【連載】植草一秀の「知られざる真実」

【連載】知られざる真実/2024年9月9日 (月)次期総選挙対応は候補者選別支援

植草一秀

9月4日開催の「ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)」主催

災害・食料・消費税
総選挙で日本をアップデート
〝ガーベラの風″国会イベント

は会場を埋め尽くす市民の熱気が満ち溢れるなかで開催された。

参加受付開始から早々に参加申し込みが定員に達し、多くの方に受け付けをお断りさせていただきご不便をおかけした。

しかし、すでにインターネット上に動画が配信されているので、ぜひご高覧賜りたい。

TTBジャーナルさま
https://www.youtube.com/watch?v=MGQT7ygxutw&t=2846s

IWJさま
前半
https://www.youtube.com/watch?v=w2ORBF_QKhY&t=19s
後半
https://www.youtube.com/watch?v=KPTH30p5qEI

基本テーマは

災害・食料・消費税。

新3S政策と命名した。

災害の焦点は原発で、日本は直ちに原発ゼロの決断を下すべきだ

政府は日本農業の崩壊を誘導し、米国の規制基準を日本に持ち込み、食の安全を破壊している。

これを抜本修正すべきである。

消費税減税・廃止が喫緊の課題。

イベントでは私から消費税減税・廃止について提言を示す予定だったが、時間が無くなり断念した。

 

次期衆院選では、これらの基本政策を確認し、基本政策を共有する市民と政治勢力、候補者の連帯を呼び掛ける。

政党単位では一部の野党が示す基本政策が私たちの主張と合致しない。

政策を基軸に候補者を選別し、私たちと基本政策を共有する候補祖を選別し、その候補者に私たちの投票を集中させる戦術を採用する。

「選別支援」が総選挙の基本対応になる。

イベントでは「ガーベラの風」顧問で「村山談話を継承し発展させる会」理事長の藤田高景氏から私たちのイニシアティブを提案させていただき、満場一致で承認いただいた。

その「イニシアティブ」を掲載する。

「総選挙に向けての〝ガーベラの風″イニシアティブ

日本経済長期停滞の下で労働者の実質賃金は過去27年間に17%も減少しました。この間に消費税率は10%に引き上げられ、日本の主権者は下流に押し流されています。他方、大企業利益は空前の規模に拡大しています。

集団的自衛権行使は憲法違反であるとの政府見解は書き換えられ、憲法改正の手続きを経ることなく憲法の中身が一内閣によって改変されました。自衛隊は米軍指揮下に組み込まれ、戦争準備が加速しています。

福島原発の悲劇を体験した私たちは原発廃止を決意したはずでしたが、一転、原発全面推進の旗が振られています。

TPP断固反対を掲げた自民党がTPPを推進し、日本の農業は壊滅の危機に瀕し、食の安全が根底から損なわれています。

このなかで、政治とカネの巨大組織犯罪に直面した岸田内閣が終焉し、次の総選挙を通じて、私たち主権者が望む基本政策を実現する清新な政権を樹立することが求められています。

 

原発廃止・食料と食の安全確保・消費税減税・廃止の基本政策を掲げる国会議員が衆議院過半数を制し、私たち主権者が希求する基本政策を実現する清新な政権を樹立することが必要です。そのために、思いを共有する主権者と政治勢力・議員候補者との強固な連帯を呼びかけます。

政治は私たちの命と暮らしを守る根本です。政治に無関心でいられても、政治に無関係ではいられません。私たちの未来を明るいものにするために、すべての市民が笑顔で生きてゆける社会を作り出すために、手をつなぎ、来る総選挙で輝かしい勝利を勝ち取ろうではありませんか。

本日の貴重な提言、提案を基礎にして、沈みゆく日本に、新しい輝きを取り戻しましょう。

未来を明るいものにするか、暗いものにしてしまうか。それは、私たち主権者の行動にかかっています。私たち主権者が主導してこの国の未来を明るいものにしてゆかねばなりません。

この決意を共有し、本日の国会イベントのイニシアティブといたします。

2024年9月4日
〝ガーベラの風″国会イベント
参加者一同」

9月末に自民と立民の党首選が投票日を迎える。

自民は新しい党首を選出し、その党首を首班とする内閣を樹立すると、直ちに衆院解散・総選挙に突き進むと考えられる。

かねてより、11月10日投開票日での衆院総選挙を予測してきたが、その予測が現実化する可能性が高まっている。

自民は選挙の顔をすげかえるが、新自由主義=弱肉強食奨励=大資本利益拡大のための経済政策を継続する可能性が高い。

これに対して、主権者国民の利益拡大を目指す経済政策を前面に押し立てる政治勢力の躍進が求められる。

そのためには、野党勢力が基本政策を明確にした上で、主権者国民の支持を集める必要がある。

この点を詰めなければならない。

 

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植草一秀 植草一秀

植草一秀(うえくさ かずひで) 1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役、ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)運営委員。事実無根の冤罪事案による人物破壊工作にひるむことなく言論活動を継続。 経済金融情勢分析情報誌刊行業務の傍ら「誰もが笑顔で生きてゆける社会」を実現する『ガーベラ革命』を提唱。人気政治ブログ&メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」を発行。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門1位。『現代日本経済政策論』(岩波書店、石橋湛山賞受賞)、『日本の独立』(飛鳥新社)、『アベノリスク』(講談社)、『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)、『25%の人が政治を私物化する国』(詩想社新書)、『低金利時代、低迷経済を打破する最強資金運用術』(コスミック出版)、『出る杭の世直し白書』(共著、ビジネス社)、『日本経済の黒い霧』(ビジネス社)、『千載一遇の金融大波乱』(ビジネス社、2023年1月刊)など著書多数。 スリーネーションズリサーチ株式会社 http://www.uekusa-tri.co.jp/index.html メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」 http://foomii.com/00050

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