【連載】真田信秋の多事争論

連載:マトリックス洗脳社会 グローバル企業ディストピア(6)真田信秋

真田信秋

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グローバル左翼が、共同体や家族を破壊し、個人をアトム化(孤独化)することで不安定な社会にしている。そのための手段としてグローバル左翼は、必要以上に個や個性を強調する。人間は生まれながらに個性があるのに、なぜ個性を無理やり強調させる必要があるのか。そのことがより一層のアトム化(孤独化)を生ませることに繋がっている。

その証拠に、保守を自称(詐称)する自民党ですら夫婦別姓や前述したLGBTを推進している。野党はさらに酷いのは前述のとおりである。しかもこれらは性認知の不一致のある人の権利を守るためにやっているのではなく、文化破壊、秩序破壊、社会全体の破壊のためにグローバル左翼が仕掛けている洗脳・扇動行動である。野党議員らが、自分たちが操られている自覚があろうがなかろうが、善意で行動していようが関係がない。結果的に国際カルトにのせられていることに気づくことすらできないのが問題である。そんな輩が国会議員だというのだから、それ自体が倒錯である。右や左、保守やリベラルという概念自体が作られた幻想である。

人間は、一見、個として存在しているが、実際は、集団として共同して生活することで人間として生きていくことができる。他の人との接触がないと、人間は極めて脆い存在となってしまう。だからこそ、国際カルトは、コロナ茶番を捏造した際に、あえてロックダウンで人々のつながりを断とうとした。人々を物理的(肉体的)に分断することを通して、精神的に分断をさせ、世界中の人類に打撃を与えることに成功したのである。人々の心の連帯を断ち、細かい個に分断し、徹底的に分断統治に成功した。日本では、コロナ元年は平均寿命が延びていたにも関わらず、生物兵器ワクチンを服毒してから平均寿命が低下した。対して、他国では、生物兵器ワクチン服毒前から、平均寿命の低下がみられた。これは強烈なロックダウン洗脳による心的ストレスを与えたことと、孤独化による心的ストレスの効果であると思われる。

個と共同体は、どちらかが先にあるというよりも、自然にどちらも存在するものであり、日本で言うとそのような考え方は和の精神や神仏習合の考えに根付いているものである。養老孟司先生の書籍でも、個の生物が集まって生態系ができているという見方だけではなく、生態系と個の生物というのは一体であるという指摘がなされている。人間も同じように、個々の存在だけではなく、個は共同体の一部(一体)として存在しているという見方が大切である。部分と全体は相互に繋がっている。

このような考え方は、デーヴィッド・アイクの言うワンネスの概念に近いと私は考えている。生まれてくる前、人間はワンネスと一体にあり、ワンネスそのものと言っても良い。そして、死んでからもワンネスに帰る。しかし、生きている間も、実は生態系の一部であり、ワンネスそのものであるのが人間なのだと私は理解している。個としての自我(我欲)が誇張されると、このワンネスの概念が生きている間に完全に喪失した状態となる。これが「万人の万人の闘争」状態を生むと、私は推測する。デーヴィッド・アイクの書籍に出会う前で、ワンネスという言葉を知らなかった時も、私はこのようなことを文章にしていた。

左翼グローバリストの考えを推し進めると、子供達の所有権は国家に属するようになると言われる。同様に女性の所有権も国家に属するようになると言われる。マトリックスの映画で描かれたように、システム(構造)にとらわれの身となるのは男性も同じである。現状でさえ、子供たちは、学校や学童にほとんどの時間を占有され、家で家族と過ごす時間を奪われていることを考えると、既に攻殻機動隊のSolid state societyの世界が、現出していると見ることができる。

大人が家に寝るためだけに帰っているという乾いた生活をしている人々がいるのと同様に、子供達も夕飯を食べてお風呂に入り寝るだけに帰っている。それでは軍隊生活と変わらない。それが健全な子供生活だろうか。それで健全な精神の発達につながるだろか。そんな訳はないのである。

左翼グローバル主義による家族解体国家解体、共同体解体の行く末 攻殻機動隊が予言するSolid state society国家が子供を管理し、国家の道具となす恐ろしい世界
https://www.nicovideo.jp/watch/sm41182324

