形容詞した上で、「皆さんから、希望を体と行動で表していただいている。心は表現してこそ、日本の希望となり得る」と鼓舞。

 「私たちのこの運動は、今生きている人だけでなく、縄文時代から始まった祖先、靖国神社におられる二百数十万柱の英霊の祈りや希望、そして何よりもこれから生まれ育っていく子供たちの未来の心と体、命を守る運動なんだ。このことをお互い確認し、足を踏みしめ、1歩1歩、デモ行進したい」と表明した。

 「WHOから命をまもる国民運動」共同代表で大阪市立大学名誉教授の井上正康氏は、「DNAであろうがRNAであろうが、自分の体内細胞に病原体のタンパク質を作らせるということは、その細胞は全て、病原体が完成した細胞とみなされて自分の免疫で殺される。どんなやぶ医者でも、この原則は分かる。しかし、なぜか『m-RNAはすぐ壊れるから、安全だ』と9割9分の医者がわれ先にと打ち出した」とやり玉に挙げた。

 「まさにワクチン真理教だ。ワクチンの危険性を指摘すると、『先生、大丈夫ですか』と言われる。松田学先生と収録したとユーチューブ動画は、70万回再生されながらバンされた。医学部でまともな講義してはいけない時代を生きている」と嘆いた。

 その上で、「WHOから命を守る国民運動は右も左も、やくざも反社も、天皇陛下も関係ない。全国民が被害者」と指摘。武見敬三厚労相が21年4月のウェビナーで「IHRにより強制措置をつくることの必要性」や「『グローバルヘルスと人間の安全保障運営委員会』で採択された案件が自民党の政策となる」を明言しているhttps://www.youtube.com/watch?v=S3DX7BGd0hYことを念頭に、「厚労省から命を守る国民運動でもある」とぶち上げると、大きな拍手が湧いた。

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(左から)東さん・小金井さん(2024.5.31筆者撮影)

 「駆け込み寺2020」を母体とする「繋(つな)ぐ会」から、東正秋
さんと小金井隆行さんが登壇した。

 東さんは、長男がワクチン接種3日後に亡くなったことを回想した上で、超過死亡が2021年以降、40~50万人に達することに言及。「これだけ犠牲が出ているにもかかわらず、国は振り返らず、ワクチン接種を推進している。亡くなった方とご遺族、後遺症で苦しんでいる方に対し、国は責任を取るべき。全員の被害を認め、補償を」と訴えた。

 その上で、シュプレヒコールを呼び掛ける。厚労省の入る中央合同庁舎第5号館を向き、声を詰まらせながら「厚労省はワクチンによる死亡を認めろ」「厚労省はワクチン接種をすぐにやめろ」などと叫ぶと、参加者の大きな声が後押しし、コンクリートの庁舎に反響した。

 小金井さんは、2回目の接種後に突然死した妻を回想。「人生が180度変わった」としながらも、「私が生き残ったのには理由があるはず。生きた証しを残すことと、このワクチンを何として求めなければいけないということ。この無念を晴らすため、今、このような場を借りて活動をしている」と打ち明けた。

 「もし、皆さんが私の立場だったらどうか。明日は我が身。だから、国のこのような悪行を絶対止めなければいけない。そのためには国民一丸となり、みんなの力で終わらせなければ」と連帯を呼び掛けた。

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この日一番の大歓声で迎えられた原口氏(2024.5.31筆者撮影)

 原口一博衆院議員が登壇すると、ひときわ大きな拍手と歓声に包まれた。「WHOから脱退!」と書かれたボードや日章旗があちらこちらで振られた。原口氏は新型コロナワクチンで死亡した人々に哀悼の意を捧げた後、「国会議員の一人として、おわび申し上げる」と頭を下げた。

