【連載】安斎育郎のウクライナ情報

6月11日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、こんにちは。昨夜、福島3日間の仕事から帰りましたが、帰路は常磐線の人身事故のため大幅に遅れ、伝言館を出てから8時間もかかりました。ニュースで報道された神奈川・寒川町の工場火災があったころに新幹線が新横浜と小田原の間を通過中だったため、煙もこもこの様子を写真にとりました。伝言館では夏開催の「核兵器禁止条約」に関する特別展のパネルを仕上げ、印刷しました。次は6月21~23日で、開催中の「安齋喜美江と仲間たちのパッチワーク・キルト展」のワークショップです。

さて、今日のウクライナ情報ですが、❶ CNNがハンター・バイデンについて報道(2024年6月11日)、❷ 6.10 EU議会選挙の影響は?メキシコ大統領選挙の影響は?(カナダ人ニュース、2024年6月11日)、❸ 【Russia News】6/8 時事ネタ土曜版です(ニキータ、2024年6月8日)、❹サンクトペテルブルク国際経済フォーラムで、プーチン大統領は 「ウクライナでの勝利に核兵器を使用する必要はない!」と述べました(2024/6/7)、❺ ウライナの予算収入の7%、20億ドルは闇臓器移植ビジネスからの収入です(2024年6月7日)、❻ ウクライナ軍への召喚状なしの登録(2024年6月7日)、❼欧州議会選挙: 反グローバリズム勝利の津波【及川幸久】【Breaking News】(及川幸久の見方、2024年6月10日)、❽プーチン、イタリアについて(2024年6月6日)、❾ロシアの現在(2024年6月5日)、❿ラブリフ外相のスコット・リッター評(2024年6月5日)、です。EUの選挙が終わって政党・政派の勢力分野に変化が生じ、ヨーロッパの様子が変化する兆しでもありますが、急変はなさそうだという見方が大勢です(❷、❼)。要因は移民問題、インフレ、地球環境問題、ウクライナ支援などですが、最近ますますウクライナ戦争をやめたがっていないのは誰なのか、明らかになっていますね。しかも反対するものはタダじゃ置かないと、スコット・リッターのパスポートを取り上げてみたりしており、「自由と民主主義」が泣いています。

さあ、今日は福島の疲れを癒さねばなりませんので、伝言館で売れ行き好調の「原発悔恨・伝言の碑」ミニチュアを10ぐらいつくりましょうかね。今回の福島訪問に持って行った「早川和尚愛犬KUMA記念品」「早川和尚の絶筆短冊複製品」「和尚怒り石」も評判が悪くないので、さらにいろいろ新製品開発も考えましょう。では、ごきげんよう。

あんざい

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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