【連載】百々峰だより(寺島隆吉)

WHOから脱退する必要が出てくるかも知れません。私たちの命を守るために。

寺島隆吉

国際教育(2024/06/08)
健康「4ナイ」運動
WHO「パンデミック条約」
IHR( International Health Regulations 国際保健規則)
テドロス・アダノム(Tedros Adhanom、WHO事務局長)
エマヌエル・パストリッチ(Emanuel Pastreich、The Asia Institute理事長)

研究所の庭に咲いた下野(シモツケ)と蕺草(どくだみ、シュウソウ)の花


咲き始めた紫陽花(あじさい)


冒頭に掲げたのは研究所の庭に咲いた下野(しもつけ)、蕺草(どくだみ、しゅうそう)、そして紫陽花(あじさい)です。
下野というのは、この花が最初に下野の国、現在の栃木県で発見されたことに由来するそうです。

ところで、「コロナ騒ぎ」はやっと収まったものの、ウクライナとパレスチナ「ガザ地区」の戦争はいつ終わるのか見通しがつきません。
私は、この「コロナ騒ぎ」と「ウクライナ紛争」の一刻も早い終結を願って、『コロナ騒ぎ謎解き物語』全3巻と『ウクライナ問題の正体』全3巻に引きつづき、『コロナとウクライナをむすぶ黒い太縄』全4巻を緊急出版しました。
有り難いことに、ISF(独立言論フォーラム)というサイトでは、拙著『コロナとウクライナをむすぶ黒い太縄』全4巻を、紙面を割いて連載していただいています。

しかし、日曜社から頼まれていた『反中国心理作戦を脱却せよ』第2巻の翻訳・出版の校正に追われていて、このISFのサイトを覗いてみる暇が全くありませんでした。
が、先日やっと最終校正を日曜社に送付したので、ISFをのぞいてみました。すると、6月6日(木)現在で、第3巻の連載が始まっていました。
しかも高名な植草一秀氏の「知られざる真実」という連載の隣だということを発見し、驚喜しました。


ところが一昨日、このISF(独立言論フォーラム)の会員であり、常連の寄稿者である若い研究者=嶋崎史崇さんから後掲のようなメールが届きました。
寺島先生

最近は「百々峰だより」の頻繁な更新による、貴重な情報提供をありがとうございます。昨日、東京都心で「WHOから命を守る国民運動」の大規模デモが開催され、私も参加しました。一般メディアはほぼ無反応のようですが、ISF、スプートニク、エポックタイムズ等は大きく取り上げました。

https://isfweb.org/post-38127/
https://x.com/sputnik_jp/status/1796485393761608124
https://www.epochtimes.jp/share/229730

先生は早くからWHOの危険性を見抜き、警鐘を鳴らしてこられましたので、念のためお知らせ致します。右派系の呼び掛け人が多い活動ですが、幅広い参加が呼び掛けられたのに、左派・リベラルが無反応であるため、このような構成になっていると理解しています。一般参加者は必ずしも右翼ばかりではなかったと感じています。

嶋崎史崇


私は日頃からブログなどを通じて「健康4ナイ運動」を呼びかけて、テレビや新聞を全く見ないので、次のような集会があることを知りませんでした。
*「WHOから命をまもる国民運動」開催 「WHOから命をまもる国民運動大決起集会―「パンデミック条約」と国際保健規則(IHR)改正案に反対する

ちなみに「健康4ナイ運動」とは、次の4つの「ない」を実行する運動です。
テレビは見ない、
新聞は読まない、
ラジオは聞かない、
不愉快な人とは話をしない

最初は大手メディアの流す「コロナ情報」があまりにひどいので、『コロナ騒ぎ 謎解き物語』全3巻(あすなろ社)を出版し、同時に「健康3ナイ運動」=「テレビは見ない」「新聞は読まない」「ラジオは聞かない」の三つだけを呼びかけたのです。
ですが、朝夕と1日2回の散歩で良く出会う高齢の婦人が「ワクチンを打ちたくないのに隣近所のひとが私に『ワクチン打ったか』と話しかけてくるので本当に困っている、どうすればいいでしょうか」と相談してきました。
そこで思いついたのが「健康4ナイ運動」でした。つまり最初の「3ナイ」に「不愉快な人とは話をしない」を付け加えたのです。そうしたら、その老婦人は次に会ったとき、嬉しそうに「あのときの助言で今は心が軽くなった」と言ってくれたのです。


