【櫻井ジャーナル】2024.11.26/櫻井春彦 : COVID-19ワクチンの接種が始まってから死亡者は高止まり
国際政治厚生労働省は11月22日、今年9月分の「人口動態統計速報」を発表した。死亡者数は12万5796人。「COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)騒動」が始まる前年、2019年の同じ月に比べて1万8102名増えた。「COVID-19ワクチン」の接種が始まってから死亡者の増加は高止まりしたままだ。
この「COVID-19ワクチン」が古典的な意味のワクチンでなく、遺伝子操作薬だということを知る人は少なくないだろう。この新薬は人間の細胞に病気の原因であるスパイク・タンパク質を製造させ、抗体を作るとされているが、このスパイク・タンパク質が病気の原因になる。そこで人間の免疫システムは細胞を病気の原因だと認識して攻撃、炎症を引き起こすわけだ。
そのまま放置すると非接種者を死に至らしめる可能性があり、そうした炎症を免疫の低下が抑えなければならない。そこで新薬には免疫を低下させる仕組みが組み込まれているのだが、人間の免疫システムも免疫を下げて炎症を抑制するためにIgG4交代を産生する。
いわばAIDS状態にするわけで、VAIDS(ワクチン後天性免疫不全症候群)なる造語も作られた。その結果、病気に罹りやすくなる。接種が始まる前からADE(抗体依存性感染増強)も懸念されていた。
そのほか、DNAの混入、mRNAを細胞の内部へ運ぶために使われているLNP(脂質ナノ粒子)の毒性、グラフェン誘導体の混入といった問題も指摘されている。LNPは卵巣を含むあらゆる臓器に蓄積、生殖システムが破壊される可能性があり、人類の存続を危うくしかねないのだ。こうした問題を医薬品会社や当局は「ワクチン」を世界規模で接種させる前から知っていた。
そうした事実が記載された文書をファイザーやFDA(食品医薬品局)は75年間隠そうとしたのだが、裁判所の命令で公開せざるをえなくなる。長年医薬品業界で研究開発に携わってきたサーシャ・ラティポワはその文書を分析、バラク・オバマ大統領の時代からアメリカの国防総省が「COVID-19ワクチン」の接種計画を始めたという結論に達した。
2022年2月にロシア軍はウクライナの軍事基地や生物化学兵器の研究開発施設を攻撃し始め、機密文書を回収した。そうした文書の分析からアメリカの国防総省に所属するDTRA(国防脅威削減局)がウクライナ国内で生物兵器の研究開発を進めていたことをロシア軍はつかんだ。
分析結果をロシア軍核生物化学防護部隊のイゴール・キリロフ中将は2022年3月7日に公表したが、それによると、研究開発はDTRAから資金の提供を受け、CBEP(共同生物学的関与プログラム)の下で進められたという。ウクライナにはアメリカのDTRAにコントロールされた研究施設が約30カ所あったとされている。2023年4月にはロシア議会が報告書を発表している。
次期大統領のドナルド・トランプが保健福祉長官に指名したロバート・ケネディ・ジュニアを保健福祉(HHS)長官は長年、医薬品問題に取り組んできた人物で、これまで隠されてきた「COVID-19ワクチン」の闇に光を当てる可能性がある。
そうした流れの結果なのか、CDC(疾病予防管理センター)の所長を2018年3月から21年1月まで務めたロバート・レッドフィールドがこの問題について語った。COVID-19は人工的に作られたもので、「バイオ防衛プログラムの一環として意図的に作られた」と彼は示唆、そうした発言をダナ・パリシュは11月15日に公開した。
COVID-19や「COVID-19ワクチン」の危険性は早い段階から指摘されていたのだが、WHO(世界保健機関)、各国の政府機関、西側の有力メディアは連携して問題を隠蔽してきた。
アメリカの場合、1948年頃から情報機関が「モッキンバード」と呼ばれる情報操作プロジェクトを始めたとされている。このプロジェクトを担当していたのはコード・メイヤーで、実際の活動はアレン・ダレス、ダレスの側近だったフランク・ウィズナー、リチャード・ヘルムズ、そしてワシントン・ポスト紙の社主だったフィリップ・グラハムが指揮していた。(Deborah Davis, “Katharine The Great”, Sheridan Square Press, 1979)
グラハムの死後、妻のキャサリーンが社主に就任、その下でワシントン・ポスト紙は「ウォーターゲート事件」を暴くのだが、その取材で中心的な役割を果たしたカール・バーンスタインは1977年に同紙を辞めて「CIAとメディア」というタイトルの記事をローリング・ストーン誌に書いている。
その記事によると、1977年までの20年間にCIAの任務を秘密裏に実行していたジャーナリストは400名以上に達し、1950年から66年にかけてニューヨーク・タイムズ紙は少なくとも10名の工作員に架空の肩書きを提供したという。ニューズウィーク誌の編集者だったマルコム・ミュアは責任ある立場にある全記者と緊密な関係をCIAは維持していたと思うと述べたとしている。(Carl Bernstein, “CIA and the Media”, Rolling Stone, October 20, 1977)
またフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(FAZ)紙の編集者だったウド・ウルフコテは2014年2月、ドイツにおけるCIAとメディアとの関係をテーマにした本を出版、その中で多くの国のジャーナリストがCIAに買収されていて、そうした工作が危険な状況を作り出していると告発している。
ウルフコテによると、CIAに買収されたジャーナリストは人びとがロシアに敵意を持つように誘導するプロパガンダを展開し、ロシアとの戦争へと導いて引き返すことのできないところまで来ていると彼は警鐘を鳴らしていた。
大戦後にCIAが組織的な情報操作を始め、1980年代から報道統制が強まったことは事実だが、その前のメディアが独立していたわけではない。1860年代にニューヨーク タイムズ紙の主任論説委員を務めたジョン・スウィントンは1883年4月12日にニューヨークのトワイライト・クラブで次のように語っている。
「アメリカには、田舎町にでもない限り、独立した報道機関など存在しない。君たちはみな奴隷だ。君たちはそれを知っているし、私も知っている。君たちの中で正直な意見を表明する勇気のある人はひとりもいない。もし表明したとしても、それが印刷物に載ることはないと前もって知っているはずだ。」
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