日本では原発はダメ! 再生可能エネルギーに移行する中国!

日中友好ネット

東京電力は9月10日、「福島第一原子力発電所2号機で、核燃料デブリの試験的な取り出しに着手した」と発表した。最初は2021年までにデブリの取り出しを始めると言っていたが、それから3年遅れ。この7月に一度始めようとしたが、装置の取り付けミスで中断していた。今回、順調に行って2週間はかかるという。今回取り出すのは3グラム以下、成分などを調べて、今後の取り出し方法を検討するという。880トンのデブリをいつまでにどのように取り出すのか?取り出したデブリをどこに置いてどう処理をするのか?何も決まっていない。

東電は40年で廃炉作業を終えるとしているが、ほとんどの専門家は「無理」と口をそろえる。「100年200年かかっても無理だろう」という専門家も多い。

自民党や立憲が党首選をやっているが、ただちに原発をゼロにすると主張している候補は一人もいない。

「よその国が原発を作っているのに、日本だけが原発をやめたら取り残される」という意見を聞くが、どこの国が作っていようが、日本だけは原発を作るべきではない。

それは日本が世界一の地震大国、火山大国だからだ。南海トラフ巨大地震が近い将来に確実に来ることが予想されていながら、原発をいまだに稼働させているというのは、全く理解できない。

今年の元旦に起きた能登地震で、志賀原発が難をまぬがれたのは、原発を休止させていたからだ。もし稼働していたら大変なことになっていた。

京大の西村卓也教授は「西日本では南海トラフの地震の前後に、内陸地震の活動が活発になる傾向が知られている。今回の能登地震をはじめ、阪神・淡路大震災(M7.3・1995年)や鳥取県西部地震(M7.3・2000年)、熊本地震(M7.3・2016年)も、その一環として起きたと考えられる。」とし、「大地震の脅威は南海トラフに限った話ではなく、西日本は南海トラフ地震が発生する前の『地震活動期』に入っている」と警告している。

今日本で稼働している原発は、福井県美浜原発3号機、大飯原発3,4号機、高浜原発1,2,3,4号機、佐賀県の玄海原発3,4号機、鹿児島県の川内原発1,2号機だ。福井県が7基、九州が4基、すべてが西日本だ。

日本がいかに地震が多い国かということは次の地図を見ると一目瞭然(いちもくりょうぜん)だ。この地図は過去10年間に発生した地震の分布を記したものだが、日本列島からフイリピン、インドネシア、南太平洋へ連なる地域は、世界で最も地震が発生しやすい震源域だ。この地域には原発を作って安全な場所などどこにもない。日本はすべての原発を直ちに止め、廃炉作業にとりかかるべきだ。

再生可能エネルギーにシフトする中国

原発や石炭、石油に頼らなくても、電気を起こすことはいくらでも可能だ。近年、世界で最も再生可能エネルギーを開発し、利用している国は、中国だ。

最近中国は、再生可能エネルギーの発電容量の構成比を発表した。それによると、太陽光と風力と水力で50%を超えた。 国際エネルギー機関(IEA)が1月に発表した「レポート」によると、「2024年には(世界の)風力発電と太陽光発電の総発電量は水力発電量を上回り、2025年には再生可能エネルギーが石炭を上回って最大の発電源となるという。その後、2025年と2026年に原子力発電を上回り、2028年には風力や太陽光を含む再生可能エネルギー源が世界の発電量の42%以上を占め、風力発電と太陽光発電のシェアが25%に倍増する」と予測した。なお、IEAは中国の今後の見通しについて「中国は2030年までに風力発電、太陽光発電の総発電量を12億kWに増やすという目標を6年前倒し、2024年に実現する」とみている。

この写真の真ん中に横たわる長い物体は何だと思いますか?

これは中国で作られている世界最大級の洋上風力発電の羽根だ。143メートル。3枚合わせると直径292メートルの巨大風車になる。この羽根の製造時間は64時間だが、現在60時間に短縮することをめざしている。この発電機の年間発電量は8000万kwhに達し、9万6000世帯の年間電力消費をまかなう。風速60メートルの台風にも耐え、50基で原発1基分の発電量に匹敵する。中国は急ピッチで再生可能エネルギーの開発に重点を移している。中国では他に、砂漠の砂で太陽光パネルを作り、そこで発電した電気で次の太陽光パネル工場を作り、砂漠全体を巨大太陽光発電基地と緑の牧場に変えるという大事業をはじめている。

これは次回に紹介します。【風力発電の部分は「人民網日本語版」2024年8月27日より抜粋】 (山橋宏和)

本記事は日中友好ネット記事からの転載になります。
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