【連載】安斎育郎のウクライナ情報

7月12日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようございます。

昨日は洛星中学校での平和講義を60分間の時間通りやって来ました。62枚ほどのパワーポイント・スライドを使い、余り飽きさせずに講義できたと思います。最後にはキエフの小児病院爆撃事件も取り上げて、「テレビ報道が言っていたからとかいうのは判断基準にならない」ことを言いました。Be a skeptic!ですね。

さて、今日のウクライナ情報ですが、❶ キエフ小児科病院へのミサイル着弾事件(原伸一、2024年7月8日)、❷キエフの小児病院は宇軍が攻撃 いかにこの事実をウクライナが歪曲したか(2024年7月10日)、❸露外務省 日本がNATOと協力した場合、その結果を警告(2024年7月10日)、❹プーチン、モディ両首脳の会談を総括 最重要ポイント(2024年7月10日)、❺サウジがG7に警告、ロシアの凍結資産を押収すれば欧州債券を売却=米メディア(2024年7月10日)、❻ 誰が何のために始めたか━ロバート・ケネディJr.(2024年7月10日) ※必見、❼キエフ小児科病院爆撃についてのザハロワのコメント(2024年7月10日)、❽国連安保理 キエフの小児病院爆撃 ネベンジャ露大使「ノルウェー当局の反応を待っている」RIAノーボスチ(2024年7月10日)、❾小児病院、それとも軍の宿舎?(2024年7月10日)、❿キエフでは、被害に立ち向かう団結したウクライナ市民の姿が、仕込みと演出で撮影されている(2024年7月10日)、です。

キエフの小児病院事件を見るにつけ、筋金入りのウソつきであるゼレンスキーに、NATO首脳がだんだん感染していき、ウソをつくことに不感症になって「印象操作集団」に堕落しつつあることが分かります。ミサイルの機影からして小児病院に降ってきたミサイルはアメリカとノルウェーが共同開発したNASAMSであることは疑いなく、2022年7月からウクライナ軍に供与され、ウクライナ軍が運用しているミサイルです。ウクライナ軍関連施設へのロシアのミサイル攻撃を迎撃しようとして失敗し、小児病院に着弾した事態に際し、「ロシアが非人道的攻撃をしている」ことにして大宣伝し、NATO首脳会議で「だからミサイル防衛システムを頂戴!」と言いたかったのでしょう。あまりにひどいフェーク・ニュースなので、今日、平和博物館関係者にも知らせようかと思います。さあ、よたよたしてないで、しゃきっと頑張らなくちゃね。皆さんもお元気で‼

あんざい

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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