 「救えた命を今、分かっていながら止められないこの政府を、倒そうではありませんか」と訴えた。その上で、パンデミック条約を「生物化学兵器ビジネス条約」と断じた。

 自身が新型コロナワクチンを3回接種し、ターボがんにかかり、頭髪が抜けたことを振り返り、「神はこの問題に立ち向かう使命を下さった」と吐露した。国会議員が打っていないとの流言飛語を否定し、「きのうも3人から相談があった」と明かすとともに、自身が出演した『チャンネル桜』の番組が削除されたことを報告。「しかし、私たちは、絶対負けません」と決意を示すと、「いいぞ」と大きな声援が飛んだ。

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林氏(2024.5.31筆者撮影)

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林氏の掛け声に合わせシュプレヒコールを挙げる(2024.5.31筆者撮影)

 再び登壇した林氏は、「われわれは自存自衛の戦いの中にある」と訴え、秋に承認が予定されるレプリコンワクチンを、ウラン型、プルトニウム型に続く「3発目の原子爆弾」と表現。「しかし、この3発目は、日本政府が企画し、日本の製薬企業が製造し、日本の医者が撃つ」と辛らつな指摘をした。

 「ただし、この戦いは孤独ではない」として、新コロの治療法としてイベルメクチンの使用を提唱したピエール・コリー博士らから応援メッセージが届けられていることを報告。今夜、ジュネーブに集う世界の仲間と手を取り、日本のため、世界のために闘う。われわれは必ず勝ちます」と宣言した。

 「武見大臣と職員は、ここに降りて来てわれわれの話を聞け」などシュプレヒコール18本を、会場いっぱいの参加者と唱和した。

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池田氏(2024.5.31筆者撮影)

 出陣式は、池田利恵日野市議が音頭を取った。地方自治法改正や新型インフルエンザ等対策政府行動計画の愚挙を指弾し、「こんな奴らに、権力を行使させてはならない」と主張。

 「この世の中をどうにかできるのは、あなた、あなた、あなたがどう立ち上がれるかどうか。それをやりきることが大事。負けない気持ちで、何事があっても前に突き進むこと。ここに集まった人たちには使命がある。人間は人のためなら、ものすごい力が出る」と諭し、ホラ貝の音とともに「エイ、エイ、オー」と気勢を上げた。

 参加者は、音楽堂の外にもあふれ、公園じゅうに広がっていた。数百人で1つの梯団をつくり、公園を出発。「詐欺的IHRは無効だ」「WHOの公衆衛生全体主義を許すな」などとシュプレヒコールを上げながら、銀座までデモパレード行進した。

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内幸町のビル街を行くデモパレード隊「第2梯団」(2024.5.31筆者撮影)

 栃木県から9歳の息子と来た40代の女性は「(m-RNAを細胞内で増殖させる)レプリコンワクチンは怖い。子供たちの未来を考えると、今のままでは危険だと思った。緊急事態条項やパンデミック条約に日本政府として反対の態度を示してほしいと思った。パンデミック条約ができるとワクチンの強制接種がされそうだから。レプリコンワクチンを子供たちに打たせることは絶対にできない」と話していた。

 デモパレードは夕方まで続き、27梯団に及んだ。道路使用許可の時間の関係から、2000人ほどがパレードに参加できなかった。

 WHO総会は27日から始まり、6月1日の最終日に「パンデミック条約」とIHR改定案の最終投票が行われる予定。「パンデミック条約」は196の締約国・地域のうち、賛成を表明したのは62カ国にすぎず、成立しない見通しが高いが、予断は許さない。28日にはA委員会議長が「起草グループ」を立ち上げ交渉を継続し、年末までに特別総会で採択を目指すことも表明している。ロシアやベラルーシ、アルゼンチン、イランなどがテドロス事務局長の方針にあらがう姿勢を見せているが、不正な方法で採決する可能性もある。

※なお、この記事は、「高橋清隆の文書館」2024年5月31日のブログ記事がらの転載であることをお断りします。

高橋清隆 高橋清隆

反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。元ローカル新聞記者。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&K プレス)、『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』(Amazon O.D.)など。翻訳にデーヴィッド・アイク『答え』第1巻[コロナ詐欺編](ヒカルランド)。2022年3月、メディア廃棄運動を開始。 ブログ『高橋清隆の文書館』http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/

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