【櫻井ジャーナル】2024.12.28XML: GAVI、NATO、ビルダーバーグ会議をつなぐストルテンベルグ元ノルウェー首相
国際政治イェンス・ストルテンベルグ元NATO事務総長がビルダーバーグ会議の運営委員会共同議長に就任した。欧米エリート層の利害調整機関と言われているこの会議が最初に開催されたのは1954年5月29日から31日にかけてのこと。開催場所がオランダのアルンヘム近くにあるビルダーバーグ・ホテルだったことから、ビルダーバーグ会議、ビルダーバーグ・グループ、ビルダーバーグ・クラブなどと呼ばれるようになった。
この会議の初代議長はビルダーバーグ・ホテルのオーナーだったオランダのベルンハルト・ファン・リッペ-ビーステルフェルト王配だが、この集まりの生みの親はユセフ・レッティンゲルだと言われている。
レッティンゲルはポーランドのブワディスラフ・シコルスキー中将の側近。シコルスキーは第2次世界大戦の前からヨーロッパをイエズス会の指導の下で統一しようと活動、大戦中はロンドンへ亡命、イギリス政府の支援の下、亡命政府を名乗っていた。このレッティンゲルは1952年にベルンハルトへ接近、続いてアメリカのハリー・トルーマン政権に接触している。
16世紀から18世紀にかけて、ポーランドはリトアニアと「ポーランド・リトアニア連邦」を構成、その領土が最も広かった1600年当時の復活を夢見る人びとがポーランドにはいた。このバルト海と黒海に挟まれた中央ヨーロッパにはカトリック教徒が多く、カトリックの帝国を作ろうという動きとつながる。「インテルマリウム」だ。
大戦の終盤、1945年4月12日にフランクリン・ルーズベルトが急死、ニューディール派の勢いがなくなり、犯罪組織との関係が指摘されていたトルーマンが副大統領から大統領に昇格。トルーマンを資金面から支えていたのはシオニストの富豪、アブラハム・フェインバーグだった。
1950年から53年にかけてCIA長官を務めたウォルター・スミスはベルンハルトの友人。そのスミスの線で心理戦の専門家、C・D・ジャクソンと繋がり、ジャクソンの紹介でジョン・S・コールマンと知り合う。後にコールマンがビルダーバーグ会議におけるアメリカ側の責任者になるが、実際の活動はデビッド・ロックフェラーを中心に動いていた。アメリカ側の主要メンバーはCFR(外交問題評議会)の中心メンバーと重なっていた。
そうした背景を持つビルダーバーグ会議の共同議長に就任したストルテンベルグは2000年3月から01年10月まで、そして05年10月から13年10月までノルウェーの首相、14年10月から24年10月までNATOの事務総長を務めている。その間、2002年から05年までGAVIの理事だった。
このGAVIは「ワクチンと予防接種のための世界同盟」として2000年にWEF(世界経済フォーラム)で設立、その名の通りワクチンの接種を促進してきた。その主要スポンサーはイギリス、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、アメリカ、ノルウェー、ドイツ、フランス、カナダ、イタリア、オランダ、オーストラリアである。
ストルテンベルグが首相を務めていた2011年7月22日、ノルウェーで77名が殺害される事件が引き起こされている。犯人としてアンネシュ・ブレイビクが逮捕、起訴されているのだが、単独犯という公式見解に疑問を持ち、米英の情報機関が組織した「NATOの秘密部隊」が背後で蠢いているのではないかという推測もある。
この事件では、まずオスロの政府ビル前に駐車していた自動車が爆発して8名が死亡、さらに与党だった労働党の青年部がウトヤ島で行なっていたサマーキャンプが襲撃されて69名が殺されているのだが、複数の目撃者が別の銃撃者がいたと証言している。
この事件から3年後、GAVIの理事を務めた経験のあるストルテンベルグがNATOの事務総長に就任、ロシアとの戦争に突き進む。そのGAVIも推進していた「COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)ワクチン」と称する遺伝子操作薬をめぐる動きはアメリカ国防総省のプロジェクトである可能性が高い。
「COVID-19ワクチン」に関する文書を医薬品メーカーのファイザーや監督官庁のFDA(食品医薬品局)は75年の間隠そうとしたのだが、裁判所の命令で公開せざるをえなくなり、国防総省のプロジェクトだということが判明したのだ。最初にこの事実を指摘したのは、長年医薬品業界で研究開発に携わってきたサーシャ・ラティポワだろう。彼女はその文書を分析、バラク・オバマ大統領の時代からアメリカの国防総省が「COVID-19ワクチン」の接種計画を始めたという結論に達したのだ。
2022年2月にロシア軍はウクライナの軍事基地や生物化学兵器の研究開発施設を攻撃し始め、機密文書を回収、そうした文書の分析からアメリカの国防総省に所属するDTRA(国防脅威削減局)がウクライナ国内で生物兵器の研究開発を進めていたことをロシア軍はつかむ。ラティポワの主張を裏付けたと言えるだろう。
分析結果をロシア軍核生物化学防護部隊のイゴール・キリロフ中将は2022年3月7日に公表したが、それによると、研究開発はDTRAから資金の提供を受け、CBEP(共同生物学的関与プログラム)の下で進められたという。ウクライナにはアメリカのDTRAにコントロールされた研究施設が約30カ所あったとされている。2023年4月にはロシア議会が報告書を発表している。
報告書が発表されてから間もなくしてキリロフはインタビューで、国家と「大手製薬会社」が世界を支配するために生物学的危機を作り出し、政府の権限を拡大、そうした作戦に付随して製薬会社は数兆ドルの利益を手にしたと語っている。
そのキリロフ中将は12月17日にモスクワで暗殺された。電動スクーターに取り付けられた爆発物が遠隔操作で作動したという。暗殺の場所がモスクワであり、しかも犯行グループがキリロフの居住地を知っていたという事実は、相当の計画と調整があったことを示唆している。
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「 GAVI、NATO、ビルダーバーグ会議をつなぐストルテンベルグ元ノルウェー首相」(2024.12.28XML)
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