【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2024年11月20日):IMF、ロシアを世界第4位の経済大国に格上げ

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。

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© Getty Images/Westend61

国際通貨基金 (IMF) は、購買力平価 (PPP) に基づいて、ロシアを世界第4位の経済大国にランク付けした。

PPPは、財とサービスのコストの差を調整して、各国の経済生産性と生活水準を比較するものである。

火曜日(10月22日)に発表された世界経済見通しの中で、IMFは、2024年のロシアの国内総生産 (GDP) がPPPで世界のGDPの3.55%に達し、3.38%の日本を上回ると述べた。

同報告書によると、ロシアのPPPは中国 (18.8%)、米国 (15%)、インド (7.9%) に次いで4位だ。

この最新の数字によると、PPPによる世界の主要経済国には現在、中国、インド、ロシアのBRICS 3カ国が含まれており、報告書の筆者らは、ロシアのランク上昇は西側の制裁によって推進されていると指摘した。

「今日、我々は積極的な輸入代替を実施し、国内生産を確立しなければなりません。したがって、ロシアの4位はかなり期待できる評価です」と金融大学マクロ経済研究センター(ロシア)のエフゲニー・バラツキー所長はロシースカヤ・ガゼータ紙に語った。

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関連記事:Economic gap between BRICS and G7 to grow

「近年、ロシアはヨーロッパの競争相手であるイギリス、フランス、ドイツ、そして今では日本までを、次々と追い抜いてきました」とエフゲニー・バラツキー所長は語った。

今月初め、ロシアのアントン・シルアノフ財務相は、世界のGDPに占めるBRICS諸国の割合(購買力平価ベース)は着実に伸びており、現在36.7%に達していると述べた。

IMFのデータによれば、G7諸国(カナダ、フランス、日本、イタリア、米国、英国、EU)のPPPベースの世界GDPシェアは減少傾向にあり、1982年の50.42%から2024年には29%まで低下している。

IMFはまた、ロシアの2024年の成長率予測を引き上げ、今年のGDP成長率を3.6%と予想した。しかし、ワシントンに拠点を置く同機関(IMF)は、来年(2025年)の成長率予測を1.5%から1.3%に引き下げた。

IMFは2025年の下方修正について、「労働市場の引き締まりが弱まり、賃金の伸びが鈍化する中、民間消費と投資が鈍化している」ことをその理由に挙げている。

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS(2024年11月19日)「IMF、ロシアを世界第4位の経済大国に格上げ」
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-2805.html
からの転載であることをお断りします。
また英文原稿はこちらです⇒IMF upgrades Russia to world’s fourth-largest economy
IMFによれば、ロシアは購買力平価(PPP)では日本を上回っている
出典:RT 2024年10月24日
https://www.rt.com/business/606344-russia-fourth-biggest-economy-ppp-imf/

寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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