【連載】社会学作家・秋嶋亮の「リアリティ・オブ・ジャパン」

秋嶋亮(社会学作家)連載ブログ/14:だからレプリコンワクチンの接種は強行される

秋嶋亮

レプリコンワクチンの接種開始を受け、製造元であるMeiji Seikaファルマ社に(これをコスタイベ筋注という名称で販売する同社に)非難が殺到しているという。

なにせこの新型ワクチンは、世界中の研究者がこぞって危険性を指摘するシロモノであり、ベトナムの治験データを当てはめれば(全日本国民が接種した場合)10万人以上の死亡が生じると推計されているのだが、これですら控えめな予想なのである。

後遺症や副反応など遅効的な影響は従来型のmRNAの比ではなく、当の開発国であるアメリカの国立科学研究所の主任が「壊滅的な公衆衛生の問題が起こるのは必至」と警告しているのだ。

このようなことから明治製菓の不買運動が叫ばれ、反対デモや集会が開催され、挙げ句に内部告発本がベストセラー入しているのだが、それでもレプリコンワクチンの接種は強行される、と僕は見ているのだ。

なぜなら花王、富士フィルム、ヤマサ醤油、リコー、味の素、第一三共、塩野義製薬、KMバイオロジクス、武田薬品なども、同種のワクチンとその原材料の工場を建設しており、これらの企業はいずれも経済産業省の「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」を通じ莫大な助成金を支給されているからだ。

つまり、レプリコンワクチンの製造は「創薬国家構想」や「治験国家構想」という狂人的なアジェンダ(国策課題)の下で推進されており、今更中止などあり得ないわけだ。

さらに政府はモデルナの福島工場で生産されるワクチンを、今後10年に渡り買い取る契約を結んでいる。おそらく他社とも同じような契約を交わしており、こうなるとどのような手段を講じてでも(国民的な反対運動を押し切ってでも)強行するしかないのだ。

この見立てを裏付けるかのように、首相官邸のHPには「ワクチンを開発した企業が、投資が回収できる仕組みを作ることが、企業の継続的な研究開発投資、生産の判断に不可欠である」という一文が記されている。

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秋嶋亮 秋嶋亮

☆秋嶋亮(あきしまりょう:響堂雪乃より改名) 全国紙系媒体の編集長を退任し社会学作家に転向。ブログ・マガジン「独りファシズム Ver.0.3」http://alisonn.blog106.fc2.com/ を主宰し、グローバリゼーションをテーマに精力的な情報発信を続けている。主著として『独りファシズム―つまり生命は資本に翻弄され続けるのか?―』(ヒカルランド)、『略奪者のロジック―支配を構造化する210の言葉たち―』(三五館)、『終末社会学用語辞典』(共著、白馬社)、『植民地化する日本、帝国化する世界』(共著、ヒカルランド)、『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ―15歳から始める生き残るための社会学』(白馬社)、『放射能が降る都市で叛逆もせず眠り続けるのか』(共著、白馬社)、『北朝鮮のミサイルはなぜ日本に落ちないのか―国民は両建構造(ヤラセ)に騙されている―』(白馬社)『続・ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ―16歳から始める思考者になるための社会学』(白馬社)、『略奪者のロジック 超集編―ディストピア化する日本を究明する201の言葉たち―』(白馬社)、『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへOUTBREAK―17歳から始める反抗者になるための社会学』(白馬社)、『無思考国家―だからニホンは滅び行く国になった―』(白馬社)、などがある。

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