【連載】安斎育郎のウクライナ情報

8月28日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようございます。日の出が遅くなりましたね。昨日も長崎原爆の熱線被害地域の図を描いたりして、著作業に専念しました。大体予定通り、8月31日にはひとまず執筆を終われそうです。今日は「世界の平和の遺跡」に関するデータがInternational Network of Museums for Peaceのコーディネータから送られてくる筈の締め切り日です。ほんとに来るかしら?外つ国の人は、ときに、今日から1か月はスペインに行くからメールは通じませんっていうようなことがあるので、昨日までに何の連絡もないところを見ると、今日もないかも(笑)。そうなったら、福島の伝言館の特別展示のプランを変えないといけないかも。そうなると玉突き的に秋の過ごし方を変えないといけないかもしれません。

さて、今日のウクライナ情報ですが、❶クラマトルスクのホテル、ポーランド兵とフランス兵とともにイスカンダル号の直撃を受けぶっとぶ(2024年8月26日)、❷問われるゼレンスキーのリーダーシップ: ウクライナ兵が明かす前線の混沌|タイムズナウ ワールド(2024年8月27日)、❸ロシア軍による敵のエネルギーインフラに対する大規模攻撃という伝統的な出来事は、ウクライナのテレビ番組スタジオの停電であった。(2024年8月26日)、❹ロシアのキエフへの反撃(2024年8月26日)、❺キエフへのロシアの攻撃(2024年8月26日)、❻クルスク戦況(2024年8月26日)、❼ロシアがウクライナの電力網を「大規模」空爆、キエフ水力発電所に被害(2024年8月26日)、❽ロシア軍が大規模攻撃、ウクライナ全土の都市や電力網狙う(CNN, 2024年8月27日)、❾ロシアによるウクライナへの報復(2024年8月27日)、❿ウクライナで起きていることの現実を、西側のプロパガンダはいかに歪曲するか(2024年8月26日)、です。今日はさながらクルスク特集ですね。

ゼレンスキーのクルスク侵略の意味付けが、❶交渉を有利にするため、❷ドンバスからロシア兵を引き離すため、❸緩衝地帯を築くためとコロコロ変わっているのは、この侵略計画の立案者がアメリカだからでしょうね。11月の大統領選挙まではウクライナボロ負けにはしたくないし、中国が言うようにアメリカの軍産複合体はもう少し稼ぎたいから、戦争継続なのでしょう。結果はウクライナ襤褸負けになるでしょうが、あと2か月余り戦争を続けるのでしょう。戦場でアメリカ国旗を出して記念撮影するアメリカの傭兵もいます。しばらくフォローしましょう。

新日本出版社の原稿はあと5項目、今日2項目、明日2項目、金曜日仕上げの1項目、そして行きつけの寿司屋で祝杯、といこうかな。皆さんもお元気で!

あんざい

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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