【連載】安斎育郎のウクライナ情報

7月4日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようございます。夕べ、過酷な沖縄平和ツアーから帰宅しました。宮古島が「中国脅威論」のもとで「台湾有事」が想定され、日本の戦争準備最前線として着々と基地建設が進められている様子を目の当たりにしました。この前描いた日中友好協会の原稿に一部手直しを加えなかればと感じましたし、来年、伝言館で特別展「日本の戦争準備の最前線・宮古島」を開催しようとも思いました。那覇に移ってからのツアーは、ひめゆり平和祈念資料館と佐喜眞美術館を訪れ、「戦争と芸術」のシンポジウムを踏まえてワークショップ形式でツアー参加者参加型の分散意見交換会が行われ、「自分に何が出来るか」についての参加者の発表もあって有意義でした。最終日には辺野古の埋め立ての現場に行き、抗議活動がめげずに続けられている様子を知りました。宮古島では13000歩も移動したり、辺野古では埋め立て地全体を見るために熱署のなかを小高い丘に登ったり、たった4日間しかいなかったのに腕は真っ赤に日焼けし、風呂に入るとヒリヒリします。

さて、今日のウクライナ情報ですが、❶ 【討論】未来世界?プーチン・ロシア・BRICS[桜R6/6/27]、❷ 特別軍事作戦 7月1日の概要 露国防省(2024年7月1日)、❸ ウクライナ特殊部隊、常備軍到着前に前線離れる(2024年7月2日)、❹世界銀行、ロシアを「高所得国」に格上げ(2024年7月2日)、❺ ハンガリー首相が2日にキエフ訪問、ゼレンスキー氏と会談(2024年7月2日)、❻ フランスとハンガリーの右派が団結へ、親ロシアの巨大会派結成なるか(2024年7月3日)、❼オバマ氏が再選は困難とバイデン氏に警告、多くの民主党議員が撤退を呼びかけ(2024年7月3日)、❽大統領選でトランプ氏が勝利すれば、米国はNATOの東方拡大を中止か=米メディア(2024年7月3日)、❾エフゲーニャ・マロチコの今(2024年7月2日)、❿米露の砲弾の価格(ラリー・ジョンソン、2024年7月2日)、です。

❶はすでにご存じの面々による討論会ですが3時間半あるので、最初の1時間ほどを見ればいいでしょう。❺はいよいよゼレンスキーがいくらか現実的な和平案を模索し始めるということかもしれません。

さあ、今日はラジオ体操の後、旅行中にあった『ウクライナ戦争論』の注文30冊ぐらいに対応すること、旅でお世話になった方々に礼状を出すこと、日中友好協会に送った原稿に修正を加えること、ウクライナ情報を整理すること、新日本出版社の広島・長崎本に取り掛かること、ですね。

皆さん、お元気で‼

あんざい

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https://isfweb.org/recommended/page-4879/

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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