【連載】櫻井ジャーナル

【櫻井ジャーナル】2024.12.30XML: ロシア人の遺伝子データを収集、それを米国防総省へ送っていた米国人に懲役15年

櫻井春彦

​ロシア生まれのアメリカ人、ユージン・スペクターがロシアで懲役15年が宣告された​。スパイ活動を行ったとされている。スペクターはロシアの医療機器会社で幹部だった人物で、アルカディ・ドボルコビッチ元副首相の側近、アナスタシア・アレクセーエワへの賄賂で懲役3年6ヶ月をすでに言い渡されている。

 FSB(連邦保安局)によると、スペクターは癌治療薬を専門とするメドポリマープロム・グループの取締役会長を務めていた際、ロシア人の遺伝子検査用高速システムを作成するためにデータを収集、アメリカの国防総省や同省の契約企業へデータを送っていたという。

 故イゴール・キリロフ中将によると、2022年2月にロシアがウクライナに対するミサイル攻撃を始める前にアメリカはロシアで最大1万6000の生物学的サンプルを入手、その目的はロシア民族とウクライナ民族にとって特に危険な細菌やウイルスを作るために利用することにあった。

 ネオコン系シンクタンク、PNACがウォルフォウィッツ・ドクトリンに基づいて2000年9月に発表した報告書『アメリカ国防の再構築』には「特定の遺伝子型を『標的』にできる高度な生物兵器は、生物兵器戦争をテロの領域から政治的に有用な道具へと変える可能性がある」と書かれている。アメリカは中国でもDNAを採取していた。1990年代にはアメリカ主導でヒトゲノム計画も実行されている。

 ジャーナリストの​ディリヤナ・ゲイタンジエワによると、ウクライナにはドニプロ、ミコライフ、リビフ、ウジホロド、テルノポリ、ビンニツヤ、キエフなどに施設があり、研究所が2010年から13年の間に建設された​という。2013年にはハリコフ周辺にレベル3のバイオ研究施設を作ろうとしていると訴えるリーフレットがまかれている。

 しかし、詳しい情報が出てきたのはロシア軍がウクライナを攻撃した後のこと。その攻撃のターゲットにはドンバス周辺に集まっていたウクライナ軍、軍事基地、そして生物兵器の研究開発施設が含まれていた。ウクライナにはアメリカ国防総省のDTRA(国防脅威削減局)にコントロールされた研究施設が約30カ所あったのだ。ロシア軍はウクライナ軍の司令部や生物兵器の施設から機密文書を回収し、分析し始めた。

 その文書を分析した結果は最終報告書という形でロシア議会が2023年4月に発表、その報告書の180ページから181ページにかけて次のように記述されている。

 「アメリカは人間だけでなく動物や農作物も標的にできる普遍的な遺伝子操作生物兵器の開発を目指している。その使用はとりわけ敵に大規模で回復不可能な経済的損害を与えることを前提としている。」

 「避けられない直接的な軍事衝突の可能性を見越して、秘密裏に標的を定めて使用することで、たとえ他の大量破壊兵器を保有している相手であっても、アメリカ軍が優位に立てる可能性がある。アメリカ軍の戦略家によれば、ある特定の時期に、ある特定の地域で、異常な伝染病を引き起こす可能性のある生物学的製剤を、秘密裏に、かつ標的を定めて使用した場合の結果は核の冬に匹敵する可能性がある。」

 この「万能生物兵器」の特性が日本で治験が始まった「レプリコン・ワクチン(自己増幅型COVIDワクチン)」に似ていることは本ブログで繰り返し書いてきた。アメリカの国防総省は日本で生物兵器を生産し始めたのかもしれない。

 長年医薬品業界で研究開発に携わってきた​サーシャ・ラティポワはその前にCOVID-19と国防総省の関係を指摘していた​。アメリカでは裁判所の命令で医薬品メーカーやFDA(食品医薬品局)が隠蔽しようとした文書が公開されたが、それを彼女は分析、バラク・オバマ大統領の時代から国防総省が「COVID-19ワクチン」の接種計画を始めたという結論に達していた。

 最近では​「生弱毒化ワクチンウイルス全体をコードする、iDNAとも呼ばれる新しいクラスのDNAワクチン」​が問題になっているのだが、すでに人での臨床試験が視野に入っているという。「権威」というタグにひれ伏していると、人類は死滅へ向かうことになる。

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※なお、本稿は櫻井ジャーナルhttps://plaza.rakuten.co.jp/condor33/
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