【高橋清隆の文書館】2024年07月29日 レプリコンワクチン中止求め400人が集結、「政府、メディアが誤情報の発信源」

高橋清隆

新型コロナウイルス感染症に対し、秋にも予定される新たなレプリコン(自己増殖型)ワクチンの接種開始などに反対する集会が7月27日、東京・市ヶ谷で開かれ、主催者の「m-RNAワクチン中止を求める国民連合(国民連合)」代表の後藤均医師が「政府、メディアが誤情報の発信源」と強まる言論統制を批判した。

特別ゲストとして登壇したワールドカウンシルフォーヘルス(WCH)代表のテス・ローリー博士は、「グローバリストたちは私たちにトランスヒューマンになってほしいと考えている」と警告し、「私たちが何者であるかを思い出し、人間そのものになること」と訴えた。

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ワクチンで亡くなった人々に全員で黙とう(2024.7.27筆者撮影)

この集会は全国同時多発アクションとして開かれ、会場の約400人と全国各地のイベント参加者が結束を強めた。およそ4時間にわたり、村上康文氏ら専門家5人による講演やテス博士らのスピーチ、福岡や大阪、広島、高知、青森、沖縄など地方会場からの生中継のほか、原口一博衆院議員と元自衛官の佐藤和夫氏のビデオメッセージ、中村篤史・田中陽子の両医師の対談ビデオ上映、ワクチンクイズなどが展開された。
最後は全員で、「日本の子供たちを守れ!」などとシュプレヒコールを上げた。

「国民連合」はm-RNAワクチン接種差止請求を視野に弁護団を結成し、6月30日に仙台市内で決起集会を開催。レプリコンワクチンを開発するMeiji SeikaファルマとVLPセラピューティクス・スジャパン、報道機関のNHKに公開質問状を提出し、外国人特派員協会での記者会見を模索する。

「STOP! レプリコン一揆」と副題が付けられたこのイベントは、「国民連合」のメッセージ動画を上映する、池田氏の「スイッチオン」の発声で始まった。

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あいさつする(左から)池田・後藤の両氏(2024.7.27筆者撮影)

司会を務める「国民連合」副代表の池田氏は、「きょうはこの会場と全国の中継地点でご参加いただく先生方とともに、秋に向けての国民の大きな災難の1つになる、レプリコンワクチンを中心とするm-RNAワクチンを見直す機運をつくるため、共に頑張っていきましょう」とあいさつした。

ワクチンで亡くなった人々に1分間の黙とうを捧げた後、同代表の後藤均医師があいさつ。「今、とんでもない、理解し難いことが起きている。ただの風邪を5類に格上げしたり、マスクに感染予防効果があると厚労大臣が発言している。地方自治法を改正したり、私たちから自由・権利を奪い、全体主義へ向かう大きな転換期にある。科学の真理を追究し、一般の方に広めていく。そのためには皆さんの力、愛の力が必要。全国のみんなと共に、頑張ってやっていこうではありませんか」と鼓舞した。

レプワクによる日本人排除の可能性を指摘[村上氏]

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村上氏(2024.7.27筆者撮影)

5人の専門家による講演ではまず、免疫医学が専門で東京理科大学名誉教授の村上氏が登壇。新型コロナ感染者の数が日本では突出して増えている図を示し、追加接種を繰り返すと感染拡大が収まらなくなる実態を報告。「スーパースプレッダー(感染を強力に広げる人)が街中にあふれている」と告発した。

その理由はm-RNAワクチン接種によって抗体がIgG4化し、免疫が抑制されることを挙げた。レプリコンワクチンは非接種の人に伝播(でんぱ)させる(シェディング)可能性がより高いと説明。
ヒトからヒトに伝播しなくても、スパイクタンパク質を持つウイルス様粒子は抗原刺激能力を持ち、長期間持続するという。

「日本に行くな、日本の製品を買うなと言われることがあり得る。大した病でないコロナを防ぐために、こんなリスクを取るべきではない」と遺伝子組み換えワクチンを批判した。

自己増殖で接種者はワクチン工場に[井上氏]

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井上氏(2024.7.27筆者撮影)

医学博士の井上正康・大阪市立大学名誉教授は、大学院時代にワクチンを研究してから半世紀たち、遺伝子組み換え型が登場した驚きを回想。「遺伝子によって体内で病原体のタンパクを作っている細胞は全て、自分の免疫系で殺される」と一蹴した。

「遺伝子ワクチンと称するものはワクチンではない。半世紀の間、失敗し続けた遺伝子治療薬。パンデミックという恐怖で緊急承認し、打たせている」と指弾した。
「遺伝子で作ったものは、自分の体を改変する」と述べ、事業中止に追い込まれたアストラゼネカ製の新型コロナワクチンを例示した。

