【連載】安斎育郎のウクライナ情報

7月24日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようございます。昨日は『ウクライナ戦争論』改訂第11版の編集を完遂させましたが、先日のキエフの小児病院に対するミサイル攻撃の真実解明情報を入れたりしたため、108頁➡112頁に増頁。単価も300円➡350円になりました。6月30日付の第10版500冊が1か月もしないでなくなりつつあり、何か改めてこの本を読んでみようという人が増えたように思います。なぜかしら?

さて、今日のウクライナ情報ですが、❶ 参政党の赤坂ニュース(及川幸久、2024年7月23日)、❷ウクライナ外相、23日から訪中へ 中国外相と協議(By ロイター編集、2024年7月23日)、❸露大統領報道官、ゼレンスキー氏の「ロシアとの対話」発言にコメント(2024年7月22日)、❹EU、ハンガリーで外相会合開催せず オルバン氏の訪ロに反発(By ロイター編集、2024年7月23日)、❺ウクライナ、200億ドルの債務再編で債権者グループと基本合意(By ロイター編集、2024年7月22日)、❻ 沖縄・北大東島 自衛隊レーダー配備を受け入れ(2024年7月22日)、❼【視点】バイデン氏撤退も「ハリスではトランプと戦えない」=乗松聡子氏(2024年7月22日)、❽特別軍事作戦 7月21日の概要 露国防省(2024年7月21日)、❾ゼレンスキー、外遊中止 ロシアはウクライナ東部と南部で集落制圧(2024年5月16日)、❿ウクライナのキエフでのコンサートの様子(2024年7月23日)、です。❷と❸はいよいよウクライナも闘いの限界を悟って動き出したのかという気がしますが、どうでしょう。ゼレンスキーは自分が出した大統領令で和平交渉を禁止しおきながら、プーチンと話し合ってもいいような話を仄めかし、ヌレバ外相が中国の招きで訪中する。ウクライナ戦争の現実の落としどころを探りたいのでしょうね。❼はこのウクライナ情報の読者でもある乗松聡子さんのコメントです

オバマ政権以来この対ウクライナ戦略の首謀者だったジョー・バイデンが去り、現場指揮官だったヴィクトリア・ヌーランドも身を引いて、大統領選の民主党候補劣勢が伝えられる中で、そしてまた、1日に1000~2000人の兵士が戦死する状況の中で、ゼレンスキー政権も強がりばかりは言っていられなくなっていることは確かでしょう。

さあ、今日は産経新聞のインタビューと太平工業株式会社の講演です。夕食も付き合えということなので1日仕事です。そう、ラジオ体操とフォークダンスのあとには昨日あった『ウクライナ戦争論』の注文にも応えなくちゃ。頑張りましょう。夏負けせずに、お元気で‼

あんざい

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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