【高橋清隆の文書館】2024年11月1日Meijiファルマの原口一博氏への提訴表明、福岡厚労相コメントせず

高橋清隆

 世界初のレプリコン(自己増殖型)ワクチンを新型コロナウイルス感染症対策用として製造・販売するMeiji Seika ファルマが、同ワクチンに疑問を呈す発言をしている原口一博(かずひろ)・衆院議員を名誉毀損(きそん)で提訴すると表明していることについて、1日の閣議後会見で記者から見解を問われた福岡資麿(たかまろ)厚生労働大臣は、「政府としてコメントすることは差し控えさせていただきたい」と答えた。

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記者会見に臨む福岡大臣(2024.11.1、厚労省会見室で筆者撮影)

 Meiji Seika ファルマは繰り返し科学的根拠のない誹謗(ひぼう)中傷を受けたとして、東京地裁に原口氏を提訴すると10月28日までに発表している。原口氏は「遺伝子製剤が認可された。実験台となるのは日本人」などと主張してきた。

 記者会見でIWJの濵本信貴(はまもと・のぶたか)記者がこの問題を取り上げ、「言論の自由は憲法で保障されている最も重要な権利の一つであり、その言論の自由が強く保障されている国会議員ですら訴訟の対象になるとすれば、報道機関や医療従事者、専門家をはじめ、ワクチンで健康を損ねた方々の発言すらをも萎縮させてしまい、誰も批判的なことを言えなくなる」と提起。批判や反対運動を封じ込めるための“スラップ訴訟”ではないかとして、大臣に見解を求めた。

 福岡氏は、この件に関し「報道があったことについては承知をしている」としながらも、「この件については、政府としてコメントするということについては差し控えさせていただきたいと思います」と述べ、見解を示すことから逃げた。

 Meiji Seika ファルマは、同ワクチンの安全性に疑問を投げかけている「mRNAワクチン中止を求める国民連合」の代表ら3人と日本看護倫理学会にも10月9日に名誉毀損で提訴すると発表している。しかし、これまでのところ、いずれにも警告文が届いただけで、訴状は届いていなとのこと。

 m-RNAワクチンを批判する言動についてマスメディアは従来からそろって「陰謀論」のレッテルを貼り、ネガティブキャンペーンを展開してきた。特に10月1日から新型コロナワクチンとして定期接種の製剤の1つに加えられたレプリコンワクチンへの懐疑や批判は、フジテレビを筆頭に週刊誌やスポーツ紙に至るまで包囲網とも思える攻撃を続けている。

👆9:07より濵本氏の質問(『藤江チャンネル』より拝借)

■参考情報

※なお、この記事は「高橋清隆の文書館」2024年11月1日のブログ記事
「Meijiファルマの原口一博氏への提訴表明、福岡厚労相コメントせず」http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2064473.htmlからの転載であることをお断りします。

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高橋清隆 高橋清隆

反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。元ローカル新聞記者。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&K プレス)、『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』(Amazon O.D.)など。翻訳にデーヴィッド・アイク『答え』第1巻[コロナ詐欺編](ヒカルランド)。2022年3月、メディア廃棄運動を開始。 ブログ『高橋清隆の文書館』http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/

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