【連載】社会学作家・秋嶋亮の「リアリティ・オブ・ジャパン」

秋嶋亮(社会学作家)連載ブログ/17:日本には正常な選挙などない

秋嶋亮

この国が不正な投票操作で成る「選挙権威主義」であることを再三述べたが、今回の選挙はその傾向が極めて露骨だったのではないだろうか。

自民党が議席を失う一方で、国民民主が28議席まで躍進し、公明党を上回る勢力となったが、これが比例投票の略称を「民主党」に設定した欺騙(ダマシ)に拠ることは前回説明した通りだ。

つまり立憲民主党に投じられた比例票を国民民主に組み入れることで、彼らは大量議席を確保したのだが、関係者によると、立憲民主党がこれを事前に了解していたというのだ。

現に立民も(選挙争訟を起こし投票のやり直しを請求しなければならない)重大な事態にもかかわらず、党首も議員も全くこれに触れておらず、問題などないかのように振る舞っているのだ。

どういうことかと言うと、選挙プロフェッショナル政党である自民党は、統一教会や裏金などの問題で大敗することを予測しており、受け皿となる立民に流れた票を回収し、衛星政党である国民民主に付け替えたわけだが、立民も合意していたわけだ。

つまりこれが今回の選挙の「交絡因子(国民民主が議席を倍増させた原因から見落とされていた重大なこと)」なのである。

選管はこれについて「立民側から特に異議申し立てはなく、比例の名称が同一であってはいけないという決まりもない」と抗弁するが、そもそも「民主党」と記された票を、どのような基準で(立民と国民に)割り振ったかについては全く説明していない。

恐ろしいことは重大な国政選挙で、あからさまな不正が横行しながら、それが全くイシュー化されないことであり、これがまさに三次元的権力「(重大な問題を存在しないものとして扱い、報道も議論もさせない支配の諸力)」の作用なのである。

だからこそ、社民も、共産も、れいわも、スピークアップ(不正行為を国民に告発する行為)の取り組みがなく、以上のことから「全ての政党が闇落ちしている」と言っても過言ではないだろう。

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秋嶋亮 秋嶋亮

☆秋嶋亮(あきしまりょう:響堂雪乃より改名) 全国紙系媒体の編集長を退任し社会学作家に転向。ブログ・マガジン「独りファシズム Ver.0.3」http://alisonn.blog106.fc2.com/ を主宰し、グローバリゼーションをテーマに精力的な情報発信を続けている。主著として『独りファシズム―つまり生命は資本に翻弄され続けるのか?―』(ヒカルランド)、『略奪者のロジック―支配を構造化する210の言葉たち―』(三五館)、『終末社会学用語辞典』(共著、白馬社)、『植民地化する日本、帝国化する世界』(共著、ヒカルランド)、『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ―15歳から始める生き残るための社会学』(白馬社)、『放射能が降る都市で叛逆もせず眠り続けるのか』(共著、白馬社)、『北朝鮮のミサイルはなぜ日本に落ちないのか―国民は両建構造(ヤラセ)に騙されている―』(白馬社)『続・ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ―16歳から始める思考者になるための社会学』(白馬社)、『略奪者のロジック 超集編―ディストピア化する日本を究明する201の言葉たち―』(白馬社)、『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへOUTBREAK―17歳から始める反抗者になるための社会学』(白馬社)、『無思考国家―だからニホンは滅び行く国になった―』(白馬社)、などがある。

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