【連載】ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 メールマガジン
ノーモア沖縄戦

メールマガジン第193号:11.23「県民平和大集会」でのメッセージ

ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会

 

みなさんこんにちは。
沖縄県那覇市出身の桑江優稀乃です。26歳です。先祖代々沖縄です。
去年無事医師国家試験に合格し、今は平和を軸に、お話会や三線ライブを全国各地でしています。
大学卒業後、辺野古や戦跡を巡ったりする中で今まで知らなかった沖縄のことをより深く知るようになっていきました。
そして戦争の足音の進む沖縄に危機感が募り、軍隊のないコスタリカに渡航したり、日中韓アメリカタイの学生らと米軍基地を訪問したり、平和について様々な国の人たちと交流しています。
様々な経験をする中で、私が今大事にしていることはまず自分自身の心の平和を創ることです。目の前の悲しい現実に心を奪われすぎず、美しい空を見て海に触れ、ご先祖さまからつながれた大切な「いのち」が今あることを感じます。私の心の平和は私が守り、築いています。
今この瞬間も続いている、ロシアウクライナや、イスラエルパレスチナの戦争。様々な争い。
戦争へと動かす指導者や、国に対して怒りを覚え、私は平和を願っているはずが、心が戦争状態になっていることがあります。でも、そんな時は 人ははじめはみな赤ちゃんだったことを思い出します。
愛しい人も、どんなに憎い人も、はじめは赤ちゃんで、母から生まれ育った同じ人間です。母が子を想うような無条件の愛、それこそ平和の源だと思います。
ここで 母が子を思う気持ちを歌った童神を歌います。
(赤ちゃんだったことを思い出してください。)

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私は美しい自然、文化、そして美しい心を持った人々のいるこの故郷の沖縄が大好きです。
日本や海外に行くたびに、沖縄の魅力を、ポテンシャルを感じて、より沖縄への想いが増していきます。
しかしこの島で子育てがしたいかと言われると、安心して生きていける島ではなくなってしまっている。
4人にひとりが亡くなった沖縄戦、戦争後の米軍の圧政、今も続く基地の負担、たくさんの抑圧を受けてきました。そして今、まだ戦争体験者も生きているこの21世紀の時代に、また沖縄が戦場になる動きがあります。
なんで沖縄ばかり、、この悲しみ、怒り、積年の想いは表現できません。
そんな私が沖縄のことで頭がいっぱいになっていた時、祖母から勇気をもらいました。

私の祖母は現在90歳です。沖縄本島で地上戦を経験しています。10.10空襲で父親をなくし、命からがら生き伸びました。そんな祖母は今は毎日笑顔で生きています。語り尽くせない辛さがきっとあるはずですが、どんな過去があっても今から幸せに生きていけるのです。
そして祖母は沖縄だけでなく「世界の平和」を願っています。その想いに背筋が伸びました。わたしたちは1人ではありません。
今日ここに集まっている皆さんを見てください。きっと世代や背景、価値観は様々です。でも、今、「沖縄を再び戦場にさせない!」「平和を望む!」という点ではみな同志なんです。こんなに仲間がいます。そして沖縄、本土、世界にも仲間はたくさんいます。
まずこの場に参加したみなさんの一人一人に感謝します。集まった皆さんに拍手。そして自分自身にも拍手を送りましょう。
戦争をさせないはもちろん、みなさんはどんな沖縄を創っていきたいですか?
どんな沖縄を、未来の子供たちにつなげたいですか?
私はミサイルも戦闘車両もフェンスもない、派閥による争いもない美しい海と空とが広がる自然に囲まれ、いのち 安心して暮らせる、笑顔溢れる、 平和な島を未来に残したい。きっと沖縄は世界の平和の希望になります。

沖縄は、幾多の困難にも、みなで立ち上がってきました。そこにはたくさんの涙がある。こんなに強く優しく美しい魂(マブイ)の島に生まれたことを私は心から誇りに思います。
涙は沖縄だけの涙ではありません。戦争で亡くなったすべてのいのちも
試練を乗り越えれば世界の希望になる。沖縄から世界の平和につながります。
その願いは、ご先祖さまも未来の子供たちも世界にいる仲間も、この美しい自然の恵みや、いのちたちにとっても願いであると思います。
涙が大きな虹になるまで、共に未来を描きましょう。
歴史を創っていきましょう。

桑江優稀乃

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