【連載】安斎育郎のウクライナ情報

8月3日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようございます。昨日はロシア児童文学の研究者の田中泰子さん・友子さんご母娘とレストラン・キエフでお会いし3時間ほどを過ごしました。帰ってきたら『ウクライナ戦争論』増補改訂第11版の注文が4冊届いていました。さっそくレパーパックに入れて絵手紙を添え、今日投函しなす。

さて、今日のウクライナ情報ですが、❶ 岸田首相「ウクライナ支援」の罠-高笑いするのはイスラエル?(志葉玲〈フリージャーナリスト〉、2023年12月28日)、❷長崎市、イスラエルを「原爆の日」に招待せず(2024年7月31日)、❸グルジア首相の弁(2024年8月1日)、❹皮肉を込めた論評(2024年8月1日)、❺ブルームバーグによると、F-16の第一陣がウクライナに到着した(2024年8月1日)、❻ 特別軍事作戦 7月30日、31日の概要 露国防省(2024年7月31日)、❼鈴木宗男氏も驚き、北方墓参めぐり日露の認識に相違か?コンブ漁再開は前向きな兆し(2024年7月31日)、❽F16戦闘機の第一陣がウクライナに到着 NATO加盟国が供与(2024年8月1日)、です。

ウクライナに届いたというF16は戦局全般を変えるほどの効果はないでしょうが 、しばらく様子を見ましょう。このところロシアが攻勢を強めていて、上の報告でも1日1000人以上のウクライナ兵が命を落としています。ロシアは相変わらず一般市民が居住する地域を無差別に攻撃するようなことはせず、軍事・エネルギー・インフラを中心に攻勢を強めています。1日1000~2000人もの兵員を失ったら、ウクライナの強制動員の実態からして、戦場で役立つ有能な兵員をそれだけ補うことは不可能ではないでしょうか。この上さらにロシア側が夏の攻勢をかけるとなると、「ウクライナの領土奪還、戦場での勝利」は絵空事のように思えますが、しばし観察します。

さて、今日は明日からの福島行きの準備もしなければなりません。明日は伝言館に若い中国人が見学に来て、和ヤシの説明を聞くことになっています。そのためのパワポの準備を進めましょう。毎日が頑張りですね。皆さまも元気で頑張りましょう‼

あんざい

8月3日のウクライナ情報の拡大とダウンロードはこちら

 

※ウクライナ問題関連の注目サイトのご紹介です。
https://isfweb.org/recommended/page-4879/

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –

★ISF(独立言論フォーラム)「市民記者」募集のお知らせ:来たれ!真実探究&戦争廃絶の志のある仲間たち

 

※ISF会員登録およびご支援のお願いのチラシ作成しました。ダウンロードはこちらまで。
ISF会員登録のご案内

「独立言論フォーラム(ISF)ご支援のお願い」

安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

ご支援ください。

ISFは市民による独立メディアです。広告に頼らずにすべて市民からの寄付金によって運営されています。皆さまからのご支援をよろしくお願いします!

Most Popular

Recommend

Recommend Movie

columnist

執筆者

一覧へ