植草一秀【連載】知られざる真実/2024年12月 7日 (土) トランプVSディープ・ステイト
社会・経済11月5日の米国大統領選でトランプが勝利。
事前のメディア情報とは真逆のトランプが圧勝だった。
共和党は上院、下院両院で過半数議席を確保、トリプルレッドを達成した。
トランプとハリスの戦いはディープ・ステイと反ディープ・ステイとの戦いの側面を有した。
ディープ・ステイトとは米国を支配する巨大資本のこと。
軍事・金融・多国籍の巨大資本が米国を支配する。
巨大資本は弱肉強食の米国の流儀を世界に埋め込み、世界の一極支配を目論む。
One World構想=New World Order構想である。
ディープ・ステイトの牙城となっているのがWorld Economic Forum。
世界支配の方策が提示されてきた。
米国大統領にはディープ・ステイト支配下の人物が就任する。
米国大統領に就任するためには共和・民主両党の大統領候補に就かねばならない。
そのための最大の必要条件は資金。
莫大な資金がなければ両党の指名候補になれない。
この過程で大統領候補はディープ・ステイトの支配下に入る。
この例外がトランプだった。
トランプは自己資金力で共和党指名候補の地位を勝ち取り、本選で勝利し、大統領に就任した。
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トランプはディープ・ステイトの完全支配下の人物でない。
このためにトランプを排除しようとする巨大な圧力がかかり続けた。
2016年の選挙ではトランプが勝利すれば米ドルとNYダウが暴落すると喧伝された。
私は大統領選直後に刊行した拙著
『反グローバリズム旋風で世界はこうなる』(ビジネス社)
https://hx.gd/QfBaJ
でトランプ勝利を契機に内外株価が急騰するとの予測を示した。
結果は内外株価急騰だった。
そのトランプ大統領が2020年選挙で敗北。
バイデンが大統領に就任した。
2020年のコロナ騒動はトランプ再選を阻止するために仕組まれた謀略であった可能性が高い。
しかし、コロナショックにトランプは機敏に反応した。
2兆ドル景気対策を一気呵成に決定。
パウエルFRBは即座にゼロ金利政策を断行。
この財政金融政策対応によってコロナショックが金融危機を招くことを防いだ。
この機敏な政策対応がなかったなら、世界的な金融危機と大不況が発生していたと考えられる。
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それでもコロナショックの代償は大きく、トランプは僅差で敗北した。
トランプに代わって大統領に就任したのがバイデン。
バイデンはディープ・ステイト直結の人物。
巨大資本はいま断末魔の叫びを上げている。
本年初に
『資本主義の断末魔』(ビジネス社)
https://x.gd/zuHp8
を上梓した。
断末魔の叫びを上げる巨大資本が依存する利益の源泉が
戦争・ワクチン・CO2。
バイデン政権の下で熱烈推進されたのがこの三者である。
ウクライナ戦争は米国軍産複合体が利益動機で創作した戦争であると考えられる。
ゼレンスキーは米国の命令に従って戦争を創作した。
コロナの目的はワクチン。
ワクチンによる法外利益が計上された。
地球の温度上昇主因は太陽活動と宇宙線量変化であると考えられるが、国連はCO2主犯説を提示。
これに基づいて法外な財政資金が計上されている。
トランプが新体制人事を発表しているが、ディープ・ステイト収益源の戦争・ワクチン・CO2に真正面から対峙する体制を固めた。
反グローバリズムの旋風がいよいよ吹き荒れることになる。
世界情勢をこの視点から俯瞰することが必要だ。
※なお、この記事は下記からの転載であることをお断りします。
植草一秀の『知られざる真実』2024年12月7日 (土)「トランプVSディープ・ステイト」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-92341d.html
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植草一秀(うえくさ かずひで) 1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役、ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)運営委員。事実無根の冤罪事案による人物破壊工作にひるむことなく言論活動を継続。 経済金融情勢分析情報誌刊行業務の傍ら「誰もが笑顔で生きてゆける社会」を実現する『ガーベラ革命』を提唱。人気政治ブログ&メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」を発行。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門1位。『現代日本経済政策論』(岩波書店、石橋湛山賞受賞)、『日本の独立』(飛鳥新社)、『アベノリスク』(講談社)、『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)、『25%の人が政治を私物化する国』(詩想社新書)、『低金利時代、低迷経済を打破する最強資金運用術』(コスミック出版)、『出る杭の世直し白書』(共著、ビジネス社)、『日本経済の黒い霧』(ビジネス社)、『千載一遇の金融大波乱』(ビジネス社、2023年1月刊)など著書多数。 スリーネーションズリサーチ株式会社 http://www.uekusa-tri.co.jp/index.html メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」 http://foomii.com/00050