しかし考えてみれば、私自身が、この「健康4ナイ運動」を実践しているのですから、上記の「WHOから命をまもる国民運動大決起集会」を知らなかったのも当然とも言えます。
とはいえ、このような集会を大手メディアが紹介するわけもないのですから、たとえ私が新聞やテレビを見ていたとしても上記の集会を知る由もないことでした。
だとすれば、この集会に集まった人たちは、どのような伝手(つて)で集まってきたのだろうかという新しい疑問が湧いてきました。
しかし私はその疑問ような疑問が浮かぶ前に、嶋崎史崇さんからの上記情報に対して一刻も早く御礼メールを書かなくてはと思い、私は次のような返事を書きました。

嶋崎さん
貴重な情報をありがとうございました。
ISF(独立言論フォーラム)がこれを取りあげるのは当然ですが、「Sputnik日本」だけでなく「Epockタイムズ」まで取材に来ていることに驚きました。
しかし、この「Epockタイムズ」は李洪志が創設者で、彼は中国を追い出されて今はアメリカを拠点にして強力な反中国宣伝をしていることで有名です。
彼については、最近やっと最終校正を終えた『反中国心理作戦を脱却せよ』第2巻の最終章(エピローグ)で詳しく述べられています。
それにしても赤旗や長周新聞でさえ「パンデミック条約」について一言もふれていないことを発見して、これにも愕然としました。

寺島隆吉


すると、このメールを送った翌日、さっそく次のようなメールが送られてきました。

寺島先生
ありがとうございます。エポックタイムズが法輪功系なのは承知していますし、主催者も右派・保守系の方が多いようです。
https://wch-japan.org/?p=2426

こうした傾向については、左派・リベラル系のメディアも学者もワクチンやWHOの問題点に対してあまりに鈍く、左右を超えた参加の呼びかけに答えないからこうした偏った構成になる、と理解しています。
私は主催者の方々が、他の問題での考え方の違いをできるだけ持ち込まず、ワクチンやWHOの問題について、皆で幅広く集まれる機会を設けてくれたことに感謝しております。

ご指摘通り赤旗や長周新聞は、ネットで見る限りは無反応のようですが、一般メディアの応答も、予想通り鈍いままです。
WHO等のグローバリズムに対する旺盛な批判精神が “中国悪玉論”的傾向と連動する傾向があると感じておりますので、『反中国心理作戦』の刊行をなおさら楽しみにしております。独立言論フォーラムにとっても参考になる書籍だと推測しています。

中国に対して正当な批判をするのはもちろん結構ですが、ロシア・ウクライナ問題と同じく、欧米による情報操作を看破し、何が事実かを見極めていかねばならないのでしょう。天安門事件の真相について、櫻井春彦氏が示す根源的異論はその一例でしょう。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202406050001/

ところで来月、独立言論フォーラムは何と日米合同委員会についての画期的なシンポジウムを開催するとのことです。かのエマヌエル・パストリッチ先生も登壇されます。もし関東近辺でご興味ありそうな方がいらっしゃれば、ご案内していただければ幸いです。いずれ動画でも公開されます。
https://isfweb.org/post-38209/

パストリッチ先生は、既にISFの動画に出演されました。
https://youtu.be/tIylCXSxYSQ?si=riKmQWHtMDU_xuzW

嶋崎史崇

この嶋崎さんのメールを読んで、「WHOから命をまもる国民運動大決起集会」が右派系とされるひとたちが主催していることを十分、承知の上で嶋崎さんが参加していることが分かりました。
そのことは嶋崎さんが、この集会の参加者が右寄りになっていることの理由を次のように述べていることからも分かります。
「左派・リベラル系のメディアも学者もワクチンやWHOの問題点に対してあまりに鈍く、左右を超えた参加呼びかけに答えないからこうした偏った構成になる、と理解しています」
これは「コロナ騒ぎ」が始まったときから一貫して同じ流れでした。
私は『コロナ騒ぎ 謎解き物語2』の副題を、「[メディア批判] 赤旗から朝日まで、私たちはガリレオの時代に戻ってしまうのだろうか」としたのも同じ理由からでした。


