【連載】安斎育郎のウクライナ情報

10月10日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようございます。昨日はラジオ体操とフォークダンスの後、ウクライナ情報を整理し、午後には伝言館のお土産グッズを作りました。創設者早川篤雄さんの絶筆となった短歌を、宝鏡寺の庭にあった金剛菩提樹にプリントしたもので、伝言館では一番手の込んだグッズです、今日もその続きをしましょう。

さて、今日のウクライナ情報は ❶現在、ロシア軍の前線での進撃は先月よりも激しくなっています(ロシア・ニュース、2024年10月5日)、❷ノルドストリームガスパイプライン爆発の調査はまだ進行中か?(ネベンジャ、2024年10月7日)、❸欧州でのプーチン支持は上昇、ウクライナ支持は下落(2024年10月6日)、❹ウクライナの未来:NATOと西ドイツモデル(2024年10月6日)、❺米国の代理戦争から逃れる方法 | グルングポッドキャストでパスカル・ロタズが語る(2024年10月6日)、❻プーチン72歳(2024年10月8日)、❼クロアチア、NATOに衝撃、プーチン大統領の恐怖でウクライナへの軍事援助に部隊派遣を拒否(2024年10月5日)、❽アメリカ崇拝は日本の自滅〜日本が滅びる4つのシナリオ(伊藤貫、2024年6月)、❾ハリス氏「ウクライナの参加なしにプーチン大統領と会談する構えはない」(2024年10月8日)、❿エマニュエル・トッドの世界の見立て(2024年10月8日)、です。

さあ、❶にあるように、アメリカ大統領選挙と競争するように、ロシア軍の前線での進撃が激しさを増しています。戦場での勝利にかけたゼレンスキーはNATO諸国も対ロ深部攻撃には及び腰だし、絶望的でしょうね。この状況でNATOが勝ったことにするには、ウクライナをNATOに入れて、「ほ~ら、見てごらん、ウクライナ戦争が始まってからフィンランドやスウェーデン、それにウクライナまでNATOに入り、NATO拡大戦略は成功したじゃないか」と、まあ、こう言いたい手合いがいるらしいですが、それじゃあこの戦争の振出しに戻るだけで、ロシアの納得は到底得られません。『ウクライナ戦争論』改訂第12版は10月15日に出来上がってきますが、アメリカ大統領選挙やカザンでのBRICS首脳会議の結果を踏まえて、改訂第13版を出すことになるのでしょうね。やれやれ!ま、頑張るか‼皆さんもお元気で。

あんざい

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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