【連載】百々峰だより(寺島隆吉)

百々峰だより(2024/08/18) 日本をアメリカの属国にする契機になった「日航123便事故」――森永卓郎『書いてはいけない』を読んで

寺島隆吉

国際教育(2024/09/03)
ダグラス・ラミス(Douglas Lummis、元津田塾大学教授、現在は沖縄在住)
エマニュエル・パストリッチ (Emanuel Pastreich、The Asia Institute理事長)
日米合同委員会(Japan-US Joint Committee、原則として委員会のすべては公開されない。この「闇の会議」で日本の将来が決められている)
日航123便事故(1985年8月12日、日本航空123便が操縦不能に陥り、群馬県多野郡上野村の高天原山山中ヘ墜落した航空事故)
森永卓郎(獨協大学経済学部教授、著書『書いてはいけない』で日本航空123便墜落事故の原因は自衛隊の誤射だが、それを米軍につかまれてアメリカの属国になった、と主張)


 

日航機123便 墜落事故 (1985年8月12日)

写真のリンクはこちら

ISF(Independent Speec Forum独立言論フォーラム)を裏で支えている若い研究者(島田さん=仮名)からいただいたメールに、1ヶ月近くも返事を書いていなかったので、その御詫びに後掲のようなお詫び状を書きました。
それを読み直していたら、これをブログで紹介してもよいのではないかと思い始めました。というのは、このメールを池田としえ市議(東京都日野市議会議員)さんに転送したところ、「日航機の墜落」と「日本経済の墜落」がつながっていたとは夢にも思わなかった!とのメッセージをいただいたからです。
以下のブログが日本の暗部を照らし出すひとつの手がかりになれば有り難いと思います。

島田(仮名)さん


ずいぶん以前にメールをいただきながら返事を書けずに今に至ってしまいました。

研究所「夏の宿泊セミナー2024」で時間をとられたり、『翻訳NEWS』素材情報の収集と発信、さらには緊急出版『イスラエルに鉄槌を!自称「神に許された選ばれた民」と自称「神に選ばれた国」に未来はない』(仮題)の執筆・編集などに忙殺されました。


>以前、告知にご協力いただきました、ISFの日米合同委員会の動画が公開されました。長いですので、パストリッチ先生をはじめ、ご興味あるものだけでもご覧ください。

日本人と結婚して米国人でありながら日米合同委員会の廃棄解体に尽力されている姿には感服させられます。沖縄に移住して米軍基地撤去に奮闘されているダグラス・ラミス先生(元津田塾大学教授)を思い出しました。
それにしても、国会で議論されていないことがすべて秘密協議のなかで決められていることは許しがたいことです。先日、郵便料金が再び値上げされ仰天させられましたが、これも高価な軍備をアメリカから買わされ、その負担が国民に転嫁された結果ではないかと、思わず絶句してしまいました。

<蛇足> かつて日本平和学会の北海道大会が開かれたとき、昼食休憩時にラミス先生と1時間ばかりお話しする機会を得ました。また国立大学で初めて黒人教員(ジョン・ラッセル)を採用するときの審査委員長が私で、推薦状がラミス先生のものだったことも思い出しました。


>池田利恵議員の講演会で先生が東京にいらっしゃるというお話があると聞きましたが、日程は決まりましたでしょうか。

ズームによるインタビューの話をいただいたとき、そういう提案もあったのですが、利恵議員も超多忙なひとですから、今は棚上げ状態です。
私も真夏の東京に出かけるのは大変ですから「棚上げ状態」のまま終わってくれた方がありがたいと思っています。それよりもイスラエルの蛮行に鉄槌を下す仕事に精力と時間を使いたいと思っていますので。


>先生は日航123便事故について、どのように判断しておられますでしょうか。同じくISFで森永卓郎さんの動画が公開されました。末期がんを押して、命懸けの証言ですので、どうぞご注目ください。

森永さんの『書いてはいけない』も拝読しました。これを読んで「日航123便事故」と日本経済の墜落が裏で深く結びついていることが分かりました。
第1章が芸能人の話だったので、この本にはあまり食指が動かなかったんですが、島田さんのお勧めがあったので、ようやく買って読む気になりました。
『反中国心理作戦を脱却せよ』第2巻では日本経済の墜落には大蔵省の「窓口指導」が大きな要因になっていたと書かれていて、参考文献として『円の支配者:誰が日本経済を崩壊させたのか』をしばしば引用されていました。
これはこれですごく納得のいく説明だったのですが、もうひとつ裏の大きな要因として日航機の事故があり、事故の真の原因が自衛隊にあったことを米軍がつかんでいて、それをネタにして日本政府を米国がゆさぶって屈服させた結果、日本経済の墜落が始まったとする森永さんの説明も、非常に説得力がありました。


それにしても末期癌の森永さんの「書かずにはいられない」「死ぬ前にこれだけは書いておきたい」という気持ちが素直に伝わってくる終章でした。
最近、「イベルメクチンが癌にも効く」という研究が次々と出てきているので、森永さんにもぜひ試していただきたいと思います。

*イベルメクチンは20種類の癌に効く!
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-2621.html(『翻訳NEWS』2024/08/12)

*ターボ癌の治療: 2024年に発表された7つの新しい研究はイベルメクチンが癌に効くことを示している
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-2611.html(『翻訳NEWS』2024/08/06)

森永さんによろしくお伝えください。

寺島隆吉

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On 2024/08/01
寺島先生

岐阜も猛暑だと思いますが、お元気でしょうか。トランプ暗殺未遂事件などについて、貴重な情報をブログで提供していたただき、ありがとうございます。
バイデンの突然の撤退表明と不自然な「ハリス・ブーム」など、大変不可解なことばかりです。

以前、告知にご協力いただきました、ISFの日米合同委員会の動画が公開されました。 長いですので、パストリッチ先生をはじめ、ご興味あるものだけでもご覧ください。
【特集】日米合同委員会とは何か

また、先生は日航123便事故について、どのように判断しておられますでしょうか。 同じくISFで森永卓郎さんの動画が公開されました。末期がんを押して、命懸けの証言ですので、どうぞご注目ください。「対米従属の原点」はISFならではの問題意識です。

とりわけ森永さんのインタビューは貴重ですので、もしご興味を持ってくださりそうな方がいれば、ご紹介していただければ幸いです。

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本原稿の転載元
☆寺島先生のブログ『百々峰だより』(2024/09/03)
日本をアメリカの属国にする契機になった「日航123便事故」――森永卓郎『書いてはいけない』を読んで

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☆ISF主催公開シンポジウム:ウクライナ情勢の深刻化と第三次世界大戦の危機 9月30日(月)13時半から

☆ISF主催トーク茶話会:伊勢崎賢治さんを囲んでのトーク茶話会のご案内 9月23日(月・祝)15時から

☆ISF主催トーク茶話会:仙波敏郎さんを囲んでのトーク茶話会のご案内 9月25日(水)18時半から

★ISF(独立言論フォーラム)「市民記者」募集のお知らせ:来たれ!真実探究&戦争廃絶の志のある仲間たち

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寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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