メールマガジン第320号:「分屯地に増設計画 住民と一緒に悩んだ 半年に及ぶ取材の記録」
ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会メルマガ琉球・沖縄通信今回のメルマガはドキュメンタリー番組「映像24 :ミサイル弾薬庫がやってくる」の紹介です。
2022年の安保三文書改訂で「敵基地攻撃能力」保有が明記され、防衛省は約10年かけて全国で130棟の弾薬庫を新たに整備する計画を策定しました。
京都府の陸上自衛隊祝園分屯地では弾薬庫8棟が建設される計画が1年前に発表され、地域で不安の声が上がり、「京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク(ほうそのネット)」が結成されました。番組では増設の背景、ほうそのネットの取り組みを通じて、弾薬庫問題を考えます。ディレクターである亘佐和子さんから紹介文を寄せていただきましたので、ぜひお読みいただき、番組をご覧下さい。告知動画のリンクを貼付しますので、こちらもご覧下さい。
MBSドキュメンタリー 映像’24 | MBS 毎日放送
こちらをクリック ⇒ https://www.mbs.jp/eizou/
放送日時 2024年12月22日(日) 朝 5時~
毎日放送で1時間
※放送圏以外では配信サービスTverで後日視聴できる予定です。配信が始まりましたらお知らせします。
分屯地に増設計画 住民と一緒に悩んだ 半年に及ぶ取材の記録
厳しい取材でした。弾薬庫に関する問いは「自衛隊の能力が明らかになる恐れがあり、お答えは差し控える」という言葉に阻まれ続けました。 1年前、京都府精華町と京田辺市に広がる陸上自衛隊祝園(ほうその)分屯地に、弾薬庫8棟を増設する計画が発表されました。祝園分屯地は「けいはんな学研都市(関西文化学術研究都市)」の真ん中にあり、国立国会図書館関西館や企業の研究所、データセンターが建ち並ぶ地域です。 今回の増設は、2022年の安保関連3文書の改定で「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の保有が明記され、防衛費が大幅に増額されたことによるものです。防衛省は約10年かけて全国で弾薬庫130棟を新たに整備し、そこに敵国を直接攻撃できる長射程ミサイルも保管します。
「有事の際の標的にならないか」など不安の声が上がり、「京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク(ほうそのネット)」が生まれました。なぜ弾薬庫を増設するのか、住民の安全はどう確保されるのか。署名を集め、近畿中部防衛局に住民説明会を求めていますが、実現していません。取材は困難を極めましたが、防衛相、元統合幕僚長、ジャーナリストらに増設の背景を聞きまくり、ほうそのネットのみなさんと一緒に悩んできました。そんな半年間の記録です。
亘佐和子(ディレクター)
文責:新垣邦雄(ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 発起人)
(「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 メールマガジン第320号」より転載)
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「ノーモア沖縄戦の会」は「沖縄の島々がふたたび戦場になることに反対する」一点で結集する県民運動の会です。県民の命、未来の子どもたちの命を守る思いに保守や革新の立場の違いはありません。政治信条や政党支持の垣根を越えて県民の幅広い結集を呼び掛けます。