共産党を「堕落した左翼」と呼び、自分こそ「真の前衛」だと自負している長周新聞でさえ、「コロナ騒ぎ」「ワクチン接種」に疑問を呈するひとたちを、ともすると「陰謀論者」として攻撃する論調の記事を載せてきたのですから、今回の「WHOのパンデミック条約」についても全くとりあげないのは、ある意味で当然だったのかも知れません。
拙著『コロナ騒ぎ 謎解き物語』全3巻、『コロナとウクライナをむすぶ黒い太縄』全4巻でも繰りかえし指摘したように、ワクチンで多くのひとが亡くなりました。私は『コロナ騒ぎ 謎解き物語1』の副題を「コロナウイルスよりも コロナ政策で 殺される」としましたが、このとおりの事態が進行したのです。

この第1巻を出したのは2021年8月15日でしたが、この副題を見たひとは「何を大袈裟な」と思われたかも知れません。だからそう思った人たちは私を「陰謀論者」だと考えたに違いありません。
だからこそ、今までは頻々と執筆依頼があった長周新聞からの執筆依頼が全く途絶えただけでなく、これまで掲載されていた私の論考も、いっさい削除されてしまいました。かつて書いて評判になった論考「神に許された国と神に許された民に未来はあるか」も、今は読むことが出来ません。

これは2019年2月8日に1面の全てを使って連載が始まり、2月27日に9回目の連載を終えています。長周新聞は週3回の発行ですから、約一ヶ月近くも私の論考が掲載されたことになります。
いまガザ地区でイスラエルの蛮行「民族浄化作戦」が進行中であるだけに、この記事が長周新聞から削除されて読めなくなっていることは残念至極です。
(幸いにも、いま調べてみたらブログ『百々峰だより』に当時の新聞が写真版で9回まで載っていることが分かりました。興味があるかたは覗いてみてください。)
http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-entry-331.html(連載1)
http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-entry-339.html(連載9)


それはともかく『コロナ騒ぎ謎解き物語』第3巻の副題「ワクチンで死ぬかイベルメクチンで死ぬか」にもあるとおり、大村智先生のノーベル賞を受賞した薬「イベルメクチン」がインドを初めとして発展途上国で大きな成果をあげ、この騒ぎはいったん幕を閉じました。
他方、WHOが発したパンデミック宣言を真に受けた国はワクチン接種に邁進し、今やワクチンによる被害者が激増しつつあります。その先頭を走っているのが日本という観すらあります。
ですから、この日本で上記のような集会が開かれるようになったことは、ある意味で必然的だったとも言えます。

他方、WHOはパンデミック宣言をして世界中にワクチン接種を強制しようとしましたが、先述のようにイベルメクチンなどを使ったインドや、風土病と闘うために以前からイベルメクチンを使っていたアフリカでは、思うようにワクチン接種が進みませんでした。
これに業を煮やした巨大製薬会社はWHOを使って、全世界各国にワクチンを強制できるようにしようと考えました。そこで考え出されたのが「パンデミック条約」だったというわけです。

今まではインドを見れば分かるように、WHOがパンデミック宣言をしてもワクチンの強制は各州の自由に任されていました。ですからWHOの言うことを聞かずにインドではコロナ治療薬としてイベルメクチンを使った州は目を見張るような成果をあげました(第2巻第3章)。
ですから、インドは国全体としてはワクチン推進派ではなかったのです。今後は、こんな自由を各国政府に与えないようにしようというのが、新しい「WHOパンデミック条約」の狙(ねら)いだと推測されるわけです。
幸いにも、先日のWHO総会では「各国の主権が侵害される恐れがある」などの理由で、深夜に及んだ議論にもかかわらず、この条約は成立を認められなかったのですが、ビル・ゲイツ財田や巨大製薬会社の意向を受けたテドロス・アダノム事務局長は、あくまで条約成立を諦めていないようです。
次の記事はそのことを示しています。
*WHO ‘confident’ on pandemic treaty(WHOはパンデミック条約に自信)
https://www.rt.com/news/598301-who-confident-pandemic-treaty/
May 27, 2024
この記事は、WHO事務局長テドロス・アダノム(Tedros Adhanom)がパンデミック条約の成立を執拗に狙(ねら)ってきたが、このたびのWHO総会では不採択になったにもかかわらず、相変わらずその意図を捨てていないことを示すモノした