レプリコンワクチンには体内に入ると遺伝子が自己増殖するレプリカーゼという酵素が含まれ、疑似ウイルスがエクソソームとして排出されることを説明。
「どんどん増幅され、突然変異もしやすい。接種者はワクチン製造工場であり、動く感染媒体になる可能性がある」と警告した。

人体用いた機能獲得実験、絶対打つな[荒川氏]

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荒川氏(2024.7.27筆者撮影)

分子生物学と免疫学が専門でイタリアの分子腫瘍学研究所研究員の荒川央(あらかわ・ひろし)博士がビデオ講演した。21年6月から自身にブログでm-RNAワクチンの危険性を訴えてきた荒川氏はレプリコンワクチンについて、「RNAが複製する際、変異を起こす。ワクチンが人体の中で進化する」と指摘。

m-RNAワクチンでもシェディング現象が多く観察されているとした上で、「生物の体は閉鎖系ではない。害のある物を取り入れた体は、無害化しようと毒を捨てる。
ワクチン接種者から漏れたRNAが、受け取った人の体内で増殖する可能性があり、『感染性遺伝製剤』と呼べるもの。
まだ誰も知らない人体を用いた機能獲得実験であり、決してやってはいけない人体実験」と警告。m-RNA型と併せ、絶対に打たないよう促した。

レプワクは3発目の原爆[林氏]

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林氏(2024.7.27筆者撮影)

近現代史研究家の林千勝氏は開口一番、「WHO代理人の武見厚労大臣は日本人を殺そうとしている」と警告した。6月1日の改定国際保健規則(IHR)の内容と採択方法を示し、WHOがいかにいかさま組織であるかを指摘。
日本の代表が「政府は一つ(A Whole of Government)アプローチが促進された」と喜び、「パンデミック条約に向けまい進していく」と述べた画像を映す。

「日本政府代表にこんなことをわれわれは委託したか」と問うと、会場から「してない!」と大きな声が上がった。
「ワクチン打て打ての仕組みに一番金を出したのは日本。『強制措置を作る』と武見さんは21年4月に言っていて、ワクチン推進の世界の中心」と切り捨てた。

「ウォール街を中心とする大資本家たちが狙っているのは、3発目の原爆であるレプリコンワクチン。米国の技術で、作るのは日本のお菓子屋(Meiji Seika ファルマ)さんとVLPセレピューティクス・ジャパン。後者の赤畑渉(あかはた・わたる)社長は、ファウチのいた米国立衛生研究所出身」と指摘。
9.28有明集会など、国民運動への参加を呼び掛けた。

空前の人口減、遺伝子ワクチンはトロイの木馬[加藤氏]

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加藤氏(2024.7.27筆者撮影)

東京都江戸川区内で病院を営む加藤正二郎(かとう・しょうじろう)医師は、人口動態から日本の危機を提起した。

24年1月1日時点の日本の総人口は1億2120万人。23年の死亡数は157万6000人増、出生数は72万7000人減。「73年前(1950年)の出生数は270万人だったから、3.75分の1。
恐ろしく減っている。自然増減は86万人の減」と指摘した。

一方、在日外国人が32万9335人増え、332万人に達したことを挙げる。
ウクライナ戦争での両軍の総死者は50万人で、24年2月時点で3万457人の民間人が死亡した。

「非戦闘員の日本国民は60万人以上殺されている。使われる兵器は体内でさく裂するトロイの木馬」と問題視。自身の診察経験から「コロナ死」はほぼ寿命であると見なせる一方、がんやリンパ腫、白血病など、難病が激増していることに触れ、「免疫がなくなるから」と看破した。

この他、国際ジャーナリストの我那覇真子(がなは・まさこ)氏ら3人がスピーチした。

未来のため戦ってくれた先人、恥じない生き方を[我那覇氏]

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我那覇氏(2024.7.27筆者撮影)

我那覇氏は「新型コロナワクチンはワクチンではなく生物兵器」と定義した上で、WCHのテスローリー代表に言及。
「すごい方。イベルメクチンの有効性を示すレポートを出そうとWHOコンサルタントの同僚研究者に託したら、逆の報告をされた。彼には所属する大学を通じ、ゲイツ財団からお金が流れていた。そんな中で立ち上がってくれたテス博士が、遊軍として来日してくれた」と喜んだ。

