【第378回】2024/10/11 ノーベル平和賞2024は日本被団協に授与

浜地道雄

10月11日(金)、ノルウエー時間午前11時(日本時間18時)、ノーベル平和賞2024が「日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会 NIHON HIDANKYO」に授与と発表された(オスロ)。

授与式はノーベルの誕生日12月10日、オスロのCity Hallで行われる。

現地オスロにて 【第193回】ノーベル平和賞(日本被団協と九条の会に)考(10) – 浜地道雄の「異目異耳」

丁度10年、裏方*として、及ばずながらnomination(推薦)に尽力してきた者として誠に嬉しいことである。喜びを噛みしめている。

(*ノーベル委員会の規則によりnominationは大学教授や国会議員に資格があり、筆者浜地にはその資格はない。ゆえに、規則の解読・分析や委員会の動向など状況を有資格者に参考提供する裏方)。

その間、紆余曲折はあったが、常に励ましてくれたのがオスロを拠点に「ノーベル平和賞を監視What Nobel Really Wanted」する役目を履行してたのがFredrick Heffermehl氏だ。

例えば2022年の人権団体へ授与。が、それはノーベルの遺志「武器を捨てよ Die Waffen nieder!」に合致するのか?という問題提起。 ノーベル平和賞2022に想う~「武器を捨てよ」に繋がるのか? | 憲法研究所 発信記事一覧 | 憲法研究所 (jicl.jp)

そして、実は、2017年、ICANが受賞した際、これでひとまずの役目を終えたと筆者は感じた。それに対して同氏から檄が飛んできた。「何を言ってるのだ。憲法九条と核兵器廃絶は一体。実現まで努力を継続」とーー。

同氏は、が、昨2023年12月21日、85歳の生涯を閉じた。

今回の「HIDANKYO被団協授賞」の喜びを天にいる氏に伝えたい。

合掌。

 

ノーベル平和賞・「日本被団協と九条の会」関連拙稿:

ジュネーブICAN事務所 【第188回】ノーベル平和賞(日本被団協と九条の会に)考(5) – 浜地道雄の「異目異耳」

ICANフィン事務局長と 【第187回】ノーベル平和賞(日本被団協と九条の会に)考(4) – 浜地道雄の「異目異耳」

ノーベル平和センター・オスロ 【第191回】ノーベル平和賞(日本被団協と九条の会に)考(8) – 浜地道雄の「異目異耳」

世界終末まであと二分・シンポジウム 【第189回】ノーベル平和賞(日本被団協と九条の会に)考(6) – 浜地道雄の「異目異耳」

ICAN受賞発表 【第185回】ノーベル平和賞(日本被団協と九条の会に)考(2) – 浜地道雄の「異目異耳」

 

オッペンハイマー 【第351回】 映画「オッペンハイマー」に視る核兵器廃絶への途 – 浜地道雄の「異目異耳」

福竜丸・水爆実験【第348回】 1954年3月1日 ~ ブラボーという水爆実験 – 浜地道雄の「異目異耳」

 

本記事は、浜地道雄「異目異耳」2024-10-11【第378回】ノーベル平和賞2024は日本被団協に授与 の記事の転載になります。

 


 

★ISF(独立言論フォーラム)「市民記者」募集のお知らせ:来たれ!真実探究&戦争廃絶の志のある仲間たち

※ISF会員登録およびご支援のお願いのチラシ作成しました。ダウンロードはこちらまで。
ISF会員登録のご案内

「独立言論フォーラム(ISF)ご支援のお願い」

浜地道雄 浜地道雄

国際ビジネスコンサルタント。1965年、慶応義塾大学経済学部卒業。同年、ニチメン(現・双日)入社。石油部員としてテヘラン、リヤド駐在。1988年、帝国データバンクに転職。同社米国社長としてNYCに赴任、2002年ビジネスコンサルタントとして独立。現在、(一財)グローバル人材開発顧問。「月刊グルーバル経営」誌にGlobal Business English Fileを長期連載中。

ご支援ください。

ISFは市民による独立メディアです。広告に頼らずにすべて市民からの寄付金によって運営されています。皆さまからのご支援をよろしくお願いします!

Most Popular

Recommend

Recommend Movie

columnist

執筆者

一覧へ