☆寺島メソッド翻訳NEWS(2024年11月28日):プーチンは核兵器についてハッタリを言っていない―セルビアのヴチッチ大統領
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
ファイル写真:セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領。© Getty Images/Gokhan Balci/Anadolu Agency
セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチンが、モスクワのレッドラインを越え続ければ核兵器を使用すると発言するのは本気だと警告した。また、プーチンの警告を無視するのは「頭のおかしい人」か、プーチンをよく知らない人だけだと付け加えた。
セルビアのニュースメディア「ノーボスチ」によると、ヴチッチは月曜日(11月18日)、記者団に対し、「西側の兵站や武器を使ってロシア領内のあらゆるものを攻撃してもそれに対する反応などはないし、プーチンが必要と考える武器でもそれを使うことはないと思う人間は彼を知らないか、異常なのだ」と語ったという。
ヴチッチは、ウクライナ紛争の停戦交渉に誰も応じようとしないことから、地球は破局の瀬戸際にあると警告した。「世界は破局に近づいている。誰も耳を貸さない。誰も平和について話さない。「今日は大陸間ミサイル(原文ママ)が飛んでくることが話題になっているが、明日の話は別になる」。
1999年にNATOによる大規模な空爆作戦の対象となったセルビア大統領は、11月19日にプーチンが承認したロシアの核兵器使用原則の更新に言及した。この原則は、核保有国の支援を受けた非核保有国による攻撃を、直接的な核侵略と同等に扱うことを認めるものだ。
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また、プーチンが承認したロシアの核兵器使用原則の更新には、核兵器配備の範囲を拡大し、ロシアやその同盟国ベラルーシの主権や領土保全を危険にさらす可能性のある通常型の軍事的脅威もその中に含まれている。
ヴチッチ大統領は、プーチン大統領は核兵器を最後の手段と考えているとしながらも、ロシアの安全が直接脅かされるような事態になれば、大統領は行動すると強調した。「モスクワの安全保障や軍隊が危険にさらされ、他に方法がなければ、大統領は核兵器を使うだろう」と述べ、セルビアはそのような紛争に巻き込まれることは避けるが、「標的は我々の周囲になるだろう」と警告した。
モスクワは一貫して、西側諸国がキエフに長距離ミサイルを供給することでウクライナ紛争を激化拡大させていると非難してきた。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は最近、このような行動を、戦争を長引かせ、ウクライナをより広範なロシアとの紛争の代理人として利用することを目的とした「新たな戦争拡大」と呼んだ。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS(2024年11月28日)「プーチンは核兵器についてハッタリを言っていない―セルビアのヴチッチ大統領」
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また英文原稿はこちらです⇒Putin not bluffing about nuclear weapons – Serbia’s Vucic
バルカン半島のセルビア大統領は、欧米の指導者たちに熱い警告を発した。
出典:RT 2024年11月19日
https://www.rt.com/news/608002-serbia-vucic-nuclear-putin/
国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授