本当は「パンデミック条約」だけでなく、IHR(International Health Regulation、国際保健規則)も大きな問題をはらんでいるのですが、いまはこれを詳細している時間がありません。
そこでISF(独立言論フォーラム)に載っていた次の記事を紹介するにとどめます。
*パンデミック条約延期とIHR可決の真相。これでも岸田政権は、IHR変更に賛成するのか?
https://isfweb.org/post-38450/(原口一博2024.06.07)

原口一博氏は立憲民主党所属です。本当は「前衛」を自称する共産党こそが真っ先に異を唱えて問題点を抉(えぐり)り出すべき時だと思うのですが、コロナとワクチンをめぐる対応を見ていると当面は無理なようです。残念なことです。
まして、「コロナ騒ぎ」も「ウクライナ問題」も、米国が覇権を維持するために裏で画策してきたことは、『コロナとウクライナをむすぶ黒い太縄』第3巻第2章「コロナもワクチンも国防総省(DOD))が開発した生物兵器」で詳述したので、ここでは繰りかえしません。

かつての共産党は、こういう暗部を国会で鋭く追求する輝かしい能力と業績をもっていたのに、そういう調査力・研究力はどこへ消えてしまったのでしょうか。
しかし私が上記第2章で詳述した内容は、製薬業で長く働いてきたサーシャ・ラティポワ女史が、情報公開法を武器に手に入れた内部資料の暴露でした。
ですから、このような個人で出来た仕事を、少なからぬ人数の議員秘書をかかえた共産党、付属施設として「社会科学研究所」をもつ共産党が出来ないというのは不思議なことです。
かつての鋭い論客、共産党議長・研究所所長だった不破哲三氏も今は94歳ですから、氏に期待しても無理だったということでしょうか。


ところで、嶋崎史崇さんからは「左翼・リベラルがこのコロナ騒動でまともな働きをしていないのは何故か、寺島先生の御意見をお伺いしたい」との宿題をいただいているので、ここで簡単にそのことにふれておきたいと思います。
その第一の原因はWHO(世界保健機構)という国際組織に対する幻想にあるのではないでしょうか。WHO は国連の付属機関として医療と健康を国際的に取り仕切る権威ある団体だという間違った認識が、共産党を誤らせているのかも知れません。
しかしWHOが国連の支配下にある国際的公共団体ではなく、ビル・ゲイツ財団の支配下にあるして所有物に転化してしまっていることは、『コロナ騒ぎ謎解き物語』第2巻第3章で詳述したので、それを参照していただきたいと思います。

そこにはビルゲイツ財団に支配されている大手メディアの一覧を載せてあります。アメリカ、イギリスだけでなく中東にまで支配の手が及んでいることを理解していただけるはずです。(ビルゲイツは多分、CIAやDODと強い協力関係にあるでしょう。)
イギリスの公共放送BBC、アメリカの公共放送PBS、NBRまでも支配下に入っているのですから、まして民間企業は推して知るべしでしょう。日本のNHKも今ではその支配下に入っているかも知れません。
いずれにして、このようなWHOの実態を共産党がよく理解していないことが、一番の問題ではないかと思います。

「憲法9条を守り、国連中心の外交政策を追求することで、アメリカの覇権主義・軍国主義をくい止める」という政策が、今までは一定の力を発揮してきましたが、現在の国連もWHOも今では単なるアメリカの道具になってしまっています。IMFやIAEAについても同じです。
詳しく説明すると長くなりますので、それは別の機会にゆずることにして、今日はこの程度でお許しをいただきたいと思います。

