これでも米国主要メディアの報道を信じますか?
国際政治ギャラップ社の最近の世論調査によれば、米国民のニュース・メディアに対する信頼度は史上最低に落ち込んでおり、メディアに対して「大いに信頼する」または「まあまあ信頼する」と回答した米国人はわずか31%にすぎない。
この不信感を煽っているのは、ウォードのシリア捕虜報道とCNNのガザにおけるイスラエルの行動報道を特徴づけているような、センセーショナリズム、不正確さ、不均衡である。 (以下の英文のディープル翻訳)(英文の下に概訳あり)
ソース:https://www.middleeasteye.net/opinion/clarissa-ward-staged-syria-report-exposes-cnn-bias-again
Recent Gallup polling shows that American public confidence in news media has fallen to an all-time low, with only 31 percent of Americans expressing a “great deal” or “fair amount” of confidence in media.
This mistrust is fuelled by the kind of sensationalism, inaccuracy, and imbalance that have characterised both Ward’s Syria prisoner report and CNN’s coverage of Israeli actions in Gaza.
シリアの刑務所にたった一人だけ残された囚人が、毛布の下からCNNのテレビクルーに劇的に救出されたシーンは記憶に新しいと思います。
その件について、「ヤラセ」であったことはすぐに世界中を駆け巡りましたし、多分日本の一般の方々にも届いているのではないでしょうか?もしも「初耳だった!」という人は、少なくとも24年前に遡って、主要メディア報道の真偽を疑ってみる価値があります。
ここで引用したのは、ミドルイースト誌の12月20日付の記事です。
概訳・翻訳・編集したもの:
CNNの記者、クラリッサ・ワード氏のセンセーショナルな現地レポートは、メディア研究者たちが長年指摘してきたように、『メディアのハリウッド化』を顕著に表す例である。2023年のガザ攻撃のレポートもかなりわざとらしさを指摘されていた。
1)伝統的なメディアに対して、このCNNに顕著になっているような現代のメディアのことを、『インフォテーメント』(インフォメーション + エンタテーメント)と呼び、昨今のケーブルチャンネルのニュースに特筆される傾向である。
2)さらに注目すべきは、エドワード・サイードが『イスラムを取材する』に記しているこの現象についての古典的な分析のように、西洋の報道機関がしばしば、自分たち、白人、あるいは西洋の政府を、東洋の文化的「他者」に対する救世主として描いていることだ。
3)このように非現実的なことを「ニュース」として伝えることは、非常に問題である。
《ファクトチェックの結果》
彼女が 「救出 」を手伝った囚人は、アサド政権の諜報部員だったことが判明。CNNはこの男の身元を誤認し、3カ月間拘束されていたと誤って伝え、逮捕の理由も誤報した。
《ネットワークニュースが抱えるより広範・組織的な問題》
イスラエルのガザでのジェノサイドに関するCNNの最近の報道は、犯罪者の責任を追及したり、被害者の救済に乗り出すのではなく、イスラエルのプロパガンダを垂れ流すという不穏なパターンを浮き彫りにしている。
イスラエルのガザ戦争は、西側諸国のパレスチナ人に対する憎悪をいかに露呈させたか。
CNNは14ヶ月の間、イスラエル政府の主張をオウム返しに伝えることしかしてこなかった。
2023年11月、CNNのニック・ロバートソンはガザでイスラエル軍と行動をともにし、事実上イスラエルのプロパガンダの道具と化した。
特に恥ずべき報道では、ロバートソンは、ガザの小児病院の壁に貼られたアラビア語のカレンダーはテロリストの名簿だというイスラエル軍の虚偽の主張を無批判に受け入れた。
最近、イスラエル寄りの報道でCNNを辞職したアナ・マリア・モンヤルディーノは、この大失態をこう説明した: 「ロバートソンは、パレスチナ人の同僚からの警告を無視した。
同様に、CNNのダナ・バッシュとジェイク・タッパーも、それぞれ集団レイプの虚偽の主張を無批判に受け入れたこと、不正確な死傷者数の報道をしたことで非難されている。
《偏向報道》
ザ・ネーション誌が最近行った調査によると、バッシュとタッパーが毎週放送している『ステート・オブ・ザ・ユニオン』では、1年間にわたり、パレスチナ人やパレスチナ系アメリカ人のゲストが一人も登場しなかった。
同番組は定期的にイスラエルのゲストを取り上げており、その中には○タニヤフ首相も含まれている。
これらのインタビューの中で、バッシュはガザにおけるイスラエルの行動に対する本質的な批判を避け、パレスチナ人戦闘員がガザの主要病院を軍の「指揮統制センター」として使用しているというイスラエルの論破された主張を無批判に受け入れた。
さらに、CNNのインスタグラム報道がイスラエルに大きく偏っていることが、最近の専門家による調査で判明した。
CNNは、動画や投稿のキャプションで、パレスチナの情報源よりもイスラエルの情報源を約7倍多く使っていた。また、CNNはイスラエルの犠牲者について、パレスチナの犠牲者(1投稿あたり0.37人)よりもかなり多くの個人情報を提供している(1投稿あたり1.33人)。さらに、CNNは定期的にイスラエルの暴力を「正当防衛」の枠にはめた。
特に、学者や人権団体がイスラエルはガザでジェノサイド(大量虐殺)を行っていると結論付けていることを考えれば、このような報道傾向はジャーナリズムのプロ意識の完全な欠如を反映しているとしか言いようがない。
最悪なのは、CNNの報道が大量虐殺に加担しているということだ。
ご参考までに:https://youtu.be/G9BW5eeFENw
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日系米国人、通訳・コンサルタント・国際コーディネイター ベテランズフォーピース(VFP) 終身会員 核のない世界のためのマンハッタンプロジェクト メンバー 2016年以来、毎年VFP ピース・スピーキングツアーをコーディネイトし、「戦争のリアル」を米国退役軍人が日本に伝える事によって、平和・反核・環境保護活動につなげている。