さて次に、同じ攻殻機動隊の別の作品、「stand alone complex 2nd gig」という作品から核兵器についての事前プログラミングについて紹介したい。

この作品は、難民問題に核兵器問題も絡め、さらには日米間の力関係もあわせて描いているが、ここに描かれた内容を元に、過去に起こった日本での原子爆弾の爆発と、日米関係、日本の独立について考えたい。あわせて以前に動画で紹介したこともある、田中英道先生の「日米戦争最大の密約」、水原詩織さん「特攻兵器原爆」、菊池英博先生の「使ってはいけない集団自衛権」という書籍の内容を組み合わせながら、私なりの思考実験を試みたい。私は、ここで各書籍のそれぞれのどこが正しいとか、正しくないとかということを整理したいわけではなく、それぞれの書籍が言うような推測が、思考実験としてなしうるということを、皆様と共有したいのである。

最初に、思考実験の元となる攻殻機動隊のストーリーの簡単な説明をする。この物語では九州地区に難民が住む出島と呼ばれるエリアが存在する。ここに住む難民たちが核兵器を手に入れようとしている。難民たちは、この核兵器を交渉材料として、日本から独立を主張しようとしている状況にある。これに対して、日本政府の官房長官は、難民たちに「偽の核」をつかませ実物が難民の手に渡らないよう画策する。しかし実際に、核は紆余曲折を経て、出島に送られてしまうが、難民の手には渡らず、難民らは核を使える状態にはなかった。ところが、官房長官は米帝(アメリカ帝国)に対して、米帝所属の原子力潜水艦から核爆弾を射出し、日本の出島を爆撃するよう秘密裡に金で依頼を行っていた。

難民たちが、実際は核兵器を手に入れていないにも関わらず、日本軍に取り囲まれた、難民たちが自暴自棄になり、核兵器で自爆したように見せかけようと官房長官が画策したのである。この作品の設定では、この事件の前にあった大戦により距離が離れていた米帝と日本が、この事件を契機に同盟を結ぶという筋書きを官房長官が持っているという設定だった。

女性の総理大臣は選挙のために担がれたお飾りであり、この動きに一切口を挟めないどころか、事件の騒ぎの中で官房長官側に監禁されてしまう。破滅的な動きを止めるために、主人公である草薙素子(もとこ)少佐らが所属する公安9課は奔走。最終的に、彼らの指揮下にある自走型AIが自ら犠牲になり、自分たちを制御するシステムサーバーが保管されている衛星を落とすことで、出島の上に弾幕を張り、原子力潜水艦から射出された原爆の爆発を食い止め事なきを得る。

公安9課長とトグサは、官房長官に拘束されていた総理を助け出し、官房長官を逆に捕縛。この事件を官房長官と共に操っていた内調の郷田が亡命しようとするのを阻止し、その場で射殺することで事件を解決するのだった。総理は他国との等距離外交を模索しており、官房長官は米国従属型の体制を望んでいた。私が衝撃を受けたのは、難民の手に核が渡っていないのに、難民らの自爆に見せかけて米帝に核攻撃をさせるという設定である。

このシーンを見て、私は日本へのアメリカによる広島長崎への原爆投下について、それが自爆だったとする水島詩織さんの書籍「特攻兵器原爆」の主張を、逆に疑う気持ちになった。水島さんの「特攻兵器原爆」において、日本軍が原爆を自爆に使ったという根拠は断片的である。

当時の核兵器は飛行機で輸送させられるほど小型化されておらず、アインシュタインからルーズベルトに当たられた書簡でも、製造するものではなく、建造(コンストラクト)するものと書かれており、核実験も塔で爆破させるような形式をとっていたとされる。田中英道先生の書籍では、日本は原爆の実験に朝鮮半島で成功しており、その技術があったために、北朝鮮、中国、ロシアは核兵器を持てたということが書かれている。

