【連載】安斎育郎のウクライナ情報

10月28日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようございます。昨日は奈良のホテルリガーレ春日野で開催されたAALA連帯委員会の全国学習交流集会の記念講演でウクライナ問題を講演して参りました。やはり私が話した内容は知らないことも少なからずあって珍奇だったらしく、半信半疑の人もいたように思いますが、10冊新規に注文した人もいました。「やはり国連憲章違反の侵略行為ではないか」という質問も出ましたが、本にも書いてある「人道的介入」について解説しました。地域で刊行している冊子にいずれ15,000字ぐらいのエッセイを書いてくれないかという注文もありました。講演の最後に「もしも安斎育郎が内閣総理大臣になったらこうする」という姿勢方針演説をしましたが、ちょっと受けましたね。

さて、10月28日のウクライナ情報ですが、❶【ウ軍兵士は向精神薬を積極的に服用=ウ軍捕虜証言】(2024年10月24日)、❷BRICSサミットに出席した国連事務総長(2024年10月24日)、❸どこかウクライナの解放された地域(2024年10月24日)、❹BRICS首脳会議の傍ら、アルメニアとアゼルバイジャンの交渉が本格化(2024年10月24日)、❺アメリカの旗がない~!(2024年10月24日)、❻ウクライナ国内難民センター、有料に切り替わる (2024年10月25日)、❼【ロシアが孤立したのではなく、西側が「自己隔離」した=専門家】(2024年10月25日)、❽リチャード・ウルフが語る!BRICSの台頭で米ドル崩壊?(2024年10月、❾ウクライナからルーマニアへの国境超えに成功したウクライナ人男性二人。「自由だ~!」と叫ぶ(原伸一、2024年10月26日)、❿ BRICSの報酬:ドルにとって最大の脅威。ロシア大統領がBRICSで謎の紙幣を披露 (2024年10月26日)、⓫戦争を踏みにじるウクライナ国内の巨額腐敗が発覚…なんと検事総長まで加担していた!(塩原俊彦、2024年10月26日)、です。

一晩寝てる間に選挙結果が出ましたが、自公過半数割れには「オウンゴール」という論評がありました。ウクライナ戦争でも、ロシアの国力を齟齬とるつもりで画策したものの、こちらもオウンゴールでドル離れを加速するBRICSの拡大という結果がもたらされました。当面の日本の政権運営、野党の動き、とりわけ安全保障政策に注目するとともに、BRICSの影響について次期アメリカ大統領がどう評価するか、フォローしましょう。

今日はご近所衆とのラジオ体操とフォークダンスの日です、皆さんも頑張って下さい‼

あんざい

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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