日本のマスコミがほとんど報じない「ニュース」 №5

日中友好ネット

2024年中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)北京サミットが9月4日から6日まで北京で開催されました。

日本のマスコミでも多少は報じられましたが、積極的報道は皆無で、“お決まり”の=「債務の罠」「中国の覇権」等などのネガティブ報道一色です。本フォーラムの規模と陣容を前に、よく言えたものだと、今さらながら呆れるばかりです。

今回のサミットは、中国による近年で最大規模かつ最多の外国首脳が出席するホームグラウンド外交と言えます。アフリカ51ヶ国(!)の国家元首、政府首脳及びその配偶者、大統領代表をはじめ、アフリカ連合(AU)委員会委員長が代表団を率いて出席した他、国連事務総長などが続々と人民大会堂に到着。習主席夫妻や多くの中国高官が出迎えています。

中国アフリカ協力フォーラムは発足後の24年間、特に新時代に入って以来、常に「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」原則を堅持し、すでに中国・アフリカ協力の「金看板」及び国際社会の対アフリカ協力をリードし、グローバル・サウス協力を深めるための旗印となっています。

中国・アフリカ間の貿易額は昨年、2821億ドル(1ドルは約145.2円)という歴史的な額に達しました。また、中国は15年続けてアフリカ最大の貿易パートナーとしての地位を保っています。これは、中国・アフリカ協力の強大な強靭性と活力をはっきりと示しています。
また、中国とアフリカは貧困削減、教育、保健、科学技術、環境保護、青年、女性、地方等の分野で交流を日増しに緊密化しています。

本フォーラムにおける具体的な成果については、後日の発表を待つことになりますが、本フォーラムの開催自体の意義は言うに及ばないでしょう。

新中国成立以来、「アフリカ重視」は中国外交の伝統的な方針です。中国最高首脳の就任にあたって、最初の訪問国が常に「アフリカ」である事からも分かるでしょう。

中国のアフリカ諸国への「支援」「経済援助」は「民生」=特にインフラに重点がおかれています。「魚を与える」のではなく、「魚を釣る道具と方法を教える」と言われるものです。「豊かになりたければまず道路を作れ」とも言われる所以です。欧米諸国の「援助」は、この「魚を与える」支援が中心で、アメリカに至っては「軍事援助」一辺倒です。その結果、アフリカに更なる「戦乱」と「腐敗」をもたらしています。アフリカをはじめ、いわゆる「第三世界」で私たちが散々見てきた現実です。

中国外交の基本でもある「人類運命共同体」思想を最もよく現しています。既に中国国内で「絶対的貧困」をほぼ解消した中国は、その規模を世界に広げようとしています。どの一つの国、地域でも「貧困」がある限り、「世界」の安定と平和はないという遠大な思想と言えます。「欧米+ポチ」の「ゼロサムゲーム」=「侵略」と「搾取」と根本的な違いです。

“蛇足”かも知れませんが、このことで“中国が如何に善人か”と言いたい訳ではありません。私は膨大な人口を抱え、数千年に及ぶ中国の歴史から、「国治」の根本を「食えること」と考える哲学の所以ではないかと思います。

外国を侵略し、無限の略奪を行いながら蓄積した「人平均GDP」が中国の数倍もあるアメリカの国民は幸せでしょうか?私たちが映画やテレビで見続けている「アメリカ」が実は“虚像”に過ぎないのではないでしょうか。上位1%の人が、「GDP」の半分以上を占める歪さは言うに及ばず、主要都市でもホームレスが街中に溢れ、ドラッグが氾濫し、日常的に銃被害に晒され、夜間の外出も憚れる人々。因みに、アメリカ版の「生活保護=スナック」対象が全国民の1/8に達し、世界最高の医療水準がありながら、アメリカの平均寿命は中国よりも低く、G7中最低であることも加えておきましょう。また逆に、警備員にガチガチに守られた広大な豪邸の中でしか“自由に”暮らせない金持ち連中も含め、いったいこの「富」は誰を幸せにしているのでしょうか?

本フォーラムの開会挨拶において、習近平氏は:世界中から「飢餓」と「貧困」を無くすことは、(中国を含め)「世界」の安定と平和をもたらすことです。例え一国でもその目標から外れてはならないし、外してはならない、と語っています。

「政権」や「身分」の維持に汲々とし、無様な政争を繰り返すどこぞの「政客=政治屋」との、異次元とも思える“格”の違いに、悶々たる思いに駆られてしまいます。

2024/9/6  墨面

本記事は日中友好ネット記事からの転載になります。

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