私が、攻殻機動隊を見て思ったことは、「自爆したように見えるように攻撃された」という見方もできるというヒントを貰ったのである。ここでいう「自爆したように見えるように攻撃された」というのは、一方的に攻撃されたのではなく、攻殻機動隊と同じように、「核攻撃させた、もしくは核攻撃されることを承諾、認諾していた」という見方(考え方)である。

この仮定であれば、攻殻機動隊と同じように、発射したのは米国であったとしても、原爆の利用とその結果に、日本側の上層部、トップの意思が加わっていたということも想定できる。

 

ここで、もう一度、田中英道先生の話を加える。田中先生は、日本が核実験に成功していたこともあり、そのような日本だからこそアメリカは日本に核攻撃をする必要があったのだと論じている。原爆投下や日本中が空襲を受け、一般市民が大量虐殺をされているのに、田中先生は、日本は天皇制が守られ、京都と奈良のことも焼かれなかったから、日本は実は負けていないというような表現をすることもある。同様の事をいう自衛隊OBもいる。

私は田中先生の書籍を何冊か拝読させて頂いており、斬新な視点に刺激を受けているが、大量の国民が犠牲になっているにも関わらず、真珠湾攻撃に入る前からの密約にもとづいて、天皇家と京都奈良が安全だったから負けていないというのは、大局を見ているようでいて、虐殺された大勢の国民側として、私は納得がいかない点がある。石原莞爾の世界最終戦論と同じ違和感を持つ。

天皇制という制度と、国民の命という点で利益相反が発生しているのではないか。たとえ田中先生が言うような密約があり、密約通りに事が進んでいたとしても、そのような密約を結ばされた時点で国(国民)としては敗北である。私は、負けは負けと認めて、負けない国づくりを考えるべきだと考えている。国民をいくら犠牲にしても天皇家などの為政者だけが残れば良いというスタンスであれば、負けていないと言えるかもしれない。そう考えると、負けていないと言う人は、国の形(器)の定義に民を入れていない方々なのではないか。

一方、田中先生の見方で、正しそうに思えるところは、OSS日本計画により、事前に天皇制、国体が護持されることが日米間で合意があったために、その前提のもとに、日本は真珠湾攻撃を行い、米国の欧州と日本への参戦のおぜん立てを作ってやったという点である。山本五十六がエージェントだったということは、林千勝さんらの主張からも信憑性が高いと感じる。

その説に添えば、明らかに敗戦のシュミレーションができていた戦争に、合意のもとに突き進まされたことも納得がいく。苫米地英人博士の「明治維新という名の洗脳」では、維新暴力テロによる明治維新は、国際金融資本の軍門に下ったと整理されている。

明治維新暴力革命後、日本は、短期間のうちに国際的な戦争に進んで巻き込まれ、日露戦争の借款は1986年まで返させられるはめになった。アジアの自衛独立の戦いという面は、一面その通りであろうし、東京裁判史観、WGIP的な自虐史観が押し付けられたのも、その通りであろう。しかし同時に、明治維新美化も日本否定、江戸否定の自虐史観であるというのが、最近の私の主張である。

WGIP洗脳を離脱してもなお、潔く戦いアジアの独立を守ったと一方的に褒めたたえるのではなく、冷静に敗因を考え、どうして、あのようにみじめな負け方をしたのか、負けると分かっていた戦争に引きずりこまれたのか。若者たちを特攻させるという、とんでもない愚行に突き進んだのかを見つめなければならない。そして、その結果、今も戦後80年も主権が回復しない状態にあるのかを考える必要がある。

真珠湾攻撃を承諾した時点で、日本の敗戦は決まっており、日本への虐殺は決まっていたとみえる。そしてそれを天皇も国体護持がされる予定で、積極的か消極的かは分からないが受け入れていた。攻殻機動隊では、実際の核爆弾投下を防ぐことができたが、もし投下されていたら、大量の難民が虐殺され、米帝主導の日米同盟が締結されていることが予想されていた。この「難民」を「日本人」に読み替えたら、どうなるか。

米帝の核攻撃で、大量の「日本人」が虐殺され、米帝主導の日米同盟が締結された。これは、まさに日本の1945年の出来事そのものではないか。近未来を描いているはずの攻殻機動隊が、実は過去の核攻撃をされた日本を描いていたというわけである。