エマヌエル・パストリッチ、アジア研究所・所長

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さて嶋崎史崇さんのメールは、「日米合同委員会についての画期的なシンポジウム」とそこに登壇する予定の「エマヌエル・パストリッチ先生」にふれて閉じられています。

この「日米合同委員会」は「日米地位協定に基づき両国の代表者で組織される機関である」とされながらも、その議事録は「慣行により,双方の合意がなされない限り公表しない」ことが認められている不思議な団体です(ウィキペディア)。
これは、まったく非公開で議事録も公表されない会議で、国会議員でさえ知らないことがいつのまにか国の方針として決まってしまう恐ろしい組織です。
この日本人でさえあまり知らない恐ろしい組織についてアメリカ人のパストリッチ教授が発言するというのですから、確かに「画期的シンポジウム」になるだろうと期待されます。

私がパストリッチ教授のことを知ったのは『コロナとウクライナをむすぶ黒い太縄』第4巻第1章「安倍暗殺を再考する」で、安倍元首相がなぜ誰によって暗殺されたかを調べていたときでした。
この日本語・韓国語・中国語にも堪能なパストリッチ教授は、船瀬俊介氏が「安倍暗殺は新聞で取り沙汰されている人物が真犯人ではなくスナイパーは別にいる」と述べるだけだったのにたいして、安倍暗殺のスナーパーは二人だった可能性があることを根拠をあげて説明していただけでなく、その暗殺の背景にまでメスを入れていたのです。

しかし私は安倍元首相が殺されたとき、直感的に、これは単に「統一教会」という宗教団体に母親が多額の献金をむしり取られていた恨みをはらすためではなく、ロシアとの関係を断ち切ろうとしない安倍を日本の政界から一掃しようとする企みではなかったのか、と思いました。
その詳細は上記第2章で詳説したので、ここでは割愛させていただきますが、その口実として、安倍元首相が統一教会を支援していた事実が使われ、犯人とされた山上容疑者は単にスケープゴート(生け贄)として使われたに過ぎないのではないか、という考えが頭にひらめいたのです。

キング牧師の暗殺やケネディ大統領の暗殺の時も、さらにはイスラム教に改宗し黒人解放運動の先頭に立ちつつあったマルコムXの暗殺のときも、そうでした。
ロシアと仲良くしようとしている鈴木宗男議員も、保守系議員でありながら今まで何度となく不当な攻撃にさらされてきましたから、なおさら私の頭に上記のような考えが浮かんだのでした。

11
それはともかく、私が上記第2章ではパストリッチ教授の論考「安倍暗殺」を紹介したとき、教授が自分のことを次のように自己紹介している事実も引用しました。
私は若い頃から日本の文化に深い関心を持ち、「源氏物語」から夏目漱石の小説まで幅広く日本文学を読んで深く感銘を受けたアメリカ人である。
私はアメリカの大学で日本文学専攻の教授を10年勤めた。その前は東京大学の大学院で博士課程まで勉強した。私にとっては日本ほど馴染みがある国はない。
私が経験したアメリカの9・11の事件と同じく、この暗殺を口実にして権力に抗(あらが)う市民を政府が弾圧するようになることを懸念する。この事件の国際調査のために日本人と一緒に努力したい。

このような人物が、今度のシンポジウムに登壇するのですから、これほど楽しみなことはありません。シンポジウムの盛会をを祈りたいと思います。

と同時に『反中国心理作戦を脱却せよ』第2巻が一刻も早く発売され、日米合同委員会で必ずや話題にされるであろう「中国封じ込め政策」にたいする反撃の武器になることを願っています。
というのは嶋崎史崇さんのメール末尾には次のような期待が書かれていたからです。
WHO等のグローバリズムに対する旺盛な批判精神が “中国悪玉論”的傾向と連動する傾向があると感じておりますので、『反中国心理作戦』の刊行をなおさら楽しみにしております。
ぜひ、この期待に応えることの出来る本にしたいと思っています。

ぜひ、この期待に応えることの出来る本にしたいと思っています。本記事は、百々峰だより からの転載になります。

寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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