【連載】植草一秀の「知られざる真実」

【連載】知られざる真実/2024年11月6日 (水)第47代米大統領にトランプ選出

植草一秀

米国大統領選挙は想定通りトランプ前大統領が勝利する見通し。

トランプ、ハリスの接戦になったが、勝敗を決する要因になったのは、やはり激戦州だった。

トランプは最大焦点のペンシルベニアで勝利する見通し。

ハリスの牙城であったウィスコンシンでも勝利する可能性が高い。

アリゾナ、ノースカロライナ、ジョージアでも勝利。

ネバダは接戦が予想されるが激戦7州の6州ないし7州で勝利を収める見通し。

16年選挙では激戦7州の5州をトランプが押さえてトランプが大統領に選出された。

20年選挙では激戦7州の5州をバイデンが押さえてバイデンが大統領に選出された。

激戦7州が勝敗のカギを握る情勢が続いている。

主要メディアはハリス支援のスタンスを明示して情報操作を行ったが、これを跳ね返してトランプが勝利する。

トランプ勝利の最大の意義は、トランプが米国を支配する巨大資本の完全支配下の人物でないこと。

トランプは欠陥の多い人物だが、この点は画期的だ。

歴代米国大統領は巨大資本完全支配下の人物で占められている。

通常は巨大資本の支配下に入らなければ共和・民主両党の大統領指名候補になれないからだ。

トランプは例外に当たる稀有の存在。

 

巨大資本が実行しているビジネスモデルを私はDBM(断末魔ビジネスモデル)と命名した。

DBMの中核を占めるのがWPF。

War=戦争

P=Public=財政収奪=逆所得再分配

F=Fake=国際特殊詐欺ビジネス

ウクライナ戦争は米国軍産複合体が利潤動機で創作したもの。

軍産複合体直結のバイデンが主導して創作した戦争である。

子ブッシュ大統領は911騒乱を創作してアフガン戦争、イラク戦争を創作した。

ウクライナの次に創作される可能性があるのが台湾戦争である。

これも米国軍産複合体が利潤動機で創作を計画しているもの。

国際特殊詐欺ビジネスの代表例がCO2削減とワクチンビジネス。

温暖化の主因は太陽活動と宇宙線量変化である可能性が高い。

CO2起源説を人為的に創作して巨大な財政資金収奪をCO2対策として実施している。

原発推進もCO2起源説をテコにしている。

ワクチンは百害あって一利なしであると私は判断する。

 

トランプはCO2起源説とワクチンに対する強い懐疑心を表明している。

巨大資本の完全支配下の人物はこの行動を示さない。

また、無用な戦争の創作に強く反対している。

北朝鮮との和解も真剣に検討したと見られる。

しかし、北朝鮮との和解は軍産複合体にとっての悪夢である。

軍産複合体が北朝鮮との和解成立を、総力を結集して封殺したというのが真相だ。

石破首相が日米地位協定見直しを提言する場合、トランプ大統領は日本からの米軍撤退に言及する可能性もあるだろう。

そうなれば千載一遇のチャンスになる。

日本政府は日本からの米軍撤回を堂々と主張するべきである。

トランプは米国を支配する巨大資本の完全支配下の人物でない。

それにもかかわらず大統領に就任し、さらに再選が阻止されたにもかかわらず、再度大統領に就任する可能性を示してきた。

これが、トランプが暗殺されかけた主因。

ペンシルベニアの集会で警備当局は意図的に警備を怠った。

トランプ暗殺を誘発した行動だ。

トランプが当選すると米ドルとNYダウが暴落する。

2016年にこの予測がメディアを支配した。

私は選挙直後にNYダウと日経平均株価急騰予測を明記した著書を刊行して、現実を正確に予測した。

今回もトランプ当選でドルとNY株価暴落の予測が示されているが、そうはならない。

 

 

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植草一秀 植草一秀

植草一秀(うえくさ かずひで) 1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役、ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)運営委員。事実無根の冤罪事案による人物破壊工作にひるむことなく言論活動を継続。 経済金融情勢分析情報誌刊行業務の傍ら「誰もが笑顔で生きてゆける社会」を実現する『ガーベラ革命』を提唱。人気政治ブログ&メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」を発行。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門1位。『現代日本経済政策論』(岩波書店、石橋湛山賞受賞)、『日本の独立』(飛鳥新社)、『アベノリスク』(講談社)、『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)、『25%の人が政治を私物化する国』(詩想社新書)、『低金利時代、低迷経済を打破する最強資金運用術』(コスミック出版)、『出る杭の世直し白書』(共著、ビジネス社)、『日本経済の黒い霧』(ビジネス社)、『千載一遇の金融大波乱』(ビジネス社、2023年1月刊)など著書多数。 スリーネーションズリサーチ株式会社 http://www.uekusa-tri.co.jp/index.html メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」 http://foomii.com/00050

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