そしてまた、同時にこれは過去だけではなく、近未来をやはり描いているとも言える。そこで危険だと思われるのは、あたかも海外からの核攻撃を受けたような形は作られていても、海外と通じた売国与党が、日本を売り渡し、日本人に対して核攻撃をすることを、他国に依頼したり、承認、認諾する可能性があるということである。

また同時に自首核武装論が盛んであるが、自国で持った核を、どこにいるか分からない原子力潜水艦から、他国が打ったように見せかけて自国民に打つことすら売国傀儡政府は行いえる。自首核武装の危険性は核戦争になることよりも、傀儡政権が他国の指示で日本国民に核を使うことではないだろうか。

戦後レジームの脱却というが、戦後レジームというものを、米国だけではなく、敗戦利得者政党、敗戦前から続く為政者勢力が一緒になって作ってきた。その過程で日本を売り渡し続けてきた。それは明治維新から変わらない、歴史は断絶していない。一見、自主独立のために大東亜戦争といって戦っていたように見えて、国際金融資本の手のひらで踊らされ戦争をさせられ、金を貸し付けられ、そしてボロボロになるまで戦争をさせられた。最終局面まで、日本での株価は上昇し続けていた。国民がどれだけ苦しみ、餓死や虐殺されても、支配者層は肥え太り続けた。そして、天皇制も残った。OSS日本計画の筋書き通りであろう。

明治維新で、すげ変わったと言われる天皇。子種がなかったと言われる大正天皇。どこが、万世一系で続いている天皇家なのか。むしろ私は続いていようがいまいが、田中芳樹氏の描く「アルスラーン戦記」のように、その個人が崇高なる人徳、王の器があれば、途中で血が断絶していても問題はないと割り切ることもできる。問題なのは、共同幻想を維持するほどの「徳」が本当にあるのかということである。

客観的に見て、いまさらマスクをしている彼らに、そのような徳は一切ない。国民が特定されていないウイルスで5年近くも分断させられ、生物兵器ワクチンを打たれ続け、消極財政で貧困化させられている今、彼らは一言でも、生物兵器ワクチンから国民を守るための発言をしただろうか。言葉を発する権限がなかったとして、そのような波動を司祭として送っているのだろうか。彼らが有害無益な奴隷マスクをいつまでもつけたまま動画に流れている時点で、そのような波動は存在しない。明治時代から君民一体など、なかった。それ以前も、いつなら彼らが日本を平和におさめていたのか。平安時代だろうか。

今ある危険は、意図的に高められた危機、意図的に作られる有事の中で、日本が核攻撃を見せしめに受ける危機である。そして、次なる戦後レジームを作るために、日本が核攻撃をされることを依頼する、もしくは受け入れる。そういうことを売国政権がやりかねないということだ。故安倍、麻生による台湾有事の大合唱は、台湾有事を起こすための準備である。

だからこそ、私は大国に囲まれても、したたかに生き残った毛利元就や、真田幸隆、昌幸の生き方に学ぶべきであると考えている。

【脱カルト支配】攻殻機動隊Stand alone complex 2nd gigに描かれた日本への核攻撃から読み解く過去と未来。使ってはいけない集団自衛権。特攻兵器原爆、日米戦争最大の密約。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42841233

 

次回に続く

<連載:マトリックス洗脳社会 グローバル企業ディストピア(真田信秋)は、毎週土曜日に公開します。>

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真田信秋 真田信秋

真田信秋 ニコニコ動画、ニコニコチャンネルを中心に、多事総論チャンネルを展開中。 1977年生まれ、和歌山県田辺市出身。2004年より東京在住。 地方行政機関、民間企業10社以上の幅広い参画歴を持つ。 アマゾンキンドルにて電子書籍も公開している。 コロナ茶番前より医学不要論に習い、2017年10月より薬を一切飲んでいない。 ますます悪化する属国状態を憂え、国民、一人一人が独立宣言を行うことの結果として、国民総意の独立宣言を行う「日本国独立宣言」を唱えている。 独立言論フォーラム一般会員、ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)、日本列島100万人プロジェクトの趣旨に賛同するものである。

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