山根明前会長が去っても変わらない 日本ボクシング連盟で起きている新たな内紛◉片岡亮(紙の爆弾2024年7月号掲載)
社会・経済政治#山根明 #内田貞信 #日本ボクシング連盟 #日本オリンピック委員会 #ロシア人脈 #オリンピック #「日本ボクシングを再興する会」鶴木良夫代表
再び独裁化するアマボクシング
山根明氏をご記憶だろうか。
今から6年前、アマボクシングを統括する「日本ボクシング連盟」で、選手や関係者400名からなる「日本ボクシングを再興する会」が不正告発に立ち上がった。
その際、告発内容以上に注目を集めたのが、自らを「終身名誉会長」として鉄壁の独裁体制を築いていた山根会長だ。結果、連盟は役員が総退陣。
内田貞信会長による新体制で再スタートを切った。
山根氏の特異な人物像が世間の耳目を集め、騒動は連日、テレビで報道された。
そんな山根氏は、今年1月末に腎盂がんにより84歳で死去する。
そして今、「歴史は繰り返す」というべきか、アマチュアボクシング関係者の間で、再び懸念が広がっている。
「また連盟が私物化されているのです。結局、あれは内紛でしかなかったんですよ。山根体制を蹴落として、内田派が利権を乗っ取っただけ。そうとしか思えないんです」
こう話すのは、アマボクシングに長らく携わってきた地方連盟の役員だ。
山根時代、JOC(日本オリンピック委員会)から支払われるアスリート助成金を独断でほかの選手に分け与えたほか、国内大会の使用グローブの独占販売や、山根氏の一声で試合裁定が変わる不正採点も横行。「山根王国」と呼ばれた体制は、まさに異様だった。
本来、監視役となるべきメディアまでもが山根氏に気を遣って、惨状を耳目にしても黙認していた。記者クラブで談合したマスコミが権力者に忖度するのは政界だけなく、スポーツの世界では大相撲が著しい。ボクシングのようなマイナースポーツともなれば、輪をかけて極端なものとなるのだ。
現在でも、メディアが独自情報を得ても“情報解禁”といって公式発表を待つ慣例がある。現在の日本ボクシング連盟に起きている数々の疑惑や問題点もまた、関係者間では広まっているのに、まるで存在しないかのようだ。
山根体制の崩壊で、新たに連盟の会長となった内田氏は、近畿大学で競技経験がある元宮崎県ボクシング連盟の会長で、宮崎市内でキャバクラチェーンなどを展開
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米商社マン、スポーツ紙記者を経てジャーナリストに。K‐1に出た元格闘家でもあり、マレーシアにも活動拠点を持つ。野良猫の保護活動も行う。