我那覇氏には、先の大戦時に地元沖縄でひめゆり学徒隊として命を落とした親戚がいる。
「未来のわれわれのために戦ってくれたと知って、泣いたことがある。今だけ、金だけの生き方が、どれだけ恥ずかしいか」と吐露。「まだ学びながらだが、私たちの番。いつも自分に、独りでないと言い聞かせている。これからも皆さま、頑張りましょう」と呼び掛けた。

ワクチン推進のマスコミ、番組にメールを[山路氏]

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山路氏(左、2024.7.27筆者撮影)

ジャーナリストで番組制作会社社長の山路徹(やまじ・とおる)氏は、東北有志医師の会を取材する中で知り合ったという村上氏と一緒に登壇。
「この問題はなかなかマスコミが伝えない。厚労省・政府の方針に反することは、メディアとして勝負に出られないのが実情」と明かした。

民放の報道番組のコメンテーターとして出演していた当初、いち早くワクチンで命を救おうと接種を奨励していたが、兄が接種2日に死亡した。
「大変驚いた。自戒の念を込め、この問題をジャーナリストとして伝えるものはないかと取材を始めた」と振り返る。

その後、村上氏とウェブ動画を発信し、共著を出版した。

打開策として、テレビのニュース番組に「何でワクチンを推奨するのか」とメールすることや、遺族がマスコミを訴えることを提案。一方、「この問題に取り組んでから、一切仕事がなくなった」と苦笑した。

何者か思い出し、機械との融合拒否せよ[テス氏]

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テス氏(左端)らWCH本部の面々(2024.7.27筆者撮影)

テス・ローリー博士が弁護士のシャブナム・パレサ氏らと姿を見せると、会場がざわつく。大歓声の中、前に立つと、テス氏は初来日であることを明かし、「どこに行っても歓迎されるが、皆さんと同じ人間。皆さんのことをすでに知っている感覚がある」と吐露した。

「皆さんの勇気や創造性、自然とのつながり、豊かな古い文化、昔からの知恵を尊敬しています。でも、もしかして、自分たちが何者なのか忘れているかもしれない。私たちは皆さんと連帯し、自分たちが何者かを思い出す手助けができればと思う」

WCHが草の根のボランティア団体で、健康の主権を守るために立ち上がったことを説明。m-RNA技術をワクチンの名の下に売り込むことに反対する一方、5G(高速通信規格)や電磁波によるデジタル監視システムの危険性に言及。

「グローバリストたちは私たちにトランスヒューマン、機械との融合体になってほしいと考えている。でも、私は今生きている喜びを感じている。なぜなら、トランスヒューマンになるわけではないから。やるべきことは、私たちが何者であるかを思い出し、人間そのものになること」と覚醒のメッセージを贈った。

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全国有志議員の会のメンバー(2024.7.27筆者撮影)

全国有志議員の会の会員が池田氏のほか7人前に出て、一言ずつあいさつした。この中で、鏡石町(かがみいしまち・福島県)の込山靖子議員は、議会質問でm-RNAワクチンや地方自治法改正を取り上げたことを報告し、「地方議会が最後の砦」と加勢を促した。

八潮市議(埼玉県)の大島あいと氏は、「ワクチン接種を懸念していた医師の方々がワクチン後遺症を診て、ワクチンを推進してきた先生方が診ない」と皮肉な現状を伝え、再考を期した。

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後藤氏(2024.7.27筆者撮影)

登壇者が前列に並び、一言ずつ述べた。この中で「国民連合」代表の後藤氏は、「政府、厚労省、メディア、彼らこそ誤情報の発信源。彼らが緊急事態。私たちはこれらに立ち向かわなければならない。これは民主主義、自由を取り戻す戦い」と団結を求めた。

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シュプレヒコールを上げる(2024.7.27筆者撮影)
池田氏の掛け声で、シュプレヒコールを上げる。
「日本の子供たちを守れ!」
「レプリコン中止を!」
「明治、まともになれ!」
「日本を守れ!」

会場が一体となり、「エイ、エイ、オー」で締めくくられた。

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全国の会場と中継で結ぶ(2024.7.27筆者撮影)

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田中・中村の両氏による対談(2024.7.27筆者撮影)
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高知会場からの中継(2024.7.27筆者撮影)

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クイズを担当した駒野宏人・薬学博士(2024.7.27筆者撮影)
※なお、この記事は「高橋清隆の文書館」2024年7月29日のブログ記事がらの転載であることをお断りします。

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高橋清隆 高橋清隆

反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。元ローカル新聞記者。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&K プレス)、『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』(Amazon O.D.)など。翻訳にデーヴィッド・アイク『答え』第1巻[コロナ詐欺編](ヒカルランド)。2022年3月、メディア廃棄運動を開始。 ブログ『高橋清隆の文